temp blog header image

DeepLブログ

DeepLの使命は、誰でも手軽にAI製品を使える未来を実現することです。DeepLブログでは、私たちのアイデアやイノベーションに関する最新情報をお届けします。

DeepLとこれまでの歩みについて、詳しくはニュースリリースをご覧ください。

DeepL内でPDF翻訳を処理してセキュリティ強化と効率アップを実現

DeepLの翻訳サービスについて、嬉しいお知らせです。これまでサードパーティを介していたPDF翻訳ですが、今後はヨーロッパにあるDeepL専用のサーバーですべての処理を行います。 

高いセキュリティ基準を保ちながら高品質に翻訳したいというユーザーの声が私たちの目指すところと一致し、この度の変更に至りました。 

PDFファイルの翻訳方法は、以下の2種類あります。 

1.元のフォーマットを維持してPDFファイルを丸ごと翻訳  

2.元のフォーマットは維持せず、PDFファイルからテキストを抽出して翻訳  

今後は、アカウントの種類や位置情報に関わらず、ヨーロッパにあり高いセキュリティ基準を満たすDeepL専用のサーバーでPDFファイルを処理します。 もちろん、これまでと変わらず高品質な翻訳結果が得られます。

注意:PDFファイルの丸ごと翻訳は、ウェブ上の翻訳ツールDeepL APIDeepLのデスクトップアプリでご利用いただけます。 

DeepLのリアルタイムのPDF翻訳について、詳しくはヘルプセンターをご覧ください。 

グローバルに展開する法律事務所にAI翻訳が必須な理由

外国にクライアントを抱え、異なる文化的背景を持つ従業員が働く法律事務所では、言語の壁や外国の法律、文化的なニュアンスの違いなどに対処しなければなりません。そのような中、法務チームはAI翻訳技術をワークフローに取り入れ、法務関連の翻訳効率アップと多言語でのコミュニケーションの促進、生産性の向上を目指しています。 自然言語処理(natural language processing: NLP)や機械学習(machine learning: ML)のアルゴリズムについて研究が大きく進み、AI翻訳技術のレベルは一段と高まっています。DeepL翻訳がその好例です。文脈を汲み取って正確かつ滑らかな訳文を出力するDeepL翻訳は、法務分野をはじめ、世界各地で好んで採用されています。 法務分野でのAI翻訳の採用は、デジタルトランスフォーメーションの大きな流れの一部だと言えるでしょう。Gartnerの調査では、NLPとMLの技術を活用することで、2024年までに企業の法務部門で扱う主な企業間取引が半減し、2025年までに法務関連の技術に対する支出が3倍に増えると予想しています。AIの活用により弁護士の仕事の最大90%がなくなることを考えれば、この3倍という数字にも納得がいきます。 今回のブログでは、法務チームで言語の壁を取り払い、より良い法務サービスを提供し、ビジネスを成功させるために、翻訳業界を牽引するAI翻訳ツール群を備えたDeepL Proをどのように活用できるかをご紹介します。 法務関連の大量の文書を素早く、精度よく翻訳 法的に拘束力のないテキストを手軽に翻訳したい時、DeepL Proを使えばスピーディかつ低コストで高精度に訳せます。DeepL翻訳のニューラルネットワークのトレーニングには、欧州連合(EU)の法関連の公文書など、翻訳済みのテキストを多数使用しています。そのため、複雑かつニュアンスに富むテキストも正確に翻訳できます。

法律関連の文書が4つ、横並びに描かれたイラスト。左から右へだんだんサイズが大きくなっている。いずれも特定の国や地域に限定されない一般的な法律関連の文書を表しており、抽象的かつ判別できない内容が表示されている。

またDeepL Proでは、文書ファイルの丸ごと翻訳の機能を使って、PDF、Word、PowerPointの形式のファイルを、元のフォーマットや画像、書式などを保ったまま翻訳できます。法務関連のテキストを効率良く翻訳しなければならない法律事務所や弁護士の方々にとって、DeepLは理想的な選択肢と言えるでしょう。 データプライバシー関連の法律を遵守 法律業界ではクライアントの機密情報を守り、プライバシーに配慮してデータを扱わなければなりません。DeepLでは最新のセキュリティ対策を講じており、不正なアクセスを受けないようにデータを暗号化し、翻訳完了後にすべてのテキストを削除しています。 DeepLは、GDPR(EU一般データ保護規則)などの厳しい規制に対応しています。またビジネス用途での利用者に対して、データの取り扱いに関する契約を個別に締結するなど、安全かつ機密性を保てる翻訳サービスを提供しています。法学修士とプライバシーマネジメント認証、CIPP/E認証を持ち、eBay社でアソシエイト弁護士ならびに個人情報保護統括責任者を務めるDr.Anna Zeiteは、法律事務所や弁護士が技術プロバイダに求めるべきデータ保護の水準について以下のように述べています。

