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DeepLの使命は、誰でも手軽にAI製品を使える未来を実現することです。DeepLブログでは、私たちのアイデアやイノベーションに関する最新情報をお届けします。

DeepLとこれまでの歩みについて、詳しくはニュースリリースをご覧ください。

DeepLお客様事例:大和証券グループにおけるAI翻訳の活用と文化や歴史の観点から捉えたデジタル変革

株式会社大和証券グループ本社 デジタル推進部 (Digital Acceleration Dept.) 担当部長 兼 DX CoE課長 兼 データサイエンス課長
 廣島 和輝 氏 (取材日:2024年1月25日 部署名、お役職は取材当時のものです)


株式会社大和証券グループ本社について

大和証券グループは、投資家の資産形成や企業、公的セクターの活動支援といっ た業務を通じて、社会および経済の発展に貢献するという重要な使命を担ってい ます。資金の流れを生み出し、イノベーションが生まれやすい土壌形成、より活 発で安定した金融市場づくりに貢献することで、社会基盤を支え続けています。

ご所属している会社、部署、役職やこれまでのキャリアについて教えていただけますでしょうか。

会社名は、株式会社大和証券グループ本社になります。その中で、私が所属しているのはデジタル推進部です。 去年の10月に設立した部で、社長直下でデジタル化を加速させるという強い思い入れでできた部になります。

当社グループの主な事業は証券業を中核とする投資・金融サービス業です。日本だけでなく、米州や欧州、アジア・オセアニアでビジネスを多角的に展開しています。

私自身のキャリアとしては前職で外資系IT企業にて主にプロジェクト・マネージャーとしての経験を経て、2016年に大和証券に入社し、現職となります。前職時代は、海外とのプロジェクトで欧米やアジアの国々など、様々な国のステークホルダーと連携し、システムの導入や統合といった業務を経験してきました。そうした経緯もあり、日本と海外の比較というものが私の中のミッション、ライフワーク的な研究の分野になっています。

そうした海外との経験を踏まえて大和証券に入社し、グローバル規制のプロジェクトに携わりました。リスク管理の分野や、そこから派生して人事や財務といった、コーポレートのシステムにも関わってきました。直近はデジタル変革の領域で幅広く先進技術や業務改革というものに携わり、2023年10月からデジタル推進部に属しています。

Photograph of Kazuki Hiroshima in front of a logo on a wall

昨今、デジタル推進部を立ち上げられたということですが、この立ち上げからこれまでをどのように感じられていますでしょうか。

数ヶ月経ち、当初と同じように感じているところもありますが、違いを感じているところも あります。デジタル変革という取り組みは、IT技術の話が中心だと想定していましたが、始 めてみると、ITそのものというよりも、文化や歴史に対する抗いのような取り組みだと感じ るようになりました。

ITの技術自体はシリコンバレーを始めとする世界の最先端の場所で生まれているので、我々 日本の事業会社として行うことは、できている技術や、できつつある技術を、自分たちの業 務に活かしていくということになります。

その際に、会社のビジネスのどこに影響を与えるのか、それをどう変えていくか、意思決定 をどのように行うのかといったことを考える必要があります。そこで、良くも悪くも独特な 日本文化の壁に直面することが多いと感じています。

日本企業の特徴として、雇用面では新卒一括採用、ジェネラリスト養成文化があります。ま た、雇用調整の難易度の高さもあります。こういった背景により、IT機能が社内ではなく社 外に置かれて、自分たちで活用するというより買ってくるという考え方がまだまだ残ってい ると思います。また、品質に対する考え方も大きく特徴を感じます。戦後日本が製造業を中 心に復興してきたという背景が大きく影響しています。日本の製造業はQCDのうちの「Q」 と「C」に圧倒的力点を置くという文化であり、デリバリーのスピードにあまり重きを置かな いやり方で、繁栄してきています。

製造業の分野は命に関わるものも多いのでそれは理にかなっていると思います。一方で、ソ フトウェアの領域でいくと、「D」つまりデリバリーのスピードが重要です。その辺りの考え 方が重要だと理解する人を増やすというのが必要だと思っています。

御社の具体的なデジタル領域における変革の状況はいかがでしょうか。

世の中がデジタルに向かっていくという流れがあり、向かっていくことが適切だという感覚 は、多くの社員が持っています。社長の意志を込めて当部が立ち上がっており、経営層の強い 意志もこもっています。とはいえ、我々は規制業種ということもあり、何でも自分たちの利益 で動かせる立ち位置ではありません。規制で守られた範囲の中で、いかにデジタルを活用して 競争力をつけるかという、制約つきでものを考えるということが必要です。我々がデジタル化 していけるのはどのあたりなのだろうかと、日々悩みながら取り組んでいるところです。

