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DeepLの使命は、誰でも手軽にAI製品を使える未来を実現することです。DeepLブログでは、私たちのアイデアやイノベーションに関する最新情報をお届けします。

DeepLとこれまでの歩みについて、詳しくはニュースリリースをご覧ください。

法律分野でAIを活用するための画期的な5つのツール

法律分野のAIツールについて

  • 法律の専門職に適したAIツールの選択 
  • 安全なツールの選び方とセキュリティの重要性 
  • 法律実務に役立つ機能 

法律業界の方であれば、最近のAI導入の波を興味と不安の入り混じった気持ちで見つめていることと思います。AIの使用や誤用によって生じうる訴訟の数々に漠然とした不安を感じている方、あるいはAIによって日常業務がどのように変化するのか気になる方もいるでしょう。最終的には、法律の専門職の方々もテクノロジーの発展に合わせて変化していかなければなりません。   

AIに対する見解がどうであれ、この流れには逆らえません。  このブログ記事では、法律業界を変える最も画期的な5つのAIツールと、それらが法律事務所にもたらすメリットについてご紹介します。 まだこのようなツールをご存じない方もいるかもしれませんが、競合の法律事務所ではすでに使用している可能性が高いです。     また、法律実務に適したAIツールの検討方法や、現代の弁護士にとって最も有用なAIツールの機能についてもご紹介します。  

単調な日常業務に対し、法律事務所がAIを採用する理由  

青色の背景に複数の文書のイラスト。文書を瞬時に翻訳するDeepL翻訳は、弁護士の作業時間の短縮を支援。

保守的な傾向にある法律の分野においても、AIの台頭を免れることはできません。 実際、AIはすでに法律分野での重要なツールとして定着しつつあります。AIツールの導入により弁護士の業務効率は向上し、クライアントにより良いサービスを提供できるようになっています。 

AIを活用したツールは、進化し続けるグローバル市場において法律事務所が競争力を維持するのに役立ちます。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの法学修士とCIPP/E認証を持ち、Taylor Wessing法律事務所のパートナーであるDr. Axel Freiherr von dem Busscheは次のように述べています。  

競争力を維持しながら効率的に法務関連の業務を行うために、AIやその他の技術を駆使したツールを使うことがますます重要になっています。こういったツールは、法務関連の調査や文書の検討、契約書の分析や翻訳といった弁護士の業務をアシストしてくれ、弁護士はより複雑かつ戦略的な業務に集中できるようになります。また、深い洞察が得られるため情報に基づいた意思決定がしやすくなり、クライアントにより良い成果をもたらすことができます。

つまり、AIツールは単調な日常業務を代行し、弁護士がより価値の高い業務に集中できるように支援すると同時に、様々な問題に対する効率的な解決策を提示してくれるのです。  

下記では、AIツールについてより詳しくご説明します。  

法律分野向けの5つのAIツール 

DeepLの翻訳ツールを天秤に模したイラストで、左の秤には原文ウィンドウ、右の秤には訳文ウィンドウが示されている。法律の専門職にとって正確な翻訳が重要であることを示す。

1. AIを活用した翻訳 

法律分野はただでさえ複雑な問題を扱っていますが、海外のクライアントや同僚が関わるとなると、さらなる困難が発生する可能性があります。国際法関連の案件を扱うには、多様な法制度や文化に対する理解はもちろん、最新の法律や規制の動向を把握する必要があります。そこに言葉の壁がある場合、複雑さがさらに増加します。  

グローバル化が進むにつれ、法律事務所はますます多くの海外のクライアントと仕事をするようになっています。市場調査機関であるMaia Researchの法律翻訳ソフトウェアに関するレポートによると、法律の翻訳サービスに対する需要は前年比で13~15%増加しています。 

AI翻訳を使えば、法務チームは次のメリットを享受できます。  

✅ 法律関連の文書を迅速に翻訳 
  • 顧客契約書、準備書面、裁判所提出書類などの法律文書の翻訳  
  • バイリンガルまたは外国語での契約書(法的効力のある文書)の迅速な作成 
  • 正確で一貫性のある翻訳で時間とリソースを節約  
✅ 海外のチームおよびクライアントとの円滑なコミュニケーション 
  • 法律用語の明確化およびメールによる法律相談の提供   
  • 外国語での案件(法的に運用可能)を現地当局に依頼  
✅ 海外の法規の調査  
  • 各国の法的要件の理解、遵守  
  • グローバル市場での地位の確立  
✅ 多言語による法律相談  
  • 外国語を話すクライアントへの対応  
  • 顧客満足度とロイヤルティの向上  
✅ 組織全体の法律翻訳の一貫性を確保  
  • カスタマイズ可能な用語集で編集時間の短縮、多言語でのコミュニケーションに一貫性を確保  
淡い黄色の背景に複数の言語に翻訳された契約書を示すイラスト。弁護士がDeepLを使用する一例として、契約書の翻訳を紹介。

AIを活用した翻訳ツールは、バイリンガル契約書のような法的拘束力のある翻訳や、クライアントとのコミュニケーションなど、利便性の高い翻訳を提供するのに役立ちます。しかし、AI翻訳は人間の翻訳者を完全に置き換えられないという点に注意する必要があります。公文書の中には、公認翻訳者や公証翻訳者でなければ翻訳できないものもあります。  

例えば、クライアントが外国で市民権を申請する場合、出生証明書やその他の身分証明書の認証翻訳が求められることが多くあります。正確性を確保するには、AIが生成した翻訳を人間が承認するというワークフローが不可欠です。調査会社のGartnerによると、法務分野では2025年までにリリースされる新たな自動化ソリューションのうち、人間とソフトウェアが協力するようなソリューションが30%を占めると予測されています。    

2. AIを活用した知識管理システム 

AIを活用した知識管理システムは法律業界に革命をもたらし、弁護士たちは重要な情報に素早くアクセスできるようになりました。この強力なツールにより、法律の専門職は膨大な量のデータを素早く検索したり、法律文書のパターンを特定したり、法律や規制の変更について常に把握したりできます。なにより、文書の分類などの面倒なプロセスを自動化するため、貴重な時間を節約し生産性を向上させられます。  

当然のことながらAIを活用した知識管理システムの利用は、法律の専門職の間で増加傾向にあります。 

3. AIを活用した契約分析と管理  

法律実務の中でも特にAIが影響を及ぼしている分野は契約書の分析と管理です。AIツールにより、書類のレビューや契約書のステータス追跡のような日常業務を自動化できます。弁護士はAIを活用したシステムを使って契約書を素早く見直し、特定の条項に関連するリスクなどの潜在的な問題を特定できます。契約書はシステムに一元的に保存されるため、より簡単にアクセスできるようになり、エラーも自動で通知できるようになります。  

AIを活用した契約管理ツールでは、過去の事例に関する情報も参照できるため、法規制の不遵守に起因する問題を最小限に抑えられます。また、AIツールに使用されている自然言語処理アルゴリズムは既存の契約内容の矛盾点を検出し、リスクを軽減する方法を提案します。法律事務所が市場競争力を維持しながらクライアントに高品質のサービスを提供する上で、これらの機能はとても役に立ちます。  

4. 生成系AIを活用した文書作成  

法律分野では、文書作成時に生成系AIを活用することで、今までにないレベルの効率化を実現できることが分かっています。生成系AIを活用した文書作成では、AIのアルゴリズムがテンプレートや構造化データから文書を生成したり、契約に潜在的なリスクや矛盾がないかを分析します。こうした面倒な作業の自動化は、実質的な時間とコストの節約を意味し、AIの活用が進む中で競争力を維持するために非常に重要です。 

また、AIを活用した文書作成は、間違いを迅速に検出したり、そもそもの間違いを回避することにも役立ちます。弁護士が潜在的な問題を早い段階で確認できれば、交渉時にクライアントの利益をよりよく代弁することができます。結果として、クライアントのニーズに合わせたサービスをこれまで以上に迅速に提供できるようになります。  

5. チャットボットを活用したインテーク  

 チャットボットは、クライアントとのコミュニケーションの最初の接点となる重要なツールです。AIを搭載したチャットボットでは、一般的な質問についてはクライアントにアドバイスを提供し、複雑な質問については自然言語処理を用いて、クライアントが必要とする情報を即座に転送します。  

チャットボットのメリットは、24時間365日受付可能で待ち時間がなく、よくある質問に素早く対応できる点です。これによりスタッフはより複雑な問い合わせに集中できます。AIを搭載したチャットボットを活用することで、スタッフの時間を節約するだけでなくクライアントへのサービスを向上させられます。  

安全かつ倫理的にAIを活用  

AIを活用したツールは非常に便利ですが、その使用には一定のリスクが伴うため、導入する際には慎重に吟味する必要があります。法律事務所はAIツールの及ぼす影響を理解し、責任をもってツールを使用することが重要です。クライアントの機密データを取り扱う際には、データのプライバシーとセキュリティに関して明確なプロトコルを確立する必要があります。 

また法律事務所は倫理原則に従い、責任をもってAIを活用する方法を検討するべきです。例えば、AIのモデルに偏りがないか検査したり、AIツールを使用する際には人間による監視や監督を義務付けるなどが必要です。   

法律分野向けAIツールの安全性の評価方法 

DeepLのロゴが前面にあり、署名と捺印が施された文書で、DeepLのAI翻訳ツールの安全性を強調するイラスト。

弁護士はAIの使用に関して適切なアドバイスを提供し、業務で使用するツールの安全性を確保するために、AIに関する最新の法的要件を十分に理解しておかなければなりません。 