“AIを使ったコミュニケーション技術がありますが、数千人を雇用し数多くのユーザーにサービスを提供するグローバル企業がこれらの技術を採用するにあたり、データ保護が大きな問題となります。膨大な量の個人データの収集と処理にAI搭載のシステムがこれまで以上に使われる中、利用者のプライバシーが保護されるように、AI技術のプロバイダは適切な措置を取らねばなりません。”

多言語で対応が必要なクライアントにサービスを提供するには

国際的な人事異動が増え、各国内の多様性が高まる中、弁護士はこれまで以上に多言語でクライアントに対応しなければならず、言語の壁に直面する場面も増えてくることでしょう。アメリカ合衆国では、言語アクセスに関わる問題に直面した場合に弁護士がどのように対応すべきかについて、米国法曹協会(American Bar Association: ABA)が指針を示しています。指針では、弁護士が職務を果たし、クライアントが十分な情報を得た上で意思決定ができるように、通訳をつけるか技術的な支援を行うことを推奨しており、 クライアントが言語アクセスに関わる問題に直面した場合、弁護士は通訳をつけるか技術的な支援を行うかを決定しなければならないと述べられています。 また、「支援技術や翻訳技術が推奨されるということは、法務分野でこれら技術の影響力が増大していることも示しており、弁護士は関連技術への理解を深める義務がある」ともしています。 ウェブ上の翻訳ツールやアプリ、ブラウザ拡張機能やAPIでスピーディに正確な訳文を出力するDeepL Proを使えば、弁護士とクライアントの間にある言語の溝を効果的に埋められます。Microsoft Word、Outlook、Google Docsなどのアプリケーションと連携できる翻訳ツールでシームレスなコミュニケーションが可能となり、多言語で対応が必要なクライアントにトップレベルのサービスを提供できるようになります。 法律用語の訳し方を統一 独自の法律用語のデータベースを作成して管理できるDeepLの用語集は、法務チームにぴったりの画期的な機能です。特定の語句の訳し方を指定し、一貫して訳文に反映させられます。

法律関連の3つの文書を背景に、複数の言語がリスト表示されたAI翻訳のドロップダウンメニューが描かれたイラスト。

さらに、用語集は同僚やチーム、または全社員と共有できます。用語集を共有すれば、プロジェクトの規模の大小に関わらず法務関連のテキストを高水準で翻訳して、誤訳や見落としが原因で生じる問題を事前に防げます。 国際法に係る調査を簡素化 国際法は複雑です。複数の法制度や文化を扱っており、国際的な問題が生じる度にこれに対応すべく、常に変更が加えられています。国際法を効果的に適用するには、調査を継続的に行い、最新情報を得続けなければなりません。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの法学修士とCIPP/E認証を持ち、Taylor Wessing社のパートナーであるDr.Axel Freiherr von dem Busscheは、AI翻訳が大いに役立つと考えています。

“競争力を維持しながら効率的に法務関連の業務を行うために、AIやその他の技術を駆使したツールを使うことがますます重要になっています。こういったツールは、法務関連の調査や文書の検討、契約書の分析や翻訳といった弁護士の業務をアシストしてくれ、弁護士はより複雑かつ戦略的な業務に集中できるようになります。”

DeepL Proには文書ファイルの丸ごと翻訳や用語集などの機能が備わっており、国際法の調査効率アップや法務関連のテキストのスピーディかつ正確な翻訳が見込めます。DeepL Proを使うことで、時間と手間のかかる手作業での翻訳が減り、より戦略的な仕事に集中できます。 終わりに AI翻訳技術により、法務分野の業務が変わりつつあります。世界各地にクライアントを抱え、異なる文化的背景を持つ同僚との協業が必要な法律事務所にとって、言語の壁や文化の違いを乗り越えられる可能性がこれまで以上に高まっています。今、AI翻訳技術を取り入れるなら、最良の法的サービスをクライアントに提供でき、デジタル変革の受け入れに躊躇する競合他社を尻目に、業界のリーダーとしての地位を確立できることでしょう。 法律事務所でDeepL Proを活用してグローバルに事業を展開するための方法と、グローバルなコミュニケーションにAIを採用する機会とリスクについて、eBay社とTaylor Wessing社の法律専門家が2023年5月8日に講演します。Data Privacy and AI: Scaling Your Business Safely in the Global Market(データプライバシーとAI:グローバル市場で安全にビジネスを拡大するために)と題してウェビナーを開催しますので、ぜひご参加ください。