足元では、例えば翻訳の話や、音声のテキスト化など、具体的な領域も見据えて動いていま す。大上段の話と具体的な活動、両方を見ながら日々考えて、悩んでいます。

Photo of Kazuki Hiroshima sitting at a conference table

現在、注目されているテクノロジーやトレンドで気になるものがあれば教えていただけますでしょうか。

やはり生成AIではないでしょうか。IT企業も、事業会社も生成AIの話を抜きにテクノロジーを語る企業は少ないと思います。昨年、シリコンバレーに行った際に、こちらが求めていなくとも、どのIT企業も生成AIの話を全面に出してきており、これが確実にテクノロジーのトレンドの中心だと感 じました。

それをどう使うかという点については、現状、生成AIというコアなものがある一方で、まだ現時点の機能では活用範囲は限定的です。これを、機能の成長と共にどう社内や社外のデータと連動させて活用していくかというところに現在取り組んでいます。

ChatGPTを9,000人の社員の方々に展開するという話を拝見したのですが、実際に社員の方々のどのようなオペレーションに組み込まれているのでしょうか。

全員が使っているとは言えませんが、全員が使える環境にはしています。実態は、業務の特性でよく使う人とそうでない人がいます。社員の10%程度が1日1回以上利用しているという状況です。

利用シーンの例としては、企画を立てる際に「こういう取り組みをしたいが、どういう観点で考えるべきだろうか」といった質問をすると、壁打ち相手になってくれます。私もデジタル変革に取り組むときに「どの観点から物事を整理すればいいか」というふうにChatGPTに聞いてみましたが、組織のあり方や、技術など5つぐらい観点を挙げてくれて、感心しています。

あとは、金融機関なので現場でプログラミングが行われています。そこでコーディングをする際に活用するという使い方が、うまくいっています。データ分析をする際に「データをクレンジングしたい、そのコードを書いて」と指示をするというような使い方をして います。

Photo of Kazuki Hiroshima looking off to the right with hands folded

DeepLのAI翻訳の製品もご利用いただいていますが、どういった社内のニーズで、ご導入まで進んでいただけたのでしょうか。

当社は海外に展開していますので、海外拠点とのコミュニケーションが多いです。日本の中でも例えば中国の富裕層の方などもおられて、そういう方々と向き合うような営業員も会社にいます。そこでのコミュニケーションは言語の壁を越える必要があります。

その際に、これまで単語や文章レベルであれば翻訳のツールはありましたが、DeepLのファイル単位で、文書を一括で翻訳できるという点にすごく価値を感じています。これはかなり私自身の生産性の向上にもつながっています。

様々な翻訳のツールがある中、DeepLを選んでいただいた決定打があれば教えていただけますでしょうか。

2つあります。ファイル単位で翻訳ができるというのが圧倒的理由です。あとは用語集(Glossary)機能です。その2つの両方が実現できるという点では、我々が調べた際はDeepLが一番でした。

精度的な面も比較しています。定性的なところではありますが「DeepLは精度が高く使いやすい」というのは、弊社の中でも意見としてよくあがっています。

ファイルの翻訳を中心にご利用いただいているということですが、具体的なビジネスへのインパクトはありましたでしょうか。

生産性の向上に直接的につながっています。例えば決算のタイミングで、IR資料を日本語と同時に英語でも出すというときに、英語版を出す労力が軽減されました。結果スピードも速くなっています。

その後、決算説明会での投資家・アナリストとのQ&A部分をホームページに掲載するため、日本語版と同時並行で英語版を作成する際に活用をしているのですが、この辺りのスピード感も上がりました。DeepLを利用する前は、外部業者に委託するケースもありましたが、DeepLの導入により内製化できるようになり、費用削減も含めた作業負担が軽減されるようになったと聞いています。

Photo of Kazuki Hiroshima in a hallway

DeepLのご導入を検討されている企業に向けてのメッセージなどあればお願いいたします。

ファイル単位で翻訳できるというのが、圧倒的にいいですし、精度も高い。あと用語集も登録できるというのが、非常に実用的です。今後、音声領域にも手を広げようとしているということで、今後の展望も非常に良好です。