安全性に関する重要事項の一部を以下で説明します。 

EU一般データ保護方針(GDPR)への準拠  

GDPRでは、セキュリティとプライバシーに関して厳しい要件を定めています。これは、欧州連合(EU)に居住する人のデータを追跡または保存する企業に適用されます。AIツールがGDPRの要件を遵守していれば、機密情報が保護されていることを示す指標になります。 

暗号化  

データ暗号化では、個々のパスワードまたはキーがないと解除できないようなコードを使用して、情報を暗号化します。これにより、権限のない者が保護されたデータにアクセスすることがかなり難しくなります。GDPRのような規制では、個人情報を暗号化して保護することが求められています。 

シングルサインオン(SSO)と2要素認証(2FA)  

シングルサインオン(SSO)を使用すると、ユーザーは1組の認証情報だけで様々なプログラムやシステムにアクセスできるようになるため、脆弱なパスワードの使用やログイン情報の紛失といった心配がなくなります。これは時間の節約になるだけでなく、不正アクセスから機密データを保護するのにも役立ちます。  

2要素認証(2FA)は、ユーザーが自身のアカウントにアクセスする際に、パスワードと携帯電話に送信される確認コードのような2つの認証形式を要求するもので、ログインプロセスのセキュリティをさらに強化できます。これによりアカウント乗っ取りのリスクを減らし、機密情報への不正アクセスを防ぎます。  

ISO 27001認証  

ISO 27001は、企業の情報システムセキュリティ管理に関する国際規格です。ISO 27001の認証を受けたプロバイダと提携することで、法律事務所はデータをより適切に保護し、高度なセキュリティを確保できます。 

法律の専門職にとって有用なソフトウェア機能 

DeepLが2023年に実施した顧客調査によると、法律事務所にとって以下の特徴が特に有用であることが明らかになりました。  

✅ 統合の可能性 

AIツールが、すでに使われているシステムに統合できるか  

✅ 導入のしやすさ 

ツールを使い始めるのが簡単であるか、導入に必要な時間はどのくらいか  

✅ カスタマイズ性 

AIをトレーニングできるか、データを保存しユーザー向けにカスタマイズできるか   


貴社ではAIツールを安全に活用するため、どのように取り組んでいますか?また、貴社の法務チームはグローバルに活躍していますか?DeepLのセキュアなAI翻訳が貴社にどのように役立つかについては、法務チーム向けDeepLをご覧ください。

文書翻訳機能のアップデート:Excel、編集可能な.docx、ファイルサイズの拡大

文書翻訳機能のアップデートをご紹介 

  • 文書翻訳でExcelファイルが使えるようになりました。 
  • PDFファイルの翻訳後、編集可能な.docxファイルを出力できるようになりました。 
  • Advanced、Ultimate、API Proプランにおいて、翻訳できるファイルサイズを拡大しました。 

文書翻訳をお楽しみいただいているお客様に嬉しいニュースです。比類のない文書翻訳をお客様に提供するべく、カスタマイズ性を強化し、さらに多くのオプションを追加しました。 

今回のアップデートにより、AdvancedとUltimateプランのお客様は、さらに多くのファイル形式で翻訳できるようになり、翻訳後の文書をより詳細に編集できるようになりました。これらのアップデートについて説明する前に、まずDeepLの文書翻訳がどのように動作するのかご紹介しましょう。 

ワンクリックで安全かつ高精度に文書翻訳 

DeepLの文書翻訳では、PDF、Word、PowerPoint、HTML、XLIFF、テキスト形式の文書全体を簡単かつ安全に翻訳できます。翻訳後の文書はすべて元の書式を保持するため、翻訳後の編集作業にかかる時間と労力を削減できます。 

さらに最高レベルのセキュリティを確保するため、DeepLではすべてのPDF翻訳を自社サーバーで処理しており、第三者がお客様のデータにアクセスすることはありません。 

数ステップで簡単に文書翻訳 

DeepLでは、次のステップに従うだけで簡単に文書を翻訳できます。 

1. ログインまたはアカウントを作成:既存のアカウントにログインするか、新規でアカウントを作成します。DeepL Proプランでは、より高度な文書ファイル翻訳機能をご利用いただけます。

2. 文書ファイルをアップロード:「ファイルの翻訳」をクリックし、翻訳したいファイルをドラッグアンドドロップするか、コンピュータでファイルを選択します。 

3. 訳文の言語を選択:30以上の言語から、お好きな言語を選びます。 

4. 翻訳:翻訳ボタンをクリックします。 

5. ダウンロード:翻訳プロセスが完了したら、翻訳後の文書をダウンロードできます。 

以上の5つのステップを踏むだけで、30以上の言語で高精度に翻訳できます。

*無料版ではファイル3件まで翻訳できます(編集不可)。有料版ではご利用のプランに応じた数のファイルを翻訳できます(編集可)。 

さらなる機能と価値の向上:文書翻訳機能のアップデート 

Excelファイルが文書翻訳にアップロードされたことを示すイラスト

DeepLの文書翻訳であれば、数ページのシンプルなWord文書から、大量かつ複雑な法務関連のPDF文書まで簡単に翻訳できます。 

アップデートの内容を下記で詳しくご紹介します。 

オプションの追加:文書翻訳のファイルオプションにExcelを追加しました! 

文書翻訳のファイルオプションに、正式にExcelを追加しました。現在はAdvancedおよびUltimateプランにのみ対応していますが、間もなくAPI FreeおよびProプランにも対応する予定です。 

最もご要望の多かったファイル形式の1つである.xlsxに対応できるようになったことを嬉しく思います。DeepLは、お客様が使用するソフトウェアにかかわらず、多言語のワークフローをより便利で快適にする翻訳サービスを提供するよう最善を尽くしています。 

翻訳できるファイル形式の種類が多いほど、ワークフローに柔軟に対応でき、業務プロセスの管理が容易になります。DeepLではPDF、PowerPoint、Wordなどに加えてExcelファイルも翻訳できるようになったため、多言語プロジェクトの作業効率の向上、ひいては個人およびチーム全体の生産性向上の実現が可能になります。 

Excelの文書翻訳について、現在使用できる初期機能の詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。 

カスタマイズ機能の追加:PDFの翻訳後、編集可能な.docxファイルをダウンロード  

無料のDeepL翻訳で、.docxファイルがPDF翻訳からダウンロードされたことを示すイラスト

DeepLは、ユーザーエクスペリエンスと利便性の向上に役立つ方法を常に模索しています。その1つとして、AdvancedとUltimateプランにおいて、PDF翻訳後に編集可能な.docxファイルをダウンロードできるようにしました。 

ファイル形式を.docxとした理由は、カスタマイズできる範囲が広く、レイアウトの点でもより詳細に翻訳内容を管理できるためです。PDF翻訳後のファイルには.docxまたは.pdfのいずれかを選択できるので、チームのニーズに合わせて活用できます。 

価値の向上:PDF、Word、PowerPointファイルのサイズ拡大 

Advanced、Ultimate、そしてAPI Proプランで翻訳できる.pdf、.docx、.pptx形式のファイルサイズを拡大しました。変更は次のとおりです。 

  • Advanced: 
    • .pdf:10MB —> 20MB 
  • Ultimate: 
    • .pdf:10MB —> 30MB 
    • .docx:20MB —> 30MB 
    • .pptx:20MB —> 30MB  
  • API Pro: 
    • .pdf:10MB —> 30MB 
    • .docx:20MB —> 30MB 
    • .pptx:20MB —> 30MB 

今回のアップデートにより、Advanced、Ultimate、API Proプランでは大容量のファイルでも迅速かつ高精度に翻訳でき、日常業務の効率化を達成できるようになりました。 

文書翻訳の新次元を体験してください 

DeepLの文書翻訳は以前から簡単かつ効果的でしたが、今回のアップデートによりファイル選択の幅が広がり、翻訳結果の制御がしやすくなったことで、使いやすさがさらに向上しました。 

お客様の翻訳環境をどのように改善できるか実際に体験してみませんか?今すぐAdvanced、UltimateまたはAPIプランで文書翻訳のアップデートをお試しください。まだこれらのプランに登録されていないお客様は、ぜひこの機会にアップグレード*をご検討ください。 

*Starterプランのお客様は、DeepLアカウントの「プラン」タブから各プランの比較やアップグレードができます。 


これだけではありません! 

