新しいDeepL APIへようこそ:より多くの機能、より高い制御性、さらに広がる開発の可能性
DeepLの春の発表イベントでは、最新世代の製品を支える基盤機能を、DeepL APIを通じて開発者の皆様に提供していくことを発表しました。
これは非常に期待の高まる発表です。しかし、まだ物語の始まりに過ぎません。
なぜなら、DeepL APIのアップデートは単に機能を追加するだけではなく、それらの機能の活用方法を根本的に変えるものだからです。これにより、新たな体験を生み出したり、コード上で翻訳を細かく調整して品質を管理したり、自動更新やコスト分析などを備えた翻訳基盤を運用したりできるようになります。
DeepL APIを活用した開発は、かつてないほど大きな可能性を秘めています。その理由は次の4つです。
Voice APIによるリアルタイム音声翻訳で、これまでにない体験を実現
DeepL Voice APIのリリースにより、これまでにない体験の実現が可能になります。リアルタイムで自然に行われる会話や、口頭でのやり取りが求められるあらゆる場面において、リアルタイム音声翻訳によって言語の壁を取り除くことができます。DeepL Voiceのコア製品で利用できるすべての機能は、APIでも利用可能です。さらに、当社の最新の画期的な機能の多くは、まずAPIに導入される予定です。
貴社やユーザーにとっては、さまざまな可能性が広がります。たとえば、どの担当者でもあらゆる問い合わせに対応できるカスタマーサポートプラットフォーム。参加者がそれぞれの言語で基調講演を聞けるイベント。国や文化の異なるチームメイトと協力し、チャットや交流を楽しめるグローバルなマルチプレイヤーゲーム。さらに、すべての患者が自分の症状や希望を正確に伝えられ、言語の違いが診療や診断の妨げにならない診療所や病院などです。
Voice APIでは、合計45言語の中から選択した最大5言語に対して、音声を文字起こしするとともに同時に翻訳できます。現在、Voice APIの音声テキスト化機能は一般提供されており、音声から音声への翻訳機能については、ベータプログラムを通じて利用申請が可能です。
仕組み
Voice APIは、まずREST API呼び出しによってセッションを設定し、その後WebSocketチャネルを開いて音声データをストリーミングします。これにより、話者の発話とほぼ同時に文字起こしと暫定翻訳が表示され、文が確定すると翻訳も必要に応じて更新されます。さらに、DeepL Voice APIの用語集機能により、医療や法律などの専門的な会話においても高い翻訳品質を維持できます。
コード上で語調や用語、構造を制御
7つの市場で新しいカスタマーサポートアシスタントを展開する予定ですが、すべての市場で同じ語調を使っていては、十分な効果を発揮できないことは明らかです。英語では親しみやすく、日本語ではフォーマルにするなど、ブランドボイスは市場によって異なります。また、マーケティングチームは、返金に関する問い合わせと導入支援で同じ語調を使いたいとは考えていません。一方で法務チームは、重要な表現について常に一貫した翻訳を求めています。
カスタムルールや翻訳メモリへの新たなAPIアクセスにより、こうした設定をコード上で制御し、細かく調整できるようになりました。また、APIのタグ処理の改善により、翻訳後のコンテンツの表示も自在にコントロールできます。翻訳後に文字数が増えても、見出しがはみ出したりレイアウトが崩れたりすることはありません。翻訳されたコンテンツを、見た目から表現まで意図したとおりに仕上げることができます。
仕組み
DeepL APIでは、DeepLのカスタムルールに対する作成・読み取り・更新・削除(CRUD)のすべての操作が可能になりました。これにより、あらかじめ定めた語調や書式、文法に関するルールを、必要な場面で大規模に適用できます。また、自然言語のプロンプトを使って独自のカスタムルールを定義し、どの条件で適用するかをロジックで指定することも可能です。さらに、バージョン管理機能により、監査に必要なルールの適用履歴を確認できます。
DeepL API呼び出しでは、IDを指定して保存済みの翻訳メモリにアクセスし、過去に承認された翻訳を活用できます。コード上でファジーマッチの閾値を設定することで、翻訳メモリを適用する条件や方法を細かく制御できます。さらに、DeepL APIのタグ処理が改善されたことで、HTMLやXMLの書式をより確実に保持できるようになり、レイアウトやフォーマットの乱れを確認・修正する作業にかかる時間を削減できます。
開発者の手を借りることなく、ドロップダウンや選択肢、機能を自動更新
DeepLは100以上の言語に対応しており、新機能や機能拡張も継続的に追加されています。ソリューション内で利用可能な言語オプションについて常に最新の情報を提供したいものの、更新が必要なドロップダウンメニューや「利用可能な機能」の表示箇所は数多くあります。DeepL APIのlanguagesエンドポイントを利用すれば、対応言語や利用可能な機能に関する情報を取得し、アプリケーション内の表示を自動的に更新できます。
仕組み
このエンドポイントを利用すると、コードから言語ペアや、各言語ペアで利用可能な機能(用語集やカスタムルールなど)を参照できます。機能リストを手動で管理する必要はもうありません。
充実したAPIダッシュボードで、翻訳をインフラのように運用
FinOps担当者は、翻訳ワークフロー全体のコストを予測し、テキスト翻訳、音声翻訳、文書翻訳における利用状況や投資収益率(ROI)を把握する必要があります。しかし、そのために複数のスプレッドシートをエクスポートし、データを突き合わせて分析する時間はありません。APIサブスクリプションポータルの新しい「利用状況」タブにより、そうした作業を効率化できます。利用状況の推移や現在および将来のコスト予測、詳細なレポートを、すべて一か所でリアルタイムに確認できます。
仕組み
APIの利用データを、日付や利用タイプ(テキスト、ドキュメントVoiceの利用時間など)ごとに整理できます。事前にスプレッドシートへエクスポートする必要はありません。
今後の展開にご注目ください
すべてのアップデートの詳細や開発者向けドキュメントについては、https://developers.deepl.com/docs/getting-started/quickstartをご覧ください。新製品の発表や新たなAPI機能のリリースに合わせて、このページを随時更新していきます。