エンタープライズ企業におけるグローバルコミュニケーションの加速をお考えの方は、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。

文書翻訳のアップグレード:編集モードやデスク トップアプリのExcel対応機能を追加

文書翻訳機能の改善点

  • 編集モードが加わり、翻訳済みファイルをダウンロードする前段階で訳文を変更できるようになりました。ウェブ上の翻訳ツールで対応可能なすべてのファイル形式で、訳文を編集しやすくなります。
  • DeepL ProのAdvancedとUltimateプランのご登録者は、デスクトップアプリでExcelファイルを翻訳できるようになりました。
  • モバイルアプリでPDF、HTML、TXTファイルのテキストをスキャンして翻訳できるようになりました。


この度、DeepLは文書翻訳機能のアップグレードを行い、ウェブ上の編集モード、デスクトップアプリのExcel対応、そしてモバイルアプリによるファイル翻訳を新機能として追加しました。

今回のアップデートは文書翻訳の機能を強化するとともに、より高い操作性と柔軟性を提供します。

新たに加わった各機能の詳細と得られるメリットについては続きをお読みください。 

編集モード:作業時間の短縮と業務フローの合理化

別の言語に翻訳されている文書と編集モードのイラスト

編集モードの使い方は簡単です。今までの文書翻訳の方法とほぼ同じですが、編集モードでは、翻訳済みファイルをダウンロードする前に訳文を編集できます。  

編集モードを使うには、以下の手順に従ってください。 

  1. ウェブ上の翻訳ツールで「ファイルの翻訳」をクリックします 
  2. ファイルをドラッグ&ドロップするか、「文書ファイルを選択」をクリックして翻訳するファイルを選択します 
  3. 訳文の言語を選択します 
  4. 必要に応じて敬称/親称または敬体/常体を指定し、用語集を適用します 
  5. 「翻訳と編集」をクリックします 

新しいウィンドウが開き、左側にファイルの原文、右側に訳文が表示されます。訳文は右側のテキスト枠内で直接編集できます。 

訳文の編集が完了したら、ウィンドウの下部にある「ダウンロード」をクリックして、編集済みの訳文をファイル形式でダウンロードしてください。 

また訳文を編集した後に、元の訳文をダウンロードすることも可能です。「ダウンロード」ボタンの右にある矢印をクリックすると、次の2つのオプションが表示されます。  

  • 編集前の訳文をダウンロード 
  • 編集後の訳文をダウンロード 

訳文に加えた変更を反映させずにダウンロードするには、「編集前の訳文をダウンロード」を選択してください。 

編集モードで併せて利用可能な機能

編集モードでは、以下の機能も利用できます。  

  • 別の訳語:訳文の単語をクリックするとドロップダウンメニューが開き、別の訳語一覧が表示されます。採用したい訳語を候補の中からお選びください。 
  • 辞書:単語をクリックすると、定義、例文、類義語の候補が表示されます。これは翻訳の文脈を理解するのに役立ちます。 
  • 元に戻す/やり直す:原文入力枠の下部にある左矢印をクリックすると、変更した箇所を即座に元に戻すことができます。右矢印をクリックすると取り消した変更を元に戻せます。 

編集モードの柔軟性を十分に活用するには、これらの便利な機能も併用し訳文をさらにカスタマイズしましょう。 

編集モードで対応可能なファイル

編集モードはDeepL Pro(Starter、Advanced、およびUltimate)にご登録の場合、5万文字未満のファイルで使用できます。 

編集モードは現在、.docx、.pptx、.pdf、.html、.txt、.XLIFFファイルに対応しています。当社は編集モードの強化と拡張に取り組んでいます。今後のアップデートについても随時お知らせいたします。 

訳文の編集方法について、詳しくはヘルプセンターの記事「文書翻訳で編集モードを使用」をご覧ください。 

編集モードを使うメリット

編集モードは文書翻訳の利便性をさらに向上させました。ユーザーとそのチームは訳文の質を前より楽に管理できるだけでなく、翻訳にかかる時間と資源を節約できます。 

ファイルをダウンロードして別環境で訳文を編集する必要もなくなり、DeepLのウェブ上で直接訳を変えられます。この機能が加わったことで、DeepLは高品質な翻訳に必要なすべての機能が揃う、ワンストップショップのような存在にまた一歩近づきました。 