上記のアップデートにとどまらず、DeepLでは文書翻訳編集モードを追加する予定です。こちらのブログ記事で最新情報をお知らせしますので、お楽しみに。 

ドイツ鉄道、Weglot、そしてAlzaがDeepLのAI翻訳を活用してローカライゼーションを効率化した経緯

ドイツ鉄道、Weglot、そしてAlzaのDeepL活用事例 

  • ドイツ鉄道はDeepLを活用することで、業界用語を統一させ、多言語を使う従業員同士をつなげることに成功しました。 
  • WeglotはDeepL APIを導入したことで、同社の顧客が驚異的な精度とスピードでコンテンツを翻訳できるようになり、ローカライズにかかる時間とコストの削減も達成できました。 
  • Alzaは自社のウェブサイトにDeepL APIを採用したことで、コンテンツを5つのヨーロッパ言語に効率的にローカライズできただけでなく、毎月数千ユーロの運用コストの削減にも成功しました。 

 

ローカライゼーションの効率化にAI翻訳が最適な理由 

ローカライゼーションのプロセスは複雑で、時間と労力、そして多くの専門知識が必要となります。しかしDeepLのAI翻訳を使えば、複雑なローカライゼーションのプロセスをより単純に、しかも時間を大幅に短縮させることができます。 

実際にDeepLのようなAI翻訳は、ウェブサイトのコンテンツやカスタマーサポート、マーケティング資料といったあらゆるテキストの翻訳に最適です。AI翻訳を導入することで、企業の作業効率は格段にアップします。正確で高品質な機械翻訳のおかげで、プロジェクトを管理しやすくなり、コストも削減できます。これにより、競合他社に一歩差をつけることができるのです。 

といっても、単に自画自賛している訳ではありません。実際にDeepLを活用されたお客様の事例を見てみましょう。今回のブログでは、実際にAI翻訳を活用してローカライゼーションのプロセスを改善し、 グローバルなビジネス展開に成功されたお客様3社について取り上げます。 

ドイツ鉄道 × DeepL:多言語コミュニケーションを確立し従業員同士をつなぐ 

ドイツ鉄道の赤い列車と棒グラフにDeepL Proのロゴが付いたイラスト

ヨーロッパ最大の鉄道企業であり、大規模なインフラを所有するドイツ鉄道は、ヨーロッパ全土に従業員を抱えています。ドイツ鉄道には32万人以上の従業員がフルタイムで働いていますが、ドイツを拠点とするのは全体のわずか64%です。つまり、企業として成功するには言語の壁を超えた協力体制が不可欠です。 

そこでドイツ鉄道は、企業全体の多言語コミュニケーションをスムーズにするためにDeepLの導入を決定しました。  

同社は、このような大規模なコミュニケーションの改革には機械翻訳が最適のソリューションだと認識していました。しかし専門用語の翻訳については、どう対処すべきか悩んでいました。  

母国語も職種も異なる従業員同士が明確にコミュニケーションをとるには、業界特有の用語に加え、異なる方言や言い回しを考慮した翻訳が必要となります。そのような状況で、DeepLの用語集が大活躍しました。 

DeepLを導入後、ドイツ鉄道は3万以上の用語を用語集に追加し、組織全体で用語の統一を図っています。その結果、従業員は組織全体で一貫したコミュニケーションをとることができるようになりました。 

DeepLの用語集では語句の訳し方を指定できるため、業界や企業に特有の語彙を確実に使って翻訳できます。また用語集では、専門的に言うところの形態統語的に用語を扱えます。つまり、翻訳する際に文法上の性や複数形などを考慮して用語が適用されるのです。  

この機能はドイツ鉄道にとって特に重要であり、同社のデータサイエンティスト兼計算言語学者のTom Winter(トム・ヴィンター)は次のように述べています。 

「ドイツ鉄道特有の用語を使って翻訳するようにエンジンを調整できることは、他の機械翻訳にはないDeepLの大きな強みです。グループ全体でコミュニケーションの一貫性を保つには、特有の用語を正しく使用しなければなりませんが、きちんと整理された用語データベースとDeepLがあれば、まったく難しくはありません」 

ドイツ鉄道は2022年はじめからDeepLを使用されており、最高レベルの翻訳品質と優れたデータセキュリティ用語集機能の点から、DeepLのサービスに満足していただいています。  

またドイツ鉄道では、国境を越える路線の運行に際して機械翻訳が役立つケースがあるのではと考え、検討を進めています。 

ドイツ鉄道によるDeepLの活用事例の詳細については、ケーススタディをご覧ください。 

Weglot × DeepL:高精度のAI翻訳でローカライゼーションサービスを強化 

 

機械翻訳を使用してウェブページのコンテンツをローカライズしているイラスト

Weglotはパリを拠点とするSaaS企業で、ローカライゼーションと翻訳のサービスを世界中のクライアントに提供しています。 ローカライゼーションサービスの需要が高まる中、Weglotはその需要に応えるために卓越した品質の翻訳向けAPIを必要としていたため、DeepLとのコラボレーションは理想的な選択でした。 

Weglotは、DeepL APIをいち早く導入した企業の1つです。同社の顧客は2018年以来、DeepLの正確で高品質な翻訳を使用して、5万社以上の企業に多言語ウェブサイトを作成してきました。 

WeglotはなぜDeepLを選んだのでしょうか。Weglotの創業者でCTOのRémy Berda(レミ・ベルダ)氏は、自社の製品やサービスを強化するため、最高品質の翻訳向けAPIを探していました。DeepL APIの リリース後間もなく、WeglotではDeepLを早速採用したか顧客から尋ねられるようになり、Berdaはその存在に興味を抱きました。 

高品質の翻訳であること、そして開発者が使いやすいことから、WeglotはDeepL APIの導入を決定しました。それから6年間、Weglotは世界中の企業向けに毎月数十億文字を翻訳しています。 

DeepLのAI翻訳の精度のおかげで、Weglotの顧客はローカライゼーションのスピードアップを実現でき、より効率的に作業できるようになりました。  

APIを導入して以来、Weglotは、DeepLの速度と精度のおかげで、多くの顧客から好意的なフィードバックを得ています。CTOでもあるRémy Berda氏は、高性能なプロダクトを求める開発者にDeepLを推奨しています。 

「技術資料は分かりやすく、APIは技術資料の記載どおりに動作します。開発者であれば技術資料を読むだけでOKで、あとはAPIがこちらの意図どおりに動いてくれます」 

eコマース業界がますます国際的になるにつれ、企業の規模に関わらず高性能のローカリゼーションおよび翻訳のサービスを利用することは、かつてないほど重要になっています。WeglotがDeepLの翻訳ツールを導入した結果、世界中の顧客と素早く、そして正確に多言語コミュニケーションをとることが可能になりました。 

WeglotによるDeepLの活用事例の詳細については、こちらをご覧ください。ケーススタディを読む

Alza × DeepL:AIで大量のテキストを翻訳、ローカライゼーションの運用コストを削減 

ローカライゼーションのプロセスと機械翻訳を示す3つのウェブサイトのイラスト

「チェコのアマゾン」と呼ばれるAlzaは、チェコやドイツ、ハンガリーなどヨーロッパ全土をマーケットとするeコマースの大手企業です。1994年の創業当初は電子機器に特化していましたが、現在はノートパソコンからゲーム機器、ペット用品、化粧品まで幅広く扱う総合的なマーケットプレイスへと成長を遂げてきました。 

2021年半ば、DeepLはチェコ語、スロバキア語、そしてハンガリー語を含む13言語を対応言語に追加しました。これを踏まえてAlzaでは翻訳の品質に関する評価テストを実施し、それまで使用していた翻訳向けAPIよりもDeepLが優れていると結論づけ、DeepLへの移行を決定しました。  

現在AlzaはDeepLを使用して、同社のウェブサイトを下記5つのヨーロッパ言語にローカライズしています。 

  • 英語 
  • スロバキア語 
  • ハンガリー語 
  • ドイツ語 
  • フランス語 

3,000名以上の従業員を抱えるAlzaの年間成長率は20%と急成長を遂げており、最近では中央ヨーロッパとイギリスにも市場を広げています。Alzaがこのような新規市場で成功するには、ローカライゼーションチームの手作業での修正にかかる負担を低減できるような高精度の翻訳が必要でした。 

DeepLの高品質な翻訳のおかげで、Alzaの社内校正者が修正に要する時間が大幅に短縮できました。そして優先度の高い他のプロジェクトに集中でき、毎月何千ユーロもの運営コスト削減につながりました。 

さらに、Alzaが使用していた翻訳向けAPIからDeepL APIへの移行には1週間もかからず、効果はすぐに現れました。 

Alzaのローカライゼーションチームの責任者であるJakub Kalina(ヤクブ・カリナ)氏は、次のように述べています。 

「DeepLがチェコ語とその他主要言語に対応するようになりましたが、私はその品質の違いに驚きました。他と比べてずっと自然な翻訳で、移行する価値があるということで意見がまとまったのです」 

具体的には、AlzaはDeepLを使用して膨大な量のユーザーレビューを翻訳し、潜在顧客に安心感を与えられるようになりました。何千ものレビューをチェコ語からドイツ語、そしてハンガリー語に翻訳した結果、コンバージョン率(CVR)が大きく跳ね上がりました。 

Jakubはまた、ローカライゼーションチームでも今後大幅に仕事が増えると予想しています。 

「かなりのコスト削減ができ、翻訳者の時間が確保できたおかげで、新たな翻訳案件を受けられるようになりました。今後数か月で翻訳量は2倍、3倍になるとみています」  

チェコ発のeコマース大手AzlaががDeepLを活用して急成長した事例ついては、Alzaのケーススタディをご覧ください。

DeepLのAI翻訳でローカライゼーションプロセスを改善 

DeepLの高品質で正確なAI翻訳が、上記3社のローカライゼーションプロセスの改善にどのように貢献したかについて紹介しました。   

手作業に費やす時間の短縮やチームワークの改善、コストの削減など、DeepLから得られるメリットは枚挙にいとまがありません。上記3社は、今後もローカライゼーションプロジェクトの合理化やグローバルな顧客へのリーチについてDeepLの効果を感じられるでしょう。ぜひ貴社でもDeepLをご活用ください。 

DeepLのAI翻訳を貴社でどのように活用できるかについては、ビジネス向けのDeepL Proをご覧ください。 

DeepL Pro:韓国ビジネスの未来

DeepL Proについて 

  • この度、DeepL Proが韓国でも利用できるようになりました。DeepL Proは無制限のテキスト翻訳や、高度な機能が使える文書翻訳が可能で、万全のデータセキュリティとチーム管理機能を備えたサービスです。  
  • DeepL Proを利用することで、企業は容易に新規市場に進出することが可能になります。 
  • また、DeepL API Proを使用することで、DeepLのサービスをWebサイトやアプリなどに直接組み込むこともできます。即時の正確な翻訳、多言語コミュニケーション、およびローカリゼーションが実現します。 