用語集で効果的かつ効率的に訳文の一貫性を確保

2022年5月、語句の訳し方を指定できる用語集を作成して翻訳する方法をご紹介しましたが、以降、私たちは用語集の機能を一層充実させてきました。用語集の共有に加え、イタリア語、オランダ語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ポーランド語、英語、日本語のうち28通りの言語の組み合わせで用語ペアを登録できるようになりました。 

今回のブログでは、企業の成長や組織内外のコミュニケーションの強化、チームの生産性向上に用語集の最新機能がどのように役立つかをご説明します。

ビジネス翻訳に用語集が必要な理由

用語集を使えば、一貫性のあるメッセージを多言語で作成できます。多国籍企業では、技術用語やプロダクト名、プロダクト関連のドキュメントなどを標準化して、依頼人や顧客、チームのメンバーが共通の認識を持てるようにしなければなりません。また、手作業での編集にかかる時間とコストも用語集があれば減ります。 

つい最近、ビジネス向けのDeepL Pro用語集を共有できるようになりました。作成した用語集を他のメンバーやチーム全体と共有すれば、チームの連携強化と翻訳効率の向上を同時に見込めます。

使い勝手の良い用語集の作成方法

DeepLの用語集で特定の語句の訳し方を指定しこれを適用することで、一貫性のある訳文を出力できます。用語集をチームで共有する場合、最新版の企業用語が反映されるように用語集を継続的に更新しなければなりません。更新作業では、新しいプロダクトやサービスに関する用語の追加や、使わなくなった用語の削除や修正などを行います。用語集を更新することで最新の用語を使って翻訳でき、社内外のやり取りを手作業で編集する手間が大幅に減ります。 チームのメンバーと用語集を共有すれば、全員が同じ用語集にアクセスでき、特定の語句を誰もが一様に訳出できます。

The glossary UI depicts an entry for Legal Teams with the source text as English and the target text as German. The English acronym "GDPR" is then set to always translate to DSGVO in German. On the top right a cursor toggles the button "Share with team" so colleagues can use this same entry as well.

DeepLのプロダクトで用語集を使う方法

用語集は、Starter、Advanced、UltimateならびにDeepL APIのプランに登録してご利用いただけます。  

Starter、Advanced、Ultimateのプランでは以下が可能です。

  • DeepLのウェブ上の翻訳ツールとデスクトップアプリで、テキストの翻訳に用語集を適用 

  • デスクトップアプリで、文書ファイルの翻訳(元のフォーマットを維持可)に用語集を適用 

APIのプランでは以下が可能です。

  • ウェブサイトの翻訳での用語統一  

  • 社内のツールやプラットフォームへの用語集の組み込み 

グローバル企業が用語集を有効活用

グローバル企業では、DeepLの用語集を活用して一貫性のあるコミュニケーションを図っています。例えば、ドイツの国有鉄道企業かつヨーロッパ最大の鉄道事業者であるドイツ鉄道は、DeepLの用語集を使って、世界各地32万人の従業員向けに翻訳を行っています。特に、多言語で安全やスケジュール管理を行う必要のある車掌や駅員のために、訳文の一貫性を保つことには大きな意義があります。 

また、法務関連の業務でも用語集が重要な役割を果たしています。法務に関わる業務で誤訳や訳文内の矛盾があれば、多大な影響が及びます。DeepLではEUの公式文書を用いて継続的にAIのトレーニングを行っており、法務関連の複雑なテキストでも難解な言語的ニュアンスを高精度に翻訳できます。

組織で用語集を使う意義

メッセージの一貫性を保持できれば、チームが大きくなっても皆が共通認識を持つことができます。また、見込み客にあなたのビジネスや課題解決能力をより明確に理解してもらうことにもつながります。

DeepL Proを活用して企業発のメッセージをさらに良くしたいとお考えの方は、DeepLのセールスチームまでご連絡ください。 用語集について詳しくは、ヘルプセンターもご参照ください。

