グローバルなライフサイエンスチームは、DeepLを採用することで、規制関連の文書や国境を越えたコミュニケーションなど、複雑な翻訳プロセスの簡素化や機密データの保護に成功しています。
手作業や外部委託の翻訳を、より迅速で一貫性のあるワークフローに置き換え
国や地域を問わず情報共有を円滑化
用語管理やデータ保護を強化、生産性の向上
既存ツールとのスムーズな統合で多言語コミュニケーションをサポート
免責事項:本事例は、DeepLを使用しているライフサイエンス分野の複数のお客様からお寄せいただいた体験に基づいています。お客様の業務の保護および法令 遵守要件のため、名前、役職、個人を特定できる情報は、変更または匿名化しています。
ライフサイエンス分野のグローバル企業では、情報の多言語化が常に必要とされ、その対象は社内研修用の資料から臨床プロトコル、規制当局への申請書、患者向け説明資料まで広範囲にわたります。多言語化が円滑に進まない場合、安定性試験を担当する東京の研究者がドイツ語のラベルが届くまで待たされたり、ボストンのQAチームが標準作業手順書のスペイン語版が完成するまで緊急バッチリリースの中断を余儀なくされたりする状況が発生します。
このような事態が頻発しているにもかかわらず、多くの組織では人力かつ一貫性のない翻訳プロセスに依然として多くの時間が割かれています。プロダクトのユーザーマニュアルが最終的に承認されるまでには、数多くのメールや進捗確認表が何度もやり取りされるでしょう。さらに複数言語への翻訳となると完成までに数週間かかる場合もあります。これに加え、外部の翻訳会社への委託や手作業による確認が入る場合はさらに時間がかかります。あるグローバル製薬会社は、多言語化プロジェクトの 1週間の遅延は、数百万ドルの収益損失につながる可能性があると指摘します。
プロダクトの責任者と翻訳担当者のコミュニケーションは、時差や関係各者のスケジュール、手作業による最終確認などによって、余分に日数がかかることが少なくありません。また、機械翻訳の品質改善が進んでいない国や言語では、翻訳の修正に多くの時間を費やすことになります。結果として、期日の見直しや一層の非効率性、翻訳品質のばらつきがプロダクト発売の遅延を招き、顧客体験に悪影響を及ぼします。
ライフサイエンス部門が直面している課題は非効率性だけではありません。機密性の高い知的財産や個人の健康データを扱っている部門では、セキュリティーと法令遵守も多言語化プロセスの複雑さを増す要因となっています。同業界にとって、翻訳ソリューションはスピーディーかつ正確であるだけでなく、さまざまな法域における厳格なデータ保護要件を満たす必要があります。
一方、社内における需要は増加 傾向にあり、オペレーション、IT、品質管理、法務など、さまざまな部門で数千人の従業員が日々翻訳ツールに頼っています。しかし、翻訳ツールに対する一元的な管理体制を欠いていることが多く、企業は一貫性の確保、コスト管理、厳格なデータ保護法の遵守に苦戦しています。
現在、ライフサイエンス業界が必要としているのは、翻訳の迅速化、修正量の削減、完全な法令遵守、これらすべてを1ヶ所で実現できるツールです。
「翻訳の遅れによるプロダクトのライセンス取得の遅延は、必要な薬品が患者様に届かないことを意味します」
グローバルバイオ医薬品企業 グローバルローカライゼーションリード
DeepLを活用することで、ライフサイエンス業界の企業は、複数のチーム、地域、ユースケースにわたる翻訳プロセスを簡素化および統一できるようになりました。
例えば、あるグローバルバイオ医薬品グループは、性能や制約が異なる複数の機械翻訳ツールを一時しのぎとして使う代わりに、翻訳の全行程をDeepLプラットフォームひとつに組み込みましました。この企業では、現在15,000人以上の従業員がDeepLを統合したソリューションを使用しており、ローカライゼーションチームは用語を一元管理できるようになりました。訳文のデータベースを別途管理する必要もなくなり、少ない経費でより効率的に、広範囲にわたって信頼性の高い翻訳を活用できています。