DeepL Proが韓国でのサービスを開始いたしました。韓国は先進的かつテクノロジーに精通した国であり、DeepLのAIに基づくコミュニケーションサービスに対する需要は非常に高まっています。今後、多くの韓国企業のグローバル市場参入戦略の一助となれることを楽しみにしています。 

DeepLがサポートする言語として韓国語が追加されたのは、それほど前のことではありません。昨年1月以来、韓国のユーザー数は急増し、韓国のコミュニティにおいても多くの好意的なフィードバックが見られます。 

DeepLがユーザーの日常生活に溶け込んでいることを目の当たりにし、とても嬉しく思っています。今後も無料版のサービスは日常使いには十分でしょう。しかし企業にとっては、さらに一歩進んでDeepL Proに加入することが得策です。DeepL Proに加入すると、当社のAI翻訳サービスが提供するすべてのプレミアム機能を利用できるようになります。 

では具体的にDeepL Proが企業の成長にどのように役立つのか説明いたしましょう。 

海外の顧客や同僚とつながる 

DeepLの翻訳ツールは、日常的な翻訳に適しているだけではありません。次のような機能により、ビジネスの進め方を大きく変えることができるでしょう。 

  • 文字数制限なしのテキスト翻訳:文字数制限を気にせず、好きなだけテキストを翻訳できます。 
  • 高度な文書翻訳:元の書式を保持したまま文書ファイル(PDF、Word、PowerPoint、text、HTML)全体を翻訳できます。1か月に翻訳可能な文書数は、ご契約内容によって異なります。 (Starter:1名あたり5ファイル/月、Advanced:1名あたり20ファイル/月、Ultimate:1名あたり100ファイル/月) 
  • 万全のセキュリティ:DeepL Proでは最高レベルのセキュリティ対策を講じており、企業と顧客のデータは適切に保護されます。 
  • チーム管理:管理者アカウントから、関連付けられたすべてのユーザーを迅速かつ簡単に管理できます。 
  • ローカリゼーションのサポート:DeepL Pro を翻訳支援ツール(CAT)ツールに統合することで、企業のローカリゼーションチームは、DeepLの高性能でニュアンスの反映された翻訳を利用できます。 

これらすべての機能が組み合わさることで、仕事のスピードが速くなるだけでなく、組織をより効率的に、かつ安全に構築することができます。したがって、DeepL Proは顧客や同僚との強固な関係を確立し維持するための理想的なソリューションであるといえます。  

私たちは、今後も引き続き革新的なプロダクトやサービスをお届けするよう努力しています。韓国語においても、用語集などDeepL Proの新しい便利な機能がまもなく利用可能になります。 

グローバルでのビジネスチャンスを探る 

韓国語の正確な翻訳を表示する3つのインターフェースと、その背後にある青い六角形のイメージ

ビジネスをグローバルに展開することは容易ではありません。特に、チームが複数の言語でコミュニ ケーションを取る必要がある場合はなおさらです。このような状況では、DeepL API Proが役に立ちます。 

DeepL API Proでは、大量のテキストを即座に、かつ高精度で翻訳できます。DeepL API Proをウェブサイトやアプリなどに直接統合することで、グローバルにおけるビジネスの展開や顧客ベースの構築がはるかに容易になります。 

DeepL API Proは次のような用途に最適です。 

  • ウェブサイト翻訳:ウェブサイト全体を迅速かつ正確に翻訳できるため、新規のグローバル市場へ参入できます。 
  • 社内コミュニケーション:DeepL API ProをConfluenceやSharePointなどのコミュニケーション ツールに統合することで、社内外のコミュニケーションを最適化できます。 

DeepL API Proは、一貫性のある適切かつ丁寧なコミュニケーションを企業に提供しているため、安心してグローバルでのビジネスを開拓できます。 

DeepL Proがビジネスに最適なソリューションである理由 

DeepLの翻訳ツールには、人工ニューラルネットワークが搭載されており、この分野における最新の開発内容が盛り込まれています。  

当社の機械翻訳テクノロジーは、ネットワークアーキテクチャの規模とトレーニング方法のおかげで、原文のニュアンスを捉えた驚くほど正確で自然な訳文を作成することができます。DeepLを使えば、30以上の言語について自然でプロフェッショナルな訳文を作成できるため、自信を持ってコミュニケーションを取ることができるのです。 

しかし、多くの企業にとって優れた翻訳だけでは不十分であり、品質に加えてセキュリティも必要です。DeepLは、このようなデータセキュリティに関する懸念を考慮し、DeepL Proではデータを保護するための追加のセキュリティ対策を講じています。 

企業に最高レベルのデータセキュリティを提供するため、暗号化されたデータの通信には最先端のTLS(Transport Layer Security)技術を採用しており、サーバーはISO 27001認証取得済みのデータセンターに設置しています。さらに、DeepL Proアカウントにログインしている間に翻訳したテキストは、翻訳プロセスが完了すると自動的に削除されるため、DeepLのAIの学習に使用されることはありません。 

DeepL Proを採用することで、正確で安全かつ効率的な翻訳を実現でき、企業のビジネスを新たな高みへと導くことができます。 

DeepL Proで企業を成長させる 

あらゆる規模の企業が、常に成長を模索しています。しかし、必ずしも目標を達成するための適切な手段を備えているとは限りません。DeepL Proは、そのような企業に救いの手を差し伸べることができるでしょう。 

DeepLのAI翻訳サービスを利用すれば、いずれの企業も迅速かつ簡単に高品質な翻訳を行うことができます。その結果、言語の壁を越えてグローバルへ展開することが可能になります。  

DeepL Proのページでお客様にぴったりのプランを見つけて、早速お試しください。 

AIによる文書翻訳で、企業の生産性、スピード、そしてROIを高める

AIによる文書翻訳について 

  • AI翻訳は、グローバルビジネスの拡大や作業効率の向上、多言語コミュニケーションの円滑化において極めて重要な役割を果たします。 
  • 高品質な文書翻訳とは、簡単かつスピーディに翻訳できるだけでなく、正確で安全でなければなりません。 
  • AIを活用した文書およびコンテンツの翻訳は、コストと時間の面でROIを改善できます。 
  • 日本経済新聞社のような業界のトップ企業がDeepLを活用して国際的な成功を収めています。  
  • AI翻訳技術の活用により、企業は多言語コミュニケーションが抱える課題を解決し、市場で競争優位性を築くことができます。 

急速に拡大するグローバル経済において、効果的な異文化コミュニケーションはこれまで以上に重要になってきています。以前は1つの言語のみで作成すればよかった文書を、現在では多言語で作成しなければならない、という企業も多くあるでしょう。企業が多言語での文書を作成できないとなった場合、グローバルでの成長の鈍化、顧客満足度の低下、ひいてはリーチの減少につながる可能性があります。 

しかし心配する必要はありません。近年AIを搭載した翻訳ツールの利用が増加したことで、文書翻訳は生産性、スピード、そして効率性の点で新たな時代を迎えています。お客様が文書翻訳の課題に正面から取り組む準備はすでに整っています。 

今回のブログでは、グローバルでのビジネス展開においてAI翻訳が不可欠である理由、そしてDeepLのようなAI翻訳ツールが、効率アップや顧客満足度、ROIの向上を目指すグローバル企業にとって最適なソリューションである理由についてお伝えします。 

グローバル展開におけるAI翻訳の重要性 

企業にとって、AI翻訳から得られるメリットは多岐にわたります。実際に、社内コミュニケーションからローカライゼーション戦略、文書翻訳に至るまで、AI翻訳が果たす重要な役割を認識する企業が増えています。  

AI翻訳は自動車業界をはじめ、医療、IT、法律業界でも導入されており、グローバルでの成長に活用されています。Acumen Research and Consultingの最新市場予測によると、多言語コミュニケーションへの需要を背景に、AI翻訳の利用は今後8年間でますます増加する見込みです。  

また、技術情報にとどまらず顧客とのコミュニケーションにいたるまで、AI翻訳技術の飛躍により、翻訳業界も大きく変わりつつあります。例えば、European Language Industry Survey 2022(ヨーロッパ言語の産業調査2022)によると、ヨーロッパの翻訳プロフェッショナルの70%以上が多かれ少なかれ機械翻訳を使用していると回答しています。これは機械翻訳の技術がいかに普及しているかを示しています。 

このようなデータからも、グローバル展開を目指す企業にとって機械翻訳がいかに重要な役割を果たしているかが分かります。しかし、具体的に企業はAI翻訳のサービスに何を求めているのでしょうか。以下で詳しくご説明いたします。 

AI翻訳ツールで最も重視される点 

企業が文書翻訳にAI翻訳の使用を検討する場合、最も重視するポイントはもちろん品質です。この点で、精度を高めるべくトレーニングされたAIはベストの選択となります。  

Unbabelが最近実施した調査では、ローカライゼーション戦略にAI翻訳を導入したマーケティング担当者の83%が、翻訳の品質に満足していると回答しました。さらに、特にコンピュータソフトウェアや法律サービス、電気通信のような、複雑な内容の文書や多くの専門用語が含まれるテキストを翻訳した場合、最も品質の高い翻訳が得られました。  

これらの事例から、DeepLが提供するようなAIを活用したサービスは、上記の業界はもちろん、その他多くの業界においても翻訳の精度とスピードを向上させる可能性を秘めていることが分かります。そして、企業はグローバルでの新たな成長と拡大の機会への扉を開くことができます。 