Windows向けのDeepLアプリがMicrosoft Storeに登場

この度、Windows向けのDeepLアプリをMicrosoft Storeから公式にダウンロードできるようになりました。DeepLの便利なデスクトップアプリをさらに多くの方々にご活用いただけます。

Windows向けのDeepLアプリをダウンロードすると、お使いのコンピュータのOSに組み込まれ、簡単かつスピーディに翻訳できるようになります。アプリは一貫してスムーズな翻訳体験をご提供します。デスクトップ上でどんな作業をしていても、必要な時すぐにDeepL翻訳にアクセスできます。

Windows向けのDeepLアプリで作業効率アップ

  • より使いやすく:お好みのアプリやツールで文章を作成しながら、Ctrl+Win+Cのショートカットキーであっという間に翻訳できます。

  • 効率化Proに登録すると、訳文を保存して後で再利用できます。作業を中断しなければならない場合も、訳文を保存すれば後で簡単に作業を再開できます。

  • 作業時間を短縮Ctrl+C+CなどのショートカットキーでDeepLのデスクトップアプリにテキストをペーストできるので、手動でのアプリ切り替えは不要です。

image of DeepL Translator translating German text to English with Ctrl+C+C feature

Windows向けのDeepLアプリを使えば作業時間を短縮できます。これまでになく柔軟かつ簡単に翻訳でき、生産性が上がります。 

文書ファイルの高精度な翻訳や別の訳し方の提示、用語集など、ユーザーから人気の機能を備えたアプリを使って、日々のワークフローにDeepL翻訳を簡単に取り入れられます。

Windows向けのDeepLアプリでも、DeepL Proの全機能を余すところなくご利用いただけます。詳しくはWindows向けのDeepLアプリのページをご覧になるか、実際にMicrosoft Storeでダウンロードしてお試しください。

Microsoft Storeで入手できるDeepLへのリンクが貼られた、背景が黄色のMicrosoft バッジの画像

法案96でケベック州のビジネスはどう変わる?

2022年5月、カナダのケベック州政府は、1977年に成立したフランス語憲章を改正する法案96を可決しました。フランス語憲章には40年以上にわたり数々の変更が加えられてきましたが、最新版の法案96はケベック州における企業内のコミュニケーションと顧客へのサービス提供方法に影響を及ぼします。2023年3月の時点で法案96は一部施行されており、今後数か月から数年かけて導入が進められます。

法案96がケベック州での事業にもたらす影響

今後、ケベック州の企業は、組織の内外でフランス語を使用するよう求められます。また、ケベック州外に拠点があり州内で事業を行う、あるいは州内の顧客とやり取りする場合は、フランス語でサービスを提供しなければなりません。組織の規模に関わらず、事業を行う者はすべて法案96を遵守することになりますが、特に従業員数が25名以上の場合、フランス語局に公式文書を提出して遵守状況の査定を受ける必要があります。

企業には以下の場面でフランス語の使用が求められます。 

  • 顧客へのサービス提供と顧客とのやり取り 

  • 職場でのコミュニケーション 

  • 職場で使用するツールやソフトウェア、社内文書

言語の使用が法的に定められることから、今後数年の間、翻訳の重要性がこれまで以上に高まると考えられます。新しい決まりに従わない企業は、法廷で説明が求められます。モントリオールの弁護士であるAntoine Aylwin氏は、遵守が必要な理由を次のように述べています。

"企業は、法案96が業務に及ぼす影響を知っておかなければなりません。ケベック州のクライアントや顧客にはフランス語でサービスを提供し、従業員とのコミュニケーションもフランス語で行い、これまでより厳格な雇用基準を取り入れる必要があります。法案96に沿ってケベック州で事業を成功させるには、新しい決まりを理解しこれを遵守することが不可欠です。"

- Antoine AylwinFaskens社のパートナー、共同代表者、プライバシーとサイバーセキュリティ) 

DeepLは、AI搭載で低コストかつスムーズに翻訳できるプロダクト群でこの度の移行をサポートします

ケベック州でDeepLを活用するには

DeepLは高品質の訳文を出力するAI翻訳です。プロの翻訳者を対象にブラインドテストを行った結果、DeepLの訳文は競合他社の3倍の頻度で優れているとして選ばれました。特に英語からフランス語ならびにフランス語から英語の翻訳では、DeepLの訳文が好まれる傾向にありました。またDeepLでは万全のセキュリティ対策を講じており、データを安全に保ちながら翻訳できるとして、世界各地の政府機関や法律事務所に採用されています。 