しかし、DeepLのメリットは、一元化されたプラットフォームのみに留まりません。10か国以上で事業を展開する、あるヘルスケア企業は、DeepLをシームレスに統合することで得られる、その他のメリットも実感しています。例えば、同社のITチームは、ブラウザ拡張機能とウェブ上のツールを通して、サポート部門や文書管理部門の現場スタッフが、必要情報をリアルタイムで翻訳できるようになった点を大きな利点に挙げています。結果として、各チームは国境を越えてスムーズに連携し、患者のケアと重要なワークフローを遅滞なく行えるようになりました。これらはすべて、翻訳会社への委託や特別な訓練を必要とせず、またデータ保護の観点から見ても、DeepLはデータセキュリティーの国際規格ISO 27001に準拠しているため安心して利用できます。
「医療現場では、データとその保護、特に個人の健康データに関するセキュリティーに最優先で取り組んでいます。DeepLのようなツールを選択する際には、セキュリティー、データ保護、データ保存の観点から、当社の規則や基準に支障をきたさないかを確認しました」
グローバルヘルスケアプロバイダー エンタープライズITリード
DeepLは、医療と製薬の現場で求められる厳格なデータセキュリティー基準にすでに準拠しています。すべての翻訳リクエストはエンドツーエンドで暗号化され、GDPRに基づき保護されています。そのため、ITチームは、自社の個人情報保護方針を損なうことなく、また法令違反のリスクを冒すことなく、規制の対象となるチーム全体に安心してDeepLを提供できます。
診断機器や実験機器メーカー(DeepLが直接話を伺ったヨーロッパ企業を含む)の品質管理および薬事申請チームにとって、用語集や訳文の編集機能は欠かせないものであることが分りました。これらの機能により、製品資料の用語集を管理しやすくなり、監査対応の態勢を確立できました。これらの機能を活用することで、製品資料の用語管理や監査対応をより確実に行えるようになり、翻訳会社に外注する代わりに、自社内で規約に従って、品質を損なうことなく、大量の翻訳を管理できるようになります。
「規制関連の翻訳では、投与量の誤りなど、わずかなミスでも生死に関わる問題につながりかねません」
グローバルバイオ医薬品企業 グローバルローカライゼーションリード
DeepLを活用するライフサイエンス分野の企業は、品質や法令遵守を確保した上で、翻訳にかかる時間を数週間から数日へと、大幅に短縮することができました。
外部翻訳会社への依存度が下がったことで、社内で処理できる翻訳量も増え、スピード、コストの透明性、および翻訳の一貫性が向上しました。ある企業のケースでは、DeepLの活用によって毎月1億文字以上の翻訳量が処理可能になりました。これは、およそ3,000件の臨床試験プロトコルの翻訳に相当します。
また、企業合併や買収など、多言語の文書を迅速にチェックすることが不可欠な場合においても、企業はDeepLを効果的に活用しています。今では、翻訳の外部委託が不要となり、大量の文書を短時間のうちに安全に翻訳しています。
最も重要な点として、DeepLを導入したライフサイエンス業界の企業の多くで、DeepLの利用が自然に拡大したことが挙げられます。IT、法務、マーケティング、教育研修などのさまざまな部門の従業員が、日常業務の中でDeepLを使い始めました。利便性が高いだけでなく、安全で既存のツールとも統合可能な点が、DeepLの急速な普及につながりました。結果、ITの専門知識のないユーザーでも言語AIを使いこなせるようになり、組織全体の生産性が向上しました。
DeepLの顧客企業は、DeepLへの移行によって納期短縮を実現し、一貫性を向上できたほか、GDPRに完全に準拠し、ISO 27001認証を取得した環境内ですべてのワークフローを管理できるようになりました。これは、患者データや知的財産を保護しなければならない分野では非常に重要なことだと言えます。
DeepLは翻訳スピードを上げるだけではありません。価値あるイノベーション、患者ケア、法令遵守に専念するための余裕と安心感を企業にもたらします。
Learn how Language AI powers medical, regulatory, and R&D workflows.
あらゆる言語のニーズに対応した包括的なソリューションにより、お客様のグローバルなコミュニケーションを強化できます。