文書翻訳で最も重視される性能 

DeepLのユーザーインターフェースのイラストで、PDFファイルなどの文書翻訳方法を示す

文書翻訳に関しては、特に重視すべき機能や性能があります。まず、スピードと使いやすさです。 

DeepLの文書翻訳はリアルタイムのオンラインツールで、誰でも使いやすいよう設計されています。さらにDeepL Proを使用すると、PDFやWord、PowerPointのファイルを、元の形式を保持したまま30以上の言語にワンクリックで翻訳できます。 

続いて重視すべきポイントは、正確性と安全性です。DeepLのAI翻訳は精度が高いだけでなく、万全のデータセキュリティを備えています。これは、社内報告書や契約書、ユーザーマニュアル、ビジネス文書などで特に重要です。 

最先端のトランスポートレイヤーセキュリティ(TLS)によってデータは暗号化して転送し、PDF翻訳は完全に社内で処理しているため、お客様の文書は正確に翻訳されるだけでなく、安全に保護されます。  

DeepLの文書翻訳は個人の言語スキルに関係なく使用でき、一緒に働く同僚やチーム、または企業全体において効果的なコミュニケーションを促進します。また、DeepL Proでは大量の文書を翻訳でき、チーム内で内容を共有して共通認識を持つことができます。 

AIによる文書翻訳でROIを向上させる 

ROI(投資収益率)は正確に追跡するのが難しい指標ですが、あらゆるプロジェクトの効果や成功を評価できるため、考慮すべき指標です。  

AI翻訳を活用すれば、企業のコスト削減だけでなくチームの作業時間の短縮も達成できます。この結果、ROIを向上させることができます。  

ドイツ語から英語、フランス語から日本語への翻訳など、AI翻訳ツールを使えば瞬時に訳文が得られます。修正を繰り返す必要がないことも多く、言語の壁を越えて円滑なコミュニケーションを図ることができます。 

グローバル競争力の向上を目指す企業であれば、AI翻訳ツールの力を借りて大量のテキストや複雑な文書を翻訳することお勧めします。具体的にDeepLを活用してグローバル展開を進めている企業をご紹介しましょう。

日本経済新聞によるDeepL活用事例

文書形式の異なる複数の翻訳済み文書のイラスト

DeepLは、各業界のトップ企業をAI翻訳でサポートできることを光栄に思っています。  

今回は、メディア業界のトップ企業である日本経済新聞社がDeepL Proを使ってどのように競争優位性を高めているか、ご紹介します。 

日本経済新聞社:日本および世界各国のメディアやニュースの翻訳

日本の主要な報道機関である日本経済新聞社にとって、AI翻訳は単なるツールではなく、ワークフローの重要な一部となっています。同社はビジネスニュースを発信する世界最大級の報道機関として、世界中の読者に情報を届けています。  

同社が手がける「Nikkei Asia」や「フィナンシャル・タイムズ」は、経済や金融の分野における世界各地のビジネスリーダーに愛読されています。 

日本経済新聞社はメディアという業界の性質上、世界中の読者に届けるべきコンテンツを大量に扱っています。このようなニュースや報道を迅速かつ正確に配信するために、日本経済新聞社はAIを活用した文書翻訳ソリューションを必要としていました。そして選ばれたのがDeepLです。 

DeepLのAI翻訳を導入することで、ニュースから調査レポートまで、より迅速に情報を発信し、世界中の読者にリアルタイムで最新情報を伝えられるようになりました。 

さらに、日本経済新聞社が過去に使用していた翻訳ツールに比べ、DeepLではコストが5分の1で済み、精度もはるかに上回っています。そのため、同社は効率的に作業を進められるだけでなく、運用コストも削減できています。 

日本経済新聞社のDeepL活用事例の詳細については、ケーススタディの全文をご覧ください。

AI搭載の文書翻訳を試してみましょう 

グローバルな成長を目指す企業にとって、言葉の壁を感じさせない円滑なコミュニケーションは、まさに基本的な要件となってきています。DeepLのようなAI翻訳ツールは、お客様が戦略的にビジネスを拡大する上で必要な精度、スピード、そしてセキュリティを提供します。 

グローバル化が加速する現代において、DeepLのようなAI翻訳ソリューションは非常に役立つツールです。企業が多言語コミュニケーションの複雑さを克服し、競争の激しいグローバル市場で勝ち抜くために、このような技術の導入をお勧めします。 

お客様の組織においてDeepLの文書翻訳がどのように役立つか、詳しくはビジネス向けのDeepL Proをご覧ください。 

グローバルに事業を展開〜AI翻訳が企業のローカライゼーション戦略にもたらす4つの効果〜

要点:翻訳とローカライゼーションについて  

  • 翻訳(translation)のプロセスとローカライゼーション(localization)のプロセスは異なります。翻訳では、ある言語を別の言語に変換して元の意味はそのまま残すのに対し、ローカライゼーションではさらに一歩踏み込んで、異なる市場の文化的ならびに言語的差異を考慮して変更を加えます。 
  • 時間や日付の表記方法からダジャレや言葉遊びまで、高品質のローカライゼーションが必要な場面は多岐にわたります。 
  • ローカライゼーションを適切に行えば、グローバルな顧客の満足度を高めて顧客を自社に惹きつけ、収益アップに繋がります。 
  • ローカライゼーションのプロセスの効率を上げ、改善を見込みたいと望む企業にとって、AI翻訳は理想的なツールです。 
  • DeepLのAI翻訳を活用することで、効率アップ、作業時間の短縮、品質と精度の向上、チームの連携強化などの効果が得られます。 


翻訳とローカライゼーションは、一見似ているようで目指すところが異なる別個のプロセスです。ある言語のテキストを別の言語に置き換えるのが翻訳であるのに対し、ターゲット市場に焦点を当て、文化や言語の違い、構造を考慮したうえで変更を加えるのがローカライゼーションです。 

つまり翻訳は、より複雑で時間を要するローカライゼーションのプロセスの一端を担っていると言えます。AI翻訳を使えば、翻訳とローカライゼーションを効果的に行えます。 

人間が手掛ける翻訳と異なり、AI翻訳は自動化された機械学習プロセスを基盤にしており、高精度かつスピーディに訳文を出力します。高い精度でスピーディに訳せるAI翻訳とローカライゼーションの相性は非常に良く、ローカライゼーションにAI翻訳を組み込むことでワークフローの無駄を省き、効率を上げられます。 

グローバルな市場の開拓を目指すにも、顧客満足度を向上させるにも、ローカライゼーションが鍵となります。顧客に最も快適な状況、すなわち顧客の母語で対応できるためです。 

今回の記事では、翻訳とローカライゼーションの違いについて説明します。また、より良いローカライゼーションを簡潔かつスピーディに行うために、AI翻訳をどのように活用できるかを詳しくご紹介します。 

翻訳とローカライゼーションは本当に別物? 

端的に言えば、答えは「イエス」です。詳しい答えは、以下をご一読ください。 

簡単に言うと、原文の意味と目的を維持しながらある言語を別の言語に変換するのが「翻訳」です。一方、DeepLのローカライゼーションのスペシャリストらは、特定の市場のニーズに見合うようにプロダクトやサービスを変えることを目指す、より複雑なプロセスが「ローカライゼーション」であると定義しています。 

特定の市場向けにプロダクトやテキストをローカライズする場合、文化的・言語的な特徴に加え、構造的な違いも考慮しなければなりません。上手なローカライゼーションとは、プロダクトやサービスがターゲット市場を念頭に置いて特別にデザインされたように感じられることであり、単に変更が加えられたように感じられることではありません。 

とはいえ、まずはコンテンツが上手く翻訳されていなければ、適切なローカライゼーションはできません。ここで、AI翻訳が大活躍します。 

通常、AI翻訳ツールはディープニューラルネットワークを使用して、正確で滑らかな訳文を出力します。ローカライゼーションの一環で高品質な翻訳を大量に必要とする企業が高度なAI翻訳を採用することで、かなりの効率化が見込めます。  

実際、Regina Corso ConsultingがDeepL独自の調査*のために実施した最近のアンケート結果から、「マーケティング担当者の87%が、ローカライゼーションや翻訳のプロジェクトに機械翻訳ツールが不可欠であるとして同意している」ことが分かりました。 

グローバルなターゲット層に訴えるにあたり、ローカライゼーションの効果はどの程度なのでしょうか?以下にその答えをご紹介します。 

グローバルな事業でローカライゼーションが大切な理由 

ローカライゼーションのためのツールを提供するPhraseは、「ローカライゼーションの中のひとつが翻訳」であり、「単なるテキストの翻訳にとどまらず、画像や色、フォーマット、ユーザーインターフェース、デザイン、さらには支払い方法の変更までを行う」と説明しています。 

ローカライゼーションは、細部にまで気を配り、訳文の言語を使用する国の文化や嗜好を十分に理解したうえで行う複雑なプロセスです。新規市場で成功したいと考える企業は必ずローカライゼーションを考慮しなければなりません。   

CSA Researchが最近実施した調査では、「オンラインで買い物をする客の76%は、母語で情報が提供されている商品を購入したい」と考えており、75%が「母語でのカスタマーケアを受けられることで、同じブランドを再び購入する傾向にある」と報告されています。  

CSA ResearchのDr.Donald A. DePalmaは、「ローカライゼーションにより顧客体験が向上し、ブランドと顧客との繋がりが強まります。グローバルな成長を目指す企業は、ローカライゼーションを綿密に計画し、事業戦略に組み込んで実行すべきです」と説明しています。 

新規顧客の獲得から既存顧客の維持まで、ローカライゼーションが現代の企業のグローバルな成功を左右することは明らかです。質の高いローカライゼーションは、多大なメリットをもたらします。実際、Weglotの最近の記事では、マーケティング会社であるNet Media Planetの成功はローカライゼーションのおかげだと述べられており、「コンテンツと有料広告をローカライズした結果、コンバージョンが20%向上した」としています。   