カスタマイズ性と柔軟性を向上させする編集モードは、個々の企業やチームのニーズに対応しつつ、これまで以上に簡単に、正確で迅速な文書翻訳を行えるようにします。  

デスクトップアプリのExcelサポートでより幅広いコンテンツに対応

デスクトップアプリのExcelファイルの例を示すイラスト

Excelファイルの翻訳は、昨年11月にExcelが対応形式に追加されて以来、多くのユーザーにご利用いただいています。 

今回、DeepL Pro AdvancedおよびUltimateにご登録の方は、MacとWindowsのデスクトップアプリでもExcelファイルを翻訳できるようになりました。このアップデートにより、AdvancedおよびUltimateのご登録者は、デスクトップアプリ上で作業いただけるコンテンツが広がりました。

詳細はヘルプセンターの記事Excelファイルの翻訳をご覧ください。 

外出先でも便利なモバイルアプリのファイル翻訳

DeepLのiOSおよびAndroid向けアプリでもファイルの翻訳が可能となり、すべてのDeepLユーザーは、スマートフォンでテキストをスキャンし希望の言語に簡単に翻訳できるようになりました。現在対応しているファイル形式にはHTML、PDF、TXTなどがあります。

このアップデートにより、ユーザーは外出先でもアプリからファイルを翻訳できるようになり、モバイルアプリの利便性が向上しました。

最新アップデートを活かし文書翻訳を強化

チームの生産性を高め、DeepLを最大限に活用するためにも、文書翻訳の最新アップデートをぜひ一度お試しください。 

現在、無料版をご利用で、編集モードやデスクトップアプリでのExcelファイルの翻訳にご興味をお持ちの方は、DeepL Proへのアップグレードをご検討ください*。


*編集モードは現在、DeepL Pro(Starter、Advanced、およびUltimate)にご登録の方全員がご利用いただけます。デスクトップアプリでのExcel翻訳は、AdvancedとUltimateでのみ可能です。

DeepL Write Pro:優れたアイディアと高い文章力でビジネスに革新を

DeepL Write Proの特徴

  • クリエイティブなパートナーです。言語AIと大規模言語モデル(LLM)を駆使したDeepL Write Proは、アイディアを膨らませ、言語化するのをサポートします。 
  • 文章力の向上を実現します。自動校正機能によってユーザーは生産性を上げ、コミュニケーションに対する自信を得られます。 
  • 信頼できるAIがサポートします。ユーザーの情報は安全に保護され、第三者と共有されることはありません。DeepLは厳格な個人情報保護方針とセキュリティ基準を遵守しています。
  • 英語とドイツ語でプロフェッショナルな文章を作成できます。対応言語を今後追加する予定です。


言葉は重要です。DeepLはこの信念に基づき創設され、またDeepL Write Proもこの信念を基に開発されました。言葉はビジネスにとっての生命線です。適切な言葉によって、起業家は投資家に刺激を与え、チームは足並みをそろえ、企業はさまざまな声が交錯する中でも確実にメッセージを届けることができます。逆に不適切な言葉はビジネスから貴重な時間と資源を奪います。オフィスワークでは、業務時間の20%がキーボードを打つのに費やされているという推定もあります。この時間を有意義にするために、企業はどうしたら良いでしょう。

一日の仕事のうち、皆さんはどれくらいの時間を文章によるコミュニケーションに費やしていますか。そして、皆さんの言葉はビジネスにどのような影響を与えているでしょうか。メール、メッセージ、報告書など、どの形態でも、言葉を吟味して書くのには時間を取られます。同時に言葉は、ビジネスにとって価値ある資産となり得ます。

誰でも、良い言葉が思い浮かばずに苦労したり、重要なメールを送信する前に躊躇したりした経験があるでしょう。そんなとき、チームが必要とするのは単なるスペルチェック機能ではありません。チームに必要なのは、適切な表現を素早く効率的に見つけ出し、目的に合ったスタイルで文章を書くための手段です。

それこそが、DeepL Write Proが提供できるサポートです。

生成言語AIを搭載したDeepL Write Proは、アイディアを練り、質の高いコンテンツを作成し、より効果的なビジネスコミュニケーションを実現するための、ワンストップショップのような存在です。GmailやMicrosoft Wordなどに統合すれば、多くの作業環境で、リアルタイム校正や書き換えの提案、文体やトーンの指定機能を利用しチームの文章力と創造性を高められます。

本日より、DeepL Proプランを利用できるすべての国と地域で、DeepL Write Proの提供を開始いたします。DeepL Write Proは、文章作成のAIアシスタントとして、チームの思考とコミュニケーションに刺激を与え、変革をもたらすでしょう。使う人の発想を刺激するDeepL Write Proの各機能については、続きをお読みください。