ケベック州の企業はプロダクト関連の文書を複数バージョン準備することになりますが、DeepLを使えばプロダクト関連の文書だけでなく、ウェブページ、社内用のツールやソフトウェア、ユーザーレビュー、カスタマーサービス関連の情報なども簡単かつ効率的に翻訳できます。またDeepLの用語集を使ってプロダクトや業界に特有の命名法を指定すると、チームで作成する訳文に一貫性を持たせられます。

DeepLの翻訳関連プロダクト 

DeepLのウェブ上の翻訳ツール、デスクトップアプリとモバイルアプリ、ブラウザ拡張機能を使ってチームで高精度かつ時間とコストを抑えながら翻訳するには、AdvancedとUltimateのプランがおすすめです。どちらのプランでも翻訳できるテキストに文字数制限はなく、より多くの文書ファイルを翻訳できます。    ケベック州外に拠点があり、州内の顧客を開拓しようとする企業などにも便利にお使いいただけます。プラン登録後、州内の顧客へのメール作成やカスタマーサービスをフランス語で行い、顧客向けの文書をフランス語に翻訳できます。ケベック州外の多国籍な顧客とやり取りをしなければならないフランス語圏のチームにもご活用いただけます。   DeepL APIのプランなら、ウェブサイトの全ページを自動で翻訳できます。高度なニューラルネットワーク技術に支えられたDeepLは、ニュアンスを汲み取り業界やプロダクト群などを考慮して訳文を出力します。DeepLのAPIを使えば、ウェブサイトを瞬時に翻訳して潜在顧客にプロダクト情報やレビューを見てもらえます。

DeepLユーザーの声

ケベック州でDeepLをご利用のお客様は、社内文書や従業員のコミュニケーション、顧客とのやり取りをスピーディかつ正確に翻訳できるため、今回の変更への対応準備が十分に整っていると言えるでしょう。 

世界各地のDeepLユーザーが英語からフランス語、そしてフランス語から英語に翻訳していますが、高品質の翻訳で日々の業務が楽になっているとして、賛同の声があがっています。 

DeepL Proなら、ドイツ語で作成した文書を丸ごとフランス語や英語など仕事で必要な言語に翻訳できます . . . DeepL Proはとても実用的で、良い訳文はもちろん、他の訳し方の候補も提示してくれます。DeepL Proのおかげで、仕事が非常に楽になっています。

-ビジネス向けのDeepL Proのユーザー、スイス在住

法案96への遵守が必要ですか?この度の移行に際してDeepLをどのように役立てられるか、詳しくはセールスチームまでお問い合わせください。 

韓国語とノルウェー語(ブークモール)が仲間入り!

“환영합니다”そして“Velkommen”!韓国語とノルウェー語でご挨拶できることを嬉しく思います。 

韓国語ノルウェー語(ブークモール)が、DeepLのウェブ上の翻訳ツールとデスクトップアプリ、モバイルアプリ、ChromeとEdgeの拡張機能そしてAPIでご利用可能になりました。今回の追加により、この2言語を母国語とする8,000万人以上の方々はもちろん、ヨーロッパ、アジアその他の地域でさらに多くの方々にサービスをご提供できるようになりました。 

外国で暮らす友人や家族とのコミュニケーション、同僚へのメール執筆あるいは新しい市場へのビジネス展開などを一層促進できるように、私たちはこれからも対応言語を追加してゆきます。新しい言語を追加するたびに、世界中の人々の前に立ちはだかる言葉の壁を少しずつ取り壊すことができます。    これまでと同様、高品質の翻訳を出力できるように、DeepLのエンジニアやリサーチャー、言語エキスパートが品質チェックを徹底的に行いました。 

新登場の韓国語ノルウェー語(ブークモール)でぜひ翻訳をお試しください!