競争力の獲得から顧客満足度の向上、収益の増加まで、コンテンツをローカライズして潜在顧客に提示することで、企業が新規市場で成功する可能性が高まります。 

ローカライゼーションが必要なケース 

ウェブサイトのローカライゼーションと翻訳サービスを示す文書のイラストが3つあり、それぞれ日本語、英語、スペイン語で日付が書かれています

ここまでで、翻訳とローカライゼーションの違いをご理解いただけたかと思います。次に、実際のローカライゼーションについて詳しくご紹介します。 翻訳後、さらに工夫が必要なケースには次のような例があります。 

  • 時間、数字、通貨、単位、日付:時間や日付の書き方や距離の表示方法などについて、普遍的なルールはありません。翻訳では、このような文化的違いを考慮しなくてよい場合もありますが、ローカライゼーションでは考慮が必要です。 
  • スラングや慣用表現:スラングや慣用表現をそのまま翻訳すると混乱を招き、逆効果になりかねません。ローカライゼーションでは、スラングや慣用表現の文化的な背景やニュアンスを考慮して、言語的に意味が通じるように書き換えます。 
  • ダジャレや言葉遊び:ユーモアの基盤には文化的なものや文脈によるものがあり、ある言語から別の言語にすんなり翻訳できるとは限りません。ダジャレや言葉遊びの効果を適切かつ確実に伝えるには、翻訳に加えローカライゼーションが不可欠です。 
  • 記号、画像、絵文字:ある言語や文化圏ではユーモラスだったり論理的だったりすることが、別の言語や文化圏では正反対の意味を持つ場合があります。ローカライゼーションの熟練のスペシャリストは、様々な記号や画像、絵文字が他の言語でどのように受け取られるかをしっかりと考慮して変更を加えます。 
  • ユーザーインターフェース:質の高いローカライゼーションは、オーディエンスごとに異なるウェブサイトとのインタラクションやナビゲーションの方法も考慮します。フランス語を使うオーディエンスには通じても、日本のオーディエンスには通じない、というケースもあるでしょう。ローカライゼーションのスペシャリストは、最良の結果が得られるように、異なる文化圏の市場で何が求められているかを理解しておかなければなりません。  

ローカライゼーションの具体例 

次の状況を考えてみましょう。米国に本社を置くあるeコマース企業が最近日本市場に進出した結果、コンテンツとコミュニケーションのニーズが変わりました。 

新市場のニーズに合わせて、ウェブサイトを日本語で展開しなければなりません。グローバルセールについての次の文章をアメリカ英語から日本語に翻訳することになりました。 

“The Spring Sale ends on May 15th at 12:00 AM.” 

AI翻訳は次のような訳文を出力するかもしれません。  

春のセールは5月15日の午前12時に終了。  

翻訳としては問題ないですが、「午前12時」という書き方は日本語話者にあまり馴染みがなく、そのまま使うと誤解を招いてしまうかもしれません。例えば次のようにローカライズできるでしょう。 

春のセールは5月14日の23時59分まで開催。 

わずかな変更に見えるかもしれませんが、これらが積み重なることで大きな違いが生まれます。適切なローカライゼーションがなされていなければ、セール期間が正しく伝わらず、日本の顧客がセールを見逃すという事態を招くかもしれません。つまりは企業の収益は下がり、セールを楽しみにしていた潜在顧客を得られなくなるかもしれないのです。 

このようなローカライゼーションを行うことで、より正確なコンテンツを作成でき、ユーザー体験が全般に向上します。Phraseが述べたように、適切なローカライゼーションによって企業は「文化の違いで起こるトラブルを避け、ブランドイメージに悪影響を与える問題」を回避できるのです。  

ローカライゼーションが必要なコンテンツ 

企業のニーズや状況により、ローカライゼーションが必要なコンテンツは異なります。例えば以下をリストアップできるでしょう。 

  • ウェブサイト 
  • ユーザーマニュアル 
  • カスタマーサポート  
  • ヘルプセンター 
  • ソフトウェアとアプリケーション  
  • マーケティング資料(ケーススタディ、ブログ記事、パンフレットなど) 
  • ソーシャルメディアの投稿内容 
  • . . . などなど 

どのような資料やコンテンツをローカライズするかは、企業の裁量や対象範囲、キャパシティにより異なりますが、ローカライゼーションに関して綿密に戦略を立てることが得策です。上手い戦略を立てるには、効率性を考慮することが鍵となります。ここで真価を発揮するのがAI翻訳です。 

AI翻訳をローカライゼーションのプロセスに取り入れることで得られる4つの効果 

ウェブサイトのインターフェースが描かれており、ローカライゼーションと翻訳の業界の成長推移が縦棒グラフで示されています

ローカライゼーションのプロセスにAI翻訳を活用する方法は複数ありますが、ツールの選び方次第でより多くの効果が得られます。DeepLを活用すれば、4つの効果が得られます。 

1.効率アップ

社内のローカライゼーションチームがゼロから翻訳するのではなく、DeepLのAI翻訳をたたき台にすることで、ワークフローの効率がアップし、よりスピーディーにプロジェクトを進められます。 

2.さらなる時間短縮 

翻訳プロセスにかかる時間を短縮することで、ローカライゼーションチームはより多くの仕事をこなせます。より少ない時間でより多くの仕事をこなせるため、収益性とROIが高まります。  

3.品質と精度の向上

テキストが高精度にローカライズされているかを確認するのは大変です。DeepLのような高品質のAI翻訳ツールのパワーを借りれば、より正確で細かなニュアンスを反映させた翻訳を元にローカライゼーションを進められるため、編集に要する時間を短縮でき、全体的に品質を高められます。 

4.チームワークの改善 

手作業で翻訳すれば高品質な結果が得られますが、通常、多くの労力と時間が必要です。社内で協力しながら翻訳とローカライゼーションを行うのは容易ではありません。翻訳を外注したり、必要なスキルやトレーニングが不十分な社員に翻訳を任せたりする場合は特にそうです。

ローカライゼーション担当チームがすべて同じ翻訳方法を採用し、用語集で業界用語や企業用語を指定することで、作業がはるかに楽になります。用語集などの機能を活用すれば、作業時間を短縮しながら、すべての言語と地域の設定(リンク先は英語のページで、ユーザーインターフェース上での言語と地域の設定を指す英語の“locale”が説明されています)で語調や文体の一貫性を保てます。 


このような効果はありますが、AI翻訳はローカライゼーションのプロセスのステップのひとつにすぎないことを念頭に置かなければなりません。AI翻訳を取り入れることでチームの連携を改善でき、スピードアップを見込めますが、AI翻訳はローカライゼーションの代替になるものではありません。  

DeepLのようなAI翻訳ツールとローカライゼーションとを組み合わせることで、最良の結果が得られるのです。 

高品質のAI翻訳をプロダクトに直接組み込み、グローバル展開をよりスムーズに 

DeepLのAI翻訳は、大企業にも中小企業にもお使いいただけるソリューションです。ローカライゼーションを効率化し、言葉の壁を越えて顧客ロイヤルティを強化できます。 

DeepLのAI翻訳ツールは柔軟性が高く、既存のプラットフォームやツールに簡単に統合できます。このため、ローカライゼーションのプロセスをスムーズに改善できるのです。使い勝手の良いAPISSOログイン機能など、世界を舞台にビジネスを展開する様々な企業の皆様に便利にお使いいただける、高品質のAI翻訳ツールです。 

ローカライゼーションの効率化にDeepLのAI翻訳がどのように役立つか、詳しくはビジネス向けのDeepL Proをご覧ください。 


*Regina Corso Consultingが2023年の3月23日から4月5日にかけて、ドイツ、日本、フランス、アメリカ合衆国のマーケット担当者415人を対象に調査を行いました。

DeepLがお客様の機密情報を安全に管理する方法:DeepLのデータ保護戦略を探る

ここ数年のAI技術の進歩には目を見張るものがあり、今後もAIが進化していくことは間違いないでしょう。しかし責任を持って技術進歩を進めるには、これまでと同様に適切なデータセキュリティとデータプライバシーの管理を最優先しなければなりません。 

最近発表された世界経済フォーラムの記事では、この問題を強調し、「AIモデルの出力精度はデータの質に依存するため、モデルの継続的な運用には、プライバシー保護が必須条件として設計されているかが決め手となる」と述べています。 

ビジネス界におけるAIの活用方法が多様化するなか、AIを導入する企業は、適切なデータ保護対策について今まで以上に理解を深める必要があります。 

この記事では、高品質の翻訳、最高水準のデータセキュリティとコンプライアンスをお求めの方にDeepL Proが最良の選択肢となる理由をご説明します。 

AI時代のビジネスに、なぜデータセキュリティが不可欠なのでしょうか? 

DeepLは、AIコミュニケーションツールを牽引する存在として、世界中の何千もの企業に高品質のAI翻訳を提供していますが、DeepLを際立たせているのは優れた翻訳だけではありません。 

国際的法律事務所Taylor Wessingのアソシエイト弁護士であるDr. Benedikt Kohnは、「AIは膨大な量のデータ処理に依存しており、最も機密性の高い個人データが含まれる場合もある」ことを現代の企業は理解しなければならないと説明します。 この機密情報を保護するために、AIソフトウェアを評価する際には、データ保護を「何よりもまず」考慮する必要があります。 

品質を犠牲にすることなく優れたデータ保護を提供するDeepLは、プロセスの効率化と業界における競争力の獲得を目指す企業が好んで採用するAIコミュニケーションツールとなっています。 

DeepLでは、どのようにお客様のデータを保護しているのでしょうか? 