ここまでの内容で必要な情報を得られた方は、早速DeepL Write Proをお試しください。

DeepL Write Proについて

DeepL Write Proは企業によるコミュニケーションの改善、生産性の向上、およびコストの削減を支援するAI搭載のアシストツールです。高度なニューラルネットワークを基盤とした、ビジネスに最適なAIは、その精度の高さで数億人のDeepLユーザーに高く評価されています。また、最高水準の個人情報保護とセキュリティ対策を保証します。

DeepL Write Proは英語とドイツ語に対応していますが、対応言語を今後追加する予定です。現在、DeepL Write Proは、ウェブブラウザ、デスクトップアプリ、モバイルアプリ、ブラウザ拡張機能、および以下を含む多くの統合機能でご利用になれます。

  • Gmail
  • Microsoft Outlook
  • Microsoft Word
  • Googleスライド
  • Googleドキュメント
  • その他の統合機能も追加予定

DeepL Write Proがあれば、編集に要する時間を短縮し、文章の質を高め、組織全体の生産性を向上できます。今こそ、言葉の力でチームの競争力を高める時です。

DeepL Write Proがビジネスにもたらす利点

1. コミュニケーションの改善

例を用い、DeepL Write Proの文体とトーンを示したイラスト

DeepL Write Proは、生成AIを活用し言葉や文の書き換えを提案します。チームは書き手の意図が正しく伝わるよう文章を調整し、フラストレーションやコスト増の原因となる誤解を防げます。

文法、句読点、スペルミスのリアルタイム校正を利用すれば、より明瞭で正確な文章に仕上げ、社内外を問わず、すべてのコンテンツで質の一貫性を保てるようになります。 

また、以下の文体から最適なオプションを選び文章の完成度を上げることが可能です。

  • ビジネス
  • カジュアル
  • 学術的
  • 一般

さらに文章のトーンも以下の中から選べます。

  • フレンドリー
  • 丁寧
  • 自信を感じさせる
  • 熱意を伝える

あらゆる状況に合わせてテキストをカスタマイズできるため、企業は効果的な文章がビジネスに与えるプラスの影響を享受できます。またDeepL Write Proのサポートを得られれば、チームのメンバーはより明確にコミュニケーションを取れるようになり、チーム間の協働が改善します。

2. 生産性の向上とコスト削減

DeepL Write Proのウェブブラウザやアプリとの統合機能を示したイラスト

DeepL Write Proの自動校正機能を活用し、チームは時間と資源を節約できます。 

好きなだけリアルタイムで校正でき、書き換え候補も参照できるため、人による校正や推敲にかかる時間を大幅に短縮できます。その結果、チームは生産性を向上させ、より戦略的なタスクに集中できるようになります。

統合機能を利用すれば、DeepL Write ProをGmail、Microsoft Word、Google Suiteなどの主要アプリケーションに組み込めるため、多くの作業環境でこれまでになく簡単に文章を改善できます。

3. データをセキュアに保護

データ保護認証ロゴを用い、DeepL Write Proセキュリティ対策を示したイラスト

皆さんのチームでも、すでに仕事で生成AIを使用されていることでしょう。しかし、法規制に準拠していないプロバイダの生成AIを利用した場合、企業のデータ漏洩リスクが高まります。コンプライアンス違反が1件発生すると、平均537万ユーロ(約8億8千500万円)の損失が発生するといい、企業の信用失墜に伴う損失はさらに大きくなります。DeepL翻訳と同じく、DeepL WriteのPro版に登録されると、ご登録者の情報は厳格な個人情報保護方針および万全なセキュリティ対策によって保護されます。 

DeepL Write Proのセキュリティ対策は以下のとおりです。

  • データの保存なし:ユーザーの同意なしにテキストが保存されることはありません。またデータがAIモデルのトレーニングに使用されることもないため、企業の知的財産は安全です。
  • SSOログイン:DeepLのウェブサイト、ブラウザの拡張機能、デスクトップアプリ、モバイルアプリ、統合機能でSSOログインが可能です。従業員は複数のプラットフォームからDeepL Write Proを安全に使用できます。
  • 専用のデータセンター:DeepL ProのサーバーはDeepL SEが所有し、ISO 27001認証取得のヨーロッパのデータセンターにてコロケーションで運用しています。
  • データの暗号化:DeepL Write Proのご登録者とDeepLがやり取りするデータはすべて、TLS(Transport Layer Security)によって暗号化されています。
  • セキュリティ認証とコンプライアンス:DeepL Proは、ISO 27001認証およびSOC 2 Type 2レポートを取得し、GDPRを遵守しています。
  • チームアカウントの管理者による制御:チームメンバーのアカウントと使用量を簡単に一元管理できます。