文章作成の頼れるアシスタント、AI搭載のDeepL Writeが新登場

DeepL Writeはベータ版で、無料でどなたでもご利用いただけます。

DeepL Writeについて DeepL Writeは、AIを搭載した文章作成サポートツールです。英語とドイツ語での文章作成を後押しします。文法の間違いを正すだけでなく、言い回しや語調、文体や言葉の選び方を提案します。ユーザーは多数の選択肢から良いと思うものを吟味して選べます。

対象ユーザー

DeepL Writeは、言語レベルに関係なくどんな方にもご利用いただけます。ネイティブスピーカーが表現を推敲する場合や、第二言語や第三言語で正確な文章を書きたい場合などに自信をプラスできます。 

語句や言い回しを提案するDeepL Writeは、ジャーナリストや文章作成のプロ、あるいは学術的な文章を書く方などにもインスピレーションを与えてくれます。グローバル企業の多言語チームでは、メールやキャンペーン提案書、報告書、プレゼン資料など、海外のクライアント向けに簡潔明瞭な文章を作成できます。

DeepL Writeの開発に至った経緯

DeepL翻訳をよく利用するユーザーの方々が、原文と訳文を入れ替えて逆翻訳を繰り返し、推敲のヒントを得ていると知ったのが、文章作成専用ツールの開発に着手するきっかけとなりました。 

DeepL Writeにも、DeepL翻訳と同じく言語のニュアンスや文脈の理解に長けた高度なニューラルネットワーク技術を採用しています。

DeepL Writeをご利用になるには

デスクトップブラウザ(DeepL.com/write)とモバイルブラウザでご利用いただけます。DeepL Writeはベータ版です。精度の向上を目指して継続的に改善を加えています。 

1日あたり数百万人の方々がDeepL翻訳を利用しています。DeepL Writeの追加により、世界各地に存在する言葉の壁を乗り越えるためのツールを構築するという使命の達成に向けて、さらに歩みを進めることができました。


ご質問などありましたら、ヘルプセンターで詳細をご確認ください。 

未来への投資、DeepLが資金調達ラウンドでAIの研究開発を促進

2023年は、ワクワクするニュースと共に幕を開けました!    DeepLは今週、4社との新たな投資提携を発表しました。IVP、Bessemer Venture Partners、Atomico、WiLの4社はいずれも技術および通信業界の大手投資家企業です。今回の投資提携が実現したことを本当に嬉しく思っています。

2017年以降、DeepLは強力なニューラルネットワーク技術でAI翻訳を大きく変えてきました。今回の資金調達ラウンドで当社の評価額は10億ユーロとなりました。私たちは研究をさらに加速させ、新たなプロダクトを開発し、DeepLのチームの成長を促して、世界中の人々や組織のコミュニケーションのあり方をさらに変えてゆきます。

「私たちは当初からAI技術の基準を引き上げることを目指してきました。これまでに研究への投資を行い、精度の高い訳文を出力できるように高度なニューラルネットワークに改善を加えてきました。今回の資金調達ラウンドは、新しくプロダクトを投入してDeepLをさらに広義なコミュニケーションプラットフォームとするための足掛かりとなります」とDeepLのCEOで創業者のJarek Kutylowskiは述べています。 

投資家企業からのサポートと信頼があって、新たな領域に踏み込むことができました。今回投資提携した4社は、Slack、Dropbox、Asanaなどハイテク企業に投資してきました。DeepLもこれらの企業に続き、ベンチャーとして成功してゆきたいと考えています。 

日頃からご愛顧いただいているユーザーの皆さんと優れたチームメンバーがいてこそ、今回の投資提携が実現しました。皆さんと一緒に、私たちはコミュニケーションの障壁のない世界を目指します。 


成長を続けるDeepLのチームで働いてみたいとお考えの方は、当社の採用情報をご覧ください。

DeepLの2022年の躍進を振り返って

2022年はDeepLにとって特別な年でした。新しい言語だけでなく新プロダクトや新機能を追加し、社員数が増えて会社の規模が大きくなりました。また何年振りかの社内イベントでメンバーが一堂に会する場面もありました。盛り沢山の1年を振り返ってみたいと思います。 

新しい言語

5月にはトルコ語インドネシア語を追加し、世界各地さらに数百万人のユーザーにサービスを提供できるようになりました。9月には、外国への移住を余儀なくされた方々に役立ててもらえるように、今年1年で最もリクエストが多かったウクライナ語を追加しました。

どの言語についても、リリースに先立ち翻訳の品質を徹底的に検証しました。

新プロダクトと新機能

2022年にはまず、Android向けのモバイルアプリをリリースしました。これにより、Androidでも29言語で便利に翻訳できるようになりました。 

また、DeepLのChrome拡張機能Microsoft Edge拡張機能2種類をリリースしました。拡張機能を使えば、ウェブページの一部を翻訳できるだけでなく、メールの文章もブラウザを開いたまま翻訳できます。DeepL Proにご登録の場合は、拡張機能を使ってページ全体の翻訳もできます。 