データセキュリティに万全を期すために、DeepLのサーバーはDeepL SEが独占的に管理し、優れたセキュリティ対策を施したISO27001認証取得済みのデータセンターで運用しています。DeepLは、サーバーを保護し、不正なアクセスを一切受けることがないよう最大限の努力を尽くしています。  

クラウドベースと異なるこの環境では、DeepLが最初から最後まですべてのデータを完全に制御しています。これにより、お客様の機密情報をDeepLのソフトウェアを通じて安全に処理することができます。 

また、DeepL Proにご登録の場合は、テキストは翻訳後にすべて削除されます。つまり、テキストは翻訳期間中のみ保存され、その後、永久的に削除されます。 また、DeepL Proでは、テキストがDeepLのAIモデルのトレーニングに使われることは一切ありません。 

 

完成したDeepL翻訳を仮想的に「シュレッダー」にかけてデータ保護を表現した図解

DeepLは、EUに拠点を置く企業として、EU一般データ保護方針(GDPR)に関連する以下の規制をすべて遵守しています。 

  • データ保護 
  • データプライバシー 
  • 個人データの譲渡  

GDPRへの準拠に加え、DeepL Proは、企業や法人で求められる水準のデータセキュリティを備え、最先端のトランスポートレイヤーセキュリティ(TLS)を利用した暗号化データ送受信を行っています。さらに 、ネットワーク接続を保護するアルゴリズムのセットであるDeepLの暗号スイートを定期的に見直し、更新しています。 

インフラやアプリケーションの安全性を詳しく評価するため、DeepL社内のセキュリティチームは、外部の専門家の協力を得て、定期的に侵入テストを実施しています。すべての調査結果は、DeepLのコンプライアンスチームによってフォローされ、DeepLのセキュリティを継続的に強化しています。これにより、許可されたユーザーだけが機密情報にアクセスでき、個人を特定できる情報はすべて安全に保たれます。 

DeepLの優れたデータセキュリティ、GDPRへの完全準拠、高品質の翻訳により、企業は、機密情報を最高レベルで保護しながら、生産性を最大化し、コストを削減することができます。 

DeepLはどの程度信頼でき、また、誰がデータへアクセスできるのでしょうか? 

DeepLは、高品質の翻訳を提供するだけでなく、非常に信頼性の高いサービスを提供しています。すべてのDeepL Proサービスは冗長化されており、追加または代替アップリンクにより可用性が確保されています。また、障害発生時にアプリケーションをスタンバイサーバーに移動させ、データの可用性を維持する自動フェイルオーバー機能も備えています。 

つまり、これらの安全機能があることで、DeepLはトラブルなく安定的にデータを利用でき、企業のワークフローをさらに効率化できるのです。 

第三者がデータの取り扱いに関与している場合、完全な可視性と制御を維持することが難しくなるため、DeepLは可能な限り、下請業者の関与を避けています。例えばDeepLでは最近、PDF翻訳の処理を完全に自社で行うよう変更し、第三者の関与を退けました。 

必要と判断された場合は、ISO27001のポリシーに基づき、必要条件を満たした協力会社を慎重に選定し、監査を行っています。この方法により、DeepLは情報へのアクセス権を厳密に管理し、機密情報の悪用を未然に防いでいます。 

先日、「DeepL AI Talk」シリーズの座談会で、Taylor Wessingのパートナー弁護士であるDr.Axel Freiherr von dem Busscheは、DeepLのセキュリティ対策がいかにデータを保護し、顧客に利益をもたらすかに触れ、次のように述べました。  

「データ保護の観点から、(DeepLが)ヨーロッパを拠点としていることは、私たち弁護士にとって実に有利なことです。いろいろなことが、もっとやりやすくなります。EU/EEAからデータを転送しないこと、(DeepLが管理する)サーバー、下請業者を使わないこと、これらは、データセキュリティにおいて私たちが現在直面する典型的な問題を解消してくれます」 

なぜ、適切なデータ保護が企業の成功に重要なのでしょうか? 

サイバーセキュリティー調査研究企業のサイバーセキュリティ・ベンチャーズによると、サイバー犯罪対策に費やされる世界的な年間コストは、2023年時点で8兆米ドル(7兆2900億ユーロ)に上ると予測されています。つまり、DeepLが採用しているような適切なデータセキュリティ対策でデータを保護することは、これまで以上に重要であり、また企業全体の成功に不可欠なものとなる可能性があるのです。 

ユーザー側でDeepLが「最小権限の原則」を遵守しているのもそのためです。これは、Proアカウントの管理者が、すべてのチームメンバーのアクセスレベルを容易に管理できることを意味します。この方法により、管理者は以下のことができるようになります。 

  • チームメンバーの追加・削除 
  • 利用制限の設定(文書翻訳など) 
  • 重要な登録変更の完全管理 

データ保護対策が施されていることで、機密情報を安全に保護し、効率的な利用を促せるため、Proユーザーは安心してDeepLをワークフローに組み入れることができます。 

DeepL社のサービスを利用している世界的大企業は? 

データ保護、適切なデータ管理、GDPR準拠を優先する業界では、AIコミュニケーションツールとしてDeepL Proが日常的に採用されています。 

このため、DeepLのお客様の多くは、以下に挙げるとおり、世界最高水準の品質とともに最高レベルのデータ保護を要求する業界トップ企業となります。 

Taylor WessingのDr.Freiherr von dem Busscheの言葉を借りれば、DeepLを利用することで、企業はデータ保護に関する「ドイツ/EUのゴールドスタンダード」の恩恵を受け、「製品をグローバルに展開しやすく」なります。 

また、DeepLの翻訳AIは、EUの公文書を使って学習しているため、高精度の訳文を出力することが可能です。これは、 特定の業界、 例えば法曹界、 製造業や官公庁など、専門用語の翻訳が困難な業界では特に重要です。 

終わりに 

AIが世界の働き方を変え続ける中、データ保護は、AIの責任ある導入と統合方法に関する決定に際し、どんなときでも最重要事項として考慮され続ける必要があります。DeepLは、データ保護戦略や翻訳品質においてユーザーの期待に応えるだけでなく、それを上回るよう努力しており、今後AI技術が変化・発展する中でも引き続き努力を重ねていきます。 

ユーザーの機密情報を安全に保護することに関して独自の位置づけを持つDeepLは、プライバシーを重視する企業にとって最適な選択肢です。 

DeepLの高品質な翻訳と比類のないデータ保護が必要な企業のお客様は、ビジネス向けのDeepL Proをご覧ください。  

 

DeepL内でPDF翻訳を処理してセキュリティ強化と効率アップを実現

DeepLの翻訳サービスについて、嬉しいお知らせです。これまでサードパーティを介していたPDF翻訳ですが、今後はヨーロッパにあるDeepL専用のサーバーですべての処理を行います。 

高いセキュリティ基準を保ちながら高品質に翻訳したいというユーザーの声が私たちの目指すところと一致し、この度の変更に至りました。 

PDFファイルの翻訳方法は、以下の2種類あります。 

1.元のフォーマットを維持してPDFファイルを丸ごと翻訳  

2.元のフォーマットは維持せず、PDFファイルからテキストを抽出して翻訳  

今後は、アカウントの種類や位置情報に関わらず、ヨーロッパにあり高いセキュリティ基準を満たすDeepL専用のサーバーでPDFファイルを処理します。 もちろん、これまでと変わらず高品質な翻訳結果が得られます。

注意:PDFファイルの丸ごと翻訳は、ウェブ上の翻訳ツールDeepL APIDeepLのデスクトップアプリでご利用いただけます。 

DeepLのリアルタイムのPDF翻訳について、詳しくはヘルプセンターをご覧ください。 

グローバルに展開する法律事務所にAI翻訳が必須な理由

外国にクライアントを抱え、異なる文化的背景を持つ従業員が働く法律事務所では、言語の壁や外国の法律、文化的なニュアンスの違いなどに対処しなければなりません。そのような中、法務チームはAI翻訳技術をワークフローに取り入れ、法務関連の翻訳効率アップと多言語でのコミュニケーションの促進、生産性の向上を目指しています。 自然言語処理(natural language processing: NLP)や機械学習(machine learning: ML)のアルゴリズムについて研究が大きく進み、AI翻訳技術のレベルは一段と高まっています。DeepL翻訳がその好例です。文脈を汲み取って正確かつ滑らかな訳文を出力するDeepL翻訳は、法務分野をはじめ、世界各地で好んで採用されています。 法務分野でのAI翻訳の採用は、デジタルトランスフォーメーションの大きな流れの一部だと言えるでしょう。Gartnerの調査では、NLPとMLの技術を活用することで、2024年までに企業の法務部門で扱う主な企業間取引が半減し、2025年までに法務関連の技術に対する支出が3倍に増えると予想しています。AIの活用により弁護士の仕事の最大90%がなくなることを考えれば、この3倍という数字にも納得がいきます。 今回のブログでは、法務チームで言語の壁を取り払い、より良い法務サービスを提供し、ビジネスを成功させるために、翻訳業界を牽引するAI翻訳ツール群を備えたDeepL Proをどのように活用できるかをご紹介します。 法務関連の大量の文書を素早く、精度よく翻訳 法的に拘束力のないテキストを手軽に翻訳したい時、DeepL Proを使えばスピーディかつ低コストで高精度に訳せます。DeepL翻訳のニューラルネットワークのトレーニングには、欧州連合(EU)の法関連の公文書など、翻訳済みのテキストを多数使用しています。そのため、複雑かつニュアンスに富むテキストも正確に翻訳できます。