データ保護と個人情報保護方針の遵守は、セキュリティを重視する企業にとって不可欠です。世界の中でもトップクラスのDeepLのセキュリティ対策は、企業がDeepL Write Proを選択する主な理由のひとつとなっています。

DeepL Write Proで言葉の力を引き出す

DeepL Write Proは世界中のビジネスパーソンに新しいアイディアを提供し、書く作業に対する自信をもたらします。

毎日のやり取りから重要度の高い計画書の作成まで、DeepL Write Proを使用すれば文章力を高め、グローバルなビジネスコミュニケーションの質と効率性の向上を達成できます。

明確でインパクトのあるコミュニケーションを可能にするDeepL Write Proを早速お試しください。

リテール企業向けガイド:適切なAI翻訳ツールの選び方

AI翻訳ツールとリテール業界について知っておくべきこと

  • リテール業界独自のニーズに対応できるAI翻訳ツールの選択が重要
  • 新規市場への進出には拡張性の高いローカライゼーションのソリューションが必要
  • 社内システムや製品説明など、ローカライゼーションが必要な顧客接点となるコンテンツは多数


グローバル展開、市場拡大、多拠点展開など呼び方はいろいろありますが、いずれにせよ、これはリテール企業にとって避けては通れない道です。競争の厳しい今日のリテール業界で勝ち抜くには、効率的に新規市場に進出しなければなりません。そのためには、大規模なローカライゼーションが必要となります。

なぜでしょう?潜在的な顧客と真に繋がるためには顧客の言語で情報を発信する必要があるからです。ウェブサイトから顧客サービスのチャットやソーシャルメディアまで、企業と顧客の間には多くのコミュニケーションが発生し、それらの顧客接点はどれをとっても重要です。

DeepLの独自調査によると、マーケティング担当者の75%が、ローカライズされたコンテンツは顧客のエンゲージメントを大幅に高めると答えています。さらに、96%がローカライゼーションの取り組みからプラスの投資利益率(ROI)を得たと回答しています*。

ローカライゼーションが企業の国際化を後押しすることは明らかですが、精度、効率性、コストの点でバランスが取れた、事業に最適なローカライゼーションのソリューションを見つけるにはどうすればよいでしょう?そこでご検討いただきたいのが、AIを活用した翻訳ツールです。

このブログでは、リテール企業がローカライゼーションのためにAI翻訳ツールを選ぶ際、どのような点を考慮すべきかご説明します。また、当社独自の調査から得られた知見のほか、DeepLがグローバルなリテール企業の収益拡大に役立った事例もご紹介します。 

DeepLがどのようにリテール企業のローカライゼーション業務をサポートできるかについては、当社のリテール向けDeepLのページをご覧ください。

翻訳ソリューションを選ぶ際に考慮すべきこと

リテール企業のための海外顧客向け翻訳サービスと3つの文書ファイルを示すイラスト

当社独自の業界調査に基づき、リテール企業が機械翻訳サービスを選ぶ際に考慮すべき重要な評価基準を特定しました。

決断を下される前に、以下の質問を考えてみましょう。

  • 現在ある課題を解決できるか?今抱えている翻訳関連の課題を効果的に解決できるツールであるかどうか知る必要があります。
  • 将来性はあるか?リテール業界および技術的な環境の変化に適応できるツールであることが不可欠です。
  • 使いやすさはどうか?技術チームだけでなく、すべてのチームにとって使いやすく、理解しやすい必要があります。
  • 頼れるツールか?優れた機械翻訳ツールは、さまざまな運用シナリオに対応できます。
  • APIは提供しているか?さまざまなシステムと連携できるAPIを用い、柔軟に統合できるか確認しましょう。
  • どのような機能が備わっているか?機能や対応言語をくまなくチェックし、ニーズに合ったツールであることを確認しましょう。
  • どのようなセキュリティを提供しているか?セキュリティを重視する企業にとって、高水準のデータ保護とプライバシーに関する法規則への完全な準拠は不可欠です。
  • 技術的な統合プロセスは?既存のシステムと簡単に統合できる必要があります。
  • 価格とコストモデルは?価格の手頃さと費用対効果も考慮しなければなりません。
  • 使用可能な場所と言語は?サービスを展開する市場によっては、ツールが特定の地域と言語で利用できることを確認する必要があります。
  • カスタマーサポートと技術的な支援は?質の高い継続的なサポートと技術的な支援は不可欠です。