用語集では対応言語の組み合わせを5種類追加しました。これにより、英語 ⇄ 日本語、英語⇄イタリア語、英語⇄ポーランド語、英語⇄オランダ語、ドイツ語⇄フランス語で用語集をご利用いただけるようになりました。また、用語集の共有もできるようになりました。チーム内で用語集を共有すれば、一貫性を保ちながらコミュニケーションを図れます。 

さらにグローバルに

メキシコシンガポールでDeepL Proが登録可能となり、さらに多くの方々に万全のセキュリティ対策のもと、文字数制限のない翻訳サービスをご提供できるようになりました。  

また、DeepLは日本でこれまでにないほどのファンを獲得しました。DeepLのCEOで創業者のJarek Kutylowskiは、日経フォーラム世界経営者会議に登壇した際にあたたかい歓迎を受け、DeepLのAI翻訳が日本企業のグローバル化促進にいかに役立つかを語りました。 

チームの拡充

2022年は社員数が大幅に増えた年でした。 2019年以来初めてオフサイトのイベントを開催してこれまでの成功を祝い、交流を深めて共に今後のプランを立てました。 

ご愛顧いただいたユーザーの皆さんのおかげで素晴らしい年となりました。この場を借りて心より感謝申し上げます。2023年もさらに邁進していきますので、引き続きDeepLにご注目ください! 

Microsoft OfficeのDeepL APIアドインを1日で作る

DeepLでは月に一度、「ハックフライデー」と称して、日々の業務以外のプロジェクトに取り組む日を設けています。ハックフライデーは、DeepLのAPIをあれこれいじってみる良い機会で、成果をユーザーにお届けできる場合もあります。実際、最近リリースしたGoogle Sheetsのためのスクリプトはハックフライデーから生まれました。

2022年9月のハックフライデーに、DeepLで働くソフトエンジニアのMarvin BeckerとデベロッパーエバンジェリストのTim CadenbachがMicrosoft Wordで直接翻訳できるDeepL APIアドインのプロトタイプを作りました。

こちらで実際の動作をご覧ください。

開発の経緯

多言語を使うグローバルなチームが取り扱いに注意が必要なデータの安全性を確保しながら効率的に協力できるということで、DeepL翻訳はビジネスコミュニケーションの場で広く活用されています。DeepL APIを使って独自にOfficeアドインを作成したいけれど、リソースはどこにあるかという声をよく耳にして、皆さんから質問を受けた際により適切な回答ができるように、アドインで機能を追加するための要件は何か知りたいと考えたのがそもそものきっかけでした。 

今回のブログでは、私たちの学びを共有したいと思います。また、皆さんのプロジェクトをスムーズに開始できるように、オープンソースのコードもご紹介します。

準備はいいですか?では、始めましょう! 

キーポイント0:下調べ(任意)  

Office APIを初めて使う場合は、MicrosoftのOffice JavaScript APIについてをご一読ください。すべてのOffice製品には共通API固有の各種APIがあります。

キーポイント1へ進む前に、こちらのチュートリアルにも目を通しておくとよいかもしれません。 

キーポイント1:Script Labを使ってプロトタイプを構築(DeepLのScript Labも使用可能) 

Script LabはMicrosoftのオープンソースプロジェクトです。Script LabがあればExcel、Outlook、Word、PowerPointを使いながらOffice JavaScript APIを試せます。Script LabのGitHubリポジトリでは、始め方に関するチュートリアルもあります。

DeepLではアドインのプロトタイプを作成するにあたり、まずScript Labを使いました。JavaScript、HTML、CSSファイルからのみ構成されるScript Labを使うと、コードを早く書けるだけでなく、動作もすぐに確認できます。

この最初のステップではチームで共有できるアドインはまだ作成できませんが、DeepL APIを使って何ができるか、またアドインで実現できるユーザー体験は何かをイメージできます。

キーポイントの説明に入る前に、オープンソースのコードもご紹介すると書きました。Script Labでは別の人が書いたコードの「スニペット」をインポートできることから、DeepL Wordのスニペットもオープンソースにして、誰にでも試していただけるようにしました。コードはこちらのGitHubに記載しています。

なお、作業を続けるにはDeepL APIの認証キーが必要です。まだアカウントをお持ちでない方はこちらからご登録ください。

こちらの説明を参考にしてGist YAMLをコピー&ペーストし、DeepL APIの認証キーを32行目のプレースホルダに挿入すると、DeepLのスニペットを数クリックで実行できるようになります。