法律関連の文書が4つ、横並びに描かれたイラスト。左から右へだんだんサイズが大きくなっている。いずれも特定の国や地域に限定されない一般的な法律関連の文書を表しており、抽象的かつ判別できない内容が表示されている。

またDeepL Proでは、文書ファイルの丸ごと翻訳の機能を使って、PDF、Word、PowerPointの形式のファイルを、元のフォーマットや画像、書式などを保ったまま翻訳できます。法務関連のテキストを効率良く翻訳しなければならない法律事務所や弁護士の方々にとって、DeepLは理想的な選択肢と言えるでしょう。 データプライバシー関連の法律を遵守 法律業界ではクライアントの機密情報を守り、プライバシーに配慮してデータを扱わなければなりません。DeepLでは最新のセキュリティ対策を講じており、不正なアクセスを受けないようにデータを暗号化し、翻訳完了後にすべてのテキストを削除しています。 DeepLは、GDPR(EU一般データ保護規則)などの厳しい規制に対応しています。またビジネス用途での利用者に対して、データの取り扱いに関する契約を個別に締結するなど、安全かつ機密性を保てる翻訳サービスを提供しています。法学修士とプライバシーマネジメント認証、CIPP/E認証を持ち、eBay社でアソシエイト弁護士ならびに個人情報保護統括責任者を務めるDr.Anna Zeiteは、法律事務所や弁護士が技術プロバイダに求めるべきデータ保護の水準について以下のように述べています。

“AIを使ったコミュニケーション技術がありますが、数千人を雇用し数多くのユーザーにサービスを提供するグローバル企業がこれらの技術を採用するにあたり、データ保護が大きな問題となります。膨大な量の個人データの収集と処理にAI搭載のシステムがこれまで以上に使われる中、利用者のプライバシーが保護されるように、AI技術のプロバイダは適切な措置を取らねばなりません。”

多言語で対応が必要なクライアントにサービスを提供するには

国際的な人事異動が増え、各国内の多様性が高まる中、弁護士はこれまで以上に多言語でクライアントに対応しなければならず、言語の壁に直面する場面も増えてくることでしょう。アメリカ合衆国では、言語アクセスに関わる問題に直面した場合に弁護士がどのように対応すべきかについて、米国法曹協会(American Bar Association: ABA)が指針を示しています。指針では、弁護士が職務を果たし、クライアントが十分な情報を得た上で意思決定ができるように、通訳をつけるか技術的な支援を行うことを推奨しており、 クライアントが言語アクセスに関わる問題に直面した場合、弁護士は通訳をつけるか技術的な支援を行うかを決定しなければならないと述べられています。 また、「支援技術や翻訳技術が推奨されるということは、法務分野でこれら技術の影響力が増大していることも示しており、弁護士は関連技術への理解を深める義務がある」ともしています。 ウェブ上の翻訳ツールやアプリ、ブラウザ拡張機能やAPIでスピーディに正確な訳文を出力するDeepL Proを使えば、弁護士とクライアントの間にある言語の溝を効果的に埋められます。Microsoft Word、Outlook、Google Docsなどのアプリケーションと連携できる翻訳ツールでシームレスなコミュニケーションが可能となり、多言語で対応が必要なクライアントにトップレベルのサービスを提供できるようになります。 法律用語の訳し方を統一 独自の法律用語のデータベースを作成して管理できるDeepLの用語集は、法務チームにぴったりの画期的な機能です。特定の語句の訳し方を指定し、一貫して訳文に反映させられます。

法律関連の3つの文書を背景に、複数の言語がリスト表示されたAI翻訳のドロップダウンメニューが描かれたイラスト。

さらに、用語集は同僚やチーム、または全社員と共有できます。用語集を共有すれば、プロジェクトの規模の大小に関わらず法務関連のテキストを高水準で翻訳して、誤訳や見落としが原因で生じる問題を事前に防げます。 国際法に係る調査を簡素化 国際法は複雑です。複数の法制度や文化を扱っており、国際的な問題が生じる度にこれに対応すべく、常に変更が加えられています。国際法を効果的に適用するには、調査を継続的に行い、最新情報を得続けなければなりません。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの法学修士とCIPP/E認証を持ち、Taylor Wessing社のパートナーであるDr.Axel Freiherr von dem Busscheは、AI翻訳が大いに役立つと考えています。

“競争力を維持しながら効率的に法務関連の業務を行うために、AIやその他の技術を駆使したツールを使うことがますます重要になっています。こういったツールは、法務関連の調査や文書の検討、契約書の分析や翻訳といった弁護士の業務をアシストしてくれ、弁護士はより複雑かつ戦略的な業務に集中できるようになります。”

DeepL Proには文書ファイルの丸ごと翻訳や用語集などの機能が備わっており、国際法の調査効率アップや法務関連のテキストのスピーディかつ正確な翻訳が見込めます。DeepL Proを使うことで、時間と手間のかかる手作業での翻訳が減り、より戦略的な仕事に集中できます。 終わりに AI翻訳技術により、法務分野の業務が変わりつつあります。世界各地にクライアントを抱え、異なる文化的背景を持つ同僚との協業が必要な法律事務所にとって、言語の壁や文化の違いを乗り越えられる可能性がこれまで以上に高まっています。今、AI翻訳技術を取り入れるなら、最良の法的サービスをクライアントに提供でき、デジタル変革の受け入れに躊躇する競合他社を尻目に、業界のリーダーとしての地位を確立できることでしょう。 法律事務所でDeepL Proを活用してグローバルに事業を展開するための方法と、グローバルなコミュニケーションにAIを採用する機会とリスクについて、eBay社とTaylor Wessing社の法律専門家が2023年5月8日に講演します。Data Privacy and AI: Scaling Your Business Safely in the Global Market(データプライバシーとAI:グローバル市場で安全にビジネスを拡大するために)と題してウェビナーを開催しますので、ぜひご参加ください。

用語集で効果的かつ効率的に訳文の一貫性を確保

2022年5月、語句の訳し方を指定できる用語集を作成して翻訳する方法をご紹介しましたが、以降、私たちは用語集の機能を一層充実させてきました。用語集の共有に加え、イタリア語、オランダ語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ポーランド語、英語、日本語のうち28通りの言語の組み合わせで用語ペアを登録できるようになりました。 

今回のブログでは、企業の成長や組織内外のコミュニケーションの強化、チームの生産性向上に用語集の最新機能がどのように役立つかをご説明します。

ビジネス翻訳に用語集が必要な理由

用語集を使えば、一貫性のあるメッセージを多言語で作成できます。多国籍企業では、技術用語やプロダクト名、プロダクト関連のドキュメントなどを標準化して、依頼人や顧客、チームのメンバーが共通の認識を持てるようにしなければなりません。また、手作業での編集にかかる時間とコストも用語集があれば減ります。 

つい最近、ビジネス向けのDeepL Pro用語集を共有できるようになりました。作成した用語集を他のメンバーやチーム全体と共有すれば、チームの連携強化と翻訳効率の向上を同時に見込めます。

使い勝手の良い用語集の作成方法

DeepLの用語集で特定の語句の訳し方を指定しこれを適用することで、一貫性のある訳文を出力できます。用語集をチームで共有する場合、最新版の企業用語が反映されるように用語集を継続的に更新しなければなりません。更新作業では、新しいプロダクトやサービスに関する用語の追加や、使わなくなった用語の削除や修正などを行います。用語集を更新することで最新の用語を使って翻訳でき、社内外のやり取りを手作業で編集する手間が大幅に減ります。 チームのメンバーと用語集を共有すれば、全員が同じ用語集にアクセスでき、特定の語句を誰もが一様に訳出できます。

The glossary UI depicts an entry for Legal Terms with the source text as English and the target text as German. The English acronym "GDPR" is then set to always translate to DSGVO in German. On the top right a cursor toggles the button "Share with team" so colleagues can use this same entry as well.

DeepLのプロダクトで用語集を使う方法

用語集は、Starter、Advanced、UltimateならびにDeepL APIのプランに登録してご利用いただけます。  

Starter、Advanced、Ultimateのプランでは以下が可能です。

  • DeepLのウェブ上の翻訳ツールとデスクトップアプリで、テキストの翻訳に用語集を適用 
  • デスクトップアプリで、文書ファイルの翻訳(元のフォーマットを維持可)に用語集を適用 

APIのプランでは以下が可能です。

  • ウェブサイトの翻訳での用語統一  
  • 社内のツールやプラットフォームへの用語集の組み込み 

グローバル企業が用語集を有効活用

グローバル企業では、DeepLの用語集を活用して一貫性のあるコミュニケーションを図っています。例えば、ドイツの国有鉄道企業かつヨーロッパ最大の鉄道事業者であるドイツ鉄道は、DeepLの用語集を使って、世界各地32万人の従業員向けに翻訳を行っています。特に、多言語で安全やスケジュール管理を行う必要のある車掌や駅員のために、訳文の一貫性を保つことには大きな意義があります。 

また、法務関連の業務でも用語集が重要な役割を果たしています。法務に関わる業務で誤訳や訳文内の矛盾があれば、多大な影響が及びます。DeepLではEUの公式文書を用いて継続的にAIのトレーニングを行っており、法務関連の複雑なテキストでも難解な言語的ニュアンスを高精度に翻訳できます。

組織で用語集を使う意義

メッセージの一貫性を保持できれば、チームが大きくなっても皆が共通認識を持つことができます。また、見込み客にあなたのビジネスや課題解決能力をより明確に理解してもらうことにもつながります。

DeepL Proを活用して企業発のメッセージをさらに良くしたいとお考えの方は、DeepLのセールスチームまでご連絡ください。 用語集について詳しくは、ヘルプセンターもご参照ください。