これはすべてを網羅するリストではありませんが、現在利用可能な機械翻訳ソリューションについて情報を収集し、評価する際のヒントとして参考にしていただけます。

意思決定プロセスに関わるべき各責任者

ビジネスに適した機械翻訳ツールを選定するには多くの人が関わりますが、以下の役職は必ず関与すべきでしょう。

  • ITディレクターまたは最高技術責任者:通常、検討中のツールの技術的な実現可能性と統合を監督します。
  • ビジネスチームの責任者:オペレーションや顧客体験などの領域にツールがもたらす影響を評価します。
  • 技術チームの責任者:ツールの互換性とパフォーマンスを評価します。 
  • 予算管理者:多くの場合、最高財務責任者や経理課長が費用対効果を評価します。

グローバルなリテール企業によるAI翻訳の活用例

ターゲットの市場またはオーディエンス向けのeコマースサイトのローカライゼーションのステップを示すイラスト

チームによってAI翻訳を使う理由はそれぞれです。しかし最終的に、AI翻訳ツールは、リテール企業がローカライズされたコンテンツによってグローバル市場の顧客を獲得するのに役立つといえます。 

DeepL独自の調査から、いくつかの活用例を見てみましょう。

1. 新製品ラインのキャンペーンアセットのローカライズ

チーム:マーケティング

製品:DeepL翻訳、DeepL Write

多くの企業はDeepLを使用して、グローバルなマーケティングキャンペーン用の販促資料やアセットのローカライゼーションを行い、ターゲットとなる顧客層とさらに密接な関係を築いています。これには、DeepLの文書翻訳機能が特に役に立ちます。

2. 国際組織向け内部システムの翻訳

チーム:IT

製品:DeepL API

多くのビジネスはDeepL APIを使用して、自社のウェブサイトやカスタマーサポートプラットフォームにDeepLのAI翻訳を直接統合し、効率性の向上とローカライゼーションの規模の拡大に役立てています。

3. ウェブサイトと製品情報の翻訳

チーム:Eコマース、IT

製品:DeepL API、DeepL翻訳 

多くの企業はDeepL APIとDeepL翻訳を使用して、ウェブサイト上の製品名、説明、価格を翻訳し、顧客の言語で情報提供を行っています。

4. 顧客向けアプリケーションの翻訳

チーム:顧客サービス、IT

製品:DeepL API、DeepL翻訳

リテール企業はAPIとDeepL翻訳を併用することで、電話対応、発券システム、メールなど、顧客とのあらゆるやり取りを強化できます。

DeepLが収益にもたらす影響

リテール企業が機械翻訳ベンダーを選ぶ際には、プラスのROIに繋がり、自社のローカライゼーション業務の効率化を促進させるツールを探すことが肝心です。

2024年、DeepLの委託を受け、Forrester ConsultingはTotal Economic Impact™調査を行い、DeepLの技術が企業に与える効果を算定しました。調査では顧客である複数のグローバル企業を、ひとつの複合組織としてモデル化し分析しました。

この調査で、DeepLによって345%のROIと280万ユーロの効率化が実現できたことが明らかになりました。また、DeepLの導入で社内の翻訳時間を90%短縮し、翻訳作業量を50%削減することもできました。調査に参加した企業ではDeepLの活用によって迅速かつ簡単に翻訳を行えるようになり、さらに出力された翻訳の質が信頼できる高い水準であったため、訳文の見直しにかける時間を減らせました。

これらの結果から、DeepLの導入が意思決定プロセスを強化し、戦略的なIT投資としても有用であることが分かります。

AI翻訳でローカライゼーションの規模を拡大

ビジネスに適した機械翻訳ツールを選定するのは容易なことではありません。使いやすさ、信頼性、精度など、決定する前に確認すべき点は多くあります。 

その点、DeepLのAI翻訳ツールなら、正確で信頼性の高いローカライゼーションを大規模に行えます。DeepL Proがローカライゼーションの効率化にどのように役立つかについては、リテール企業向けDeepLのページをご覧ください。