最大のメリットScript Labではアドインのテンプレートを準備できるため、スニペットを後で別の用途に簡単に転用できます。

キーポイント2:Yeoman GeneratorでOfficeアドインのプロジェクトを作成

Script Labのプロトタイプを作成し、Officeスクリプトの基本を理解できたところで、Yeomenを使って実際のアドインを作ってみましょう。Yeomanは、新規プロジェクトを比較的簡単に作成できるオープンソースのスキャフォールディングツールです。Officeアドイン向けには、通称”Yo Office”というMicrosoftの既存のテンプレートがあります。 

手順はOffice Add-in Yeoman Generatorでご覧いただけます。

セットアップが終わったら、Script Labのコードを新しく作成したリポジトリにコピーします。細かな設定は他にもありますが、'npm run start’を実行するとすぐに作業を開始できます。実行するとWordが開き、アドインを自動でサイドロードします。

開発にはどんなIDEも使えますが、作成したテンプレートはMicrosoftのオリジナルのコードで最もスムーズに動作します。快適にコード作成とデバッグを行うには、Visual Studioを使うのががおすすめです。

キーポイント3:DeepL APIを実装

DeepLの実装は簡単です。JavaScript fetch scriptでテキスト翻訳のエンドポイントを呼び出せます。私たちが作成した簡単なプロトタイプでは、これで十分でした。アドインで用語集を使うには、もう少し作業が必要です。

プロジェクトではDeepL公式のNode.js client library を使用しませんでしたが、これはクライアント側のJavaScript code向けではないことが理由です。クライアント側のコードを呼び出す際にAPI認証キーが見える状態になり、セキュリティが確保できません。

上でご紹介したGIST fileの102行目以降に、私たちの採用した方法を記載しています。

キーポイント4:Macユーザーのためのデバッグ 

近年、MicrosoftはMacユーザーをサポートできるように莫大な投資を行っています。Macでは.NET Coreの開発ができますが、Microsoft OfficeのアプリケーションなどWindowsの開発を十分に行うのはまだ難しいのが現状です。残念ながら、MicrosoftアプリケーションのMac版のデバッグは簡単ではありません。TimはMicrosoftの愛用者(Microsoft MVPにも認定されています!)なので問題はありませんでしたが、MacユーザーのMarvinは適切にデバッグを行うためにParallelsをダウンロードしなければなりませんでした。 

ParallelsでMicrosoft OfficeとVisual Studio Codeを動かすと、アプリのデバッグやアドインを使った作業を適切に行えます。100%満足できる解決策ではありませんが、ひとまずこれでOKです。

キーポイント5:ユーザーとアドインを共有

OfficeアドインはOfficeアプリを実行するウェブビューに読み込まれ、iFrame(インラインフレーム)に表示されるので、アクセスできるウェブサーバーでご自身のアドインをホストしなければなりません。詳しくは、MicrosoftのOfficeアドインを展開し、発行するをご参照ください。 

アドインを使用する準備ができたら、Officeの管理者は誰でもMicrosoft 365管理センターで組織内のユーザーやグループにアドインを展開できます。管理センターで展開したアドインは、すぐに使用できます。

おまけ:他のMicrosoftアプリにアドインを拡張 

アドインは他のアプリにも簡単に拡張できます。Officeアドインの構成要素の多くは、Outlook、Word、Excel、PowerPoint、Visio、OneNoteなどすべてのOfficeアプリケーションで共通です。そのため、ひとつのアプリケーション用のアドインを使い回せます。

ただし、アプリケーションごとにイベントは異なります。例えば今回ご紹介したWordではOnTextSelectedを使っていますが、ExcelではOnColumnSelectedやRowが必要になります。

他のアプリケーションでもアドインを動作させるには、アドインを適用したいイベントやアクションを追加するだけでOKです。ほとんどのコードは異なるアプリケーションで再利用できます。  

必要なアプリケーションの仕様を再利用したり呼び出したりできるように、固有のコードを関数化しておくと良いでしょう。こちらの関連記事もご参照ください。

Microsoftのトレーニングモジュールも便利です。

まとめ

ここまでの内容がお役に立てば幸いです。何か分からないことがあれば、GitHubのリポジトリでレポート(issue)を作成して、関連するScript Labのスニペットをお知らせください。  

開発のご成功を祈ります!