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*DeepLはRegina Corso Consultingの協力を得て、米国、フランス、ドイツおよび日本で翻訳とローカライゼーションに携わるマーケティング担当者を対象に調査を実施しました。

DeepLが世界で最も革新的なIT企業のひとつとして、「Forbes AI 50」に選出

言語AIの分野を牽引するDeepLは、Forbes誌によってAI分野の有望なイノベーターとして評価されました。当社は世界の10万社以上の企業でコミュニケーションに変革をもたらしています。

言語AIのグローバル市場を牽引するDeepLは、2024年の「Forbes AI 50」に選出されました。今年の選定では、組織と消費者双方の生産性向上に貢献している企業に注目が集まりました。世界中の企業が最新のAI技術を急速に取り入れ事業運営の強化と成長の拡大に取り組む中、DeepLは10万社を超える企業からグローバルなコミュニケーションに欠かせないパートナーとして信頼され、AI業界における地位を確固たるものにしてきました。

毎年発表される「Forbes AI 50」リストは、AIの現状を示す指標と見られています。AIのかつてない成長は、国際的な企業のコストを大幅に削減すると同時に、事業の生産性に大きな変革をもたらしています。言語AIを搭載したDeepLの製品も例外ではありません。DeepLの導入によって企業は複数の言語や地域にわたって正確なコミュニケーションを図れるようになり、市場参入でこれまで直面してきた言語障壁を下げられるようになります。成熟したグローバル企業も高精度なAI翻訳を活用することで、市場での地位を固め、顧客ベースを拡大し、ブランド認知とロイヤルティをさらに強化できるようになります。

2023年に「Forbes Cloud 100」リストに選出されたDeepLは、その後もAI技術の限界を押し広げてきました。今年の「Forbes AI 50」への選出は、DeepLの基礎を支える成長軌道と、AI分野のパイオニアとして切り開いてきた革新的な道のりを後押しすることになるでしょう。DeepLは、高品質なデータを使ったAIモデルのトレーニングに加え、人間の編集者によるキュレーションを取り入れ、データの品質向上に取り組んでいます。なお当社製品には世界で34番目に速いスーパーコンピュータDeepL Mercuryを使用しています。DeepLの独自の開発アプローチは、大手IT企業の製品をしのぐ高精度の翻訳を実現するために、世界トップクラスの研究者やエンジニア、および一流の言語スペシャリストの専門知識を集約しています。

企業のグローバル展開をサポートするDeepLは、短期間の内にあらゆる業種のグローバル企業に選ばれるAIとなりました。さらに、企業で求められる水準のセキュリティ対策を実施している点で他社と一線を画します。DeepLは独自の技術スタックを所有し、厳格なセキュリティの枠組みの中で運営されているため、データ保護を重視する企業にとって信頼できるパートナーとなるはずです。

DeepLがいかにチームのコミュニケーションを変革できるか、詳しくは当社Webサイトをご覧ください。www.deepl.com 

DeepLがリテール企業による迅速なグローバル展開に貢献

DeepLがリテール企業の事業拡大に役立つポイント

  • グローバルなリテール企業にとって、効果的で正確なコンテンツのローカライゼーションは不可欠
  • DeepLのAI翻訳を活用すれば、リテール企業はスピーディかつ効率的に新規市場に参入が可能
  • リテールおよびeコマース業界の大手であるAlzaとKazarは、DeepLを活用して収益の増加と顧客体験の向上を実現


コロナウイルスの世界的な大流行後の生活形態の転換やコスト高による経済的圧力、そしてAIの台頭まで、リテール企業は数え切れないほどの課題に直面しています。このような状況において、リテール企業が生き残るだけでなく成功するためには、今まで以上の迅速さと高い競争力が求められます。そして多くの企業にとって、事業のグローバル展開が必要となるでしょう。 では、グローバル展開を加速化させると同時に、顧客体験を向上させるにはどうすればよいでしょうか。その答えはコンテンツのローカライゼーションにあります。

Weglotによる最近の調査では、「顧客の約73%は、母語で情報が得られるサイトで商品やサービスを購入することを好む」ことが明らかになりました。さらに回答者の40%は、母語以外の言語のウェブサイトからは商品を購入しないと答えています。加えてFTIコンサルティングの調査では、米国のオンライン小売売上高は2023年には、2022年と比べて10%増の1兆1,400億ドルに達すると予想されました。 

リテール業界が成長していることに疑いの余地はなく、さらにローカライゼーションが成功の鍵を握っていると言えるでしょう。事実、当社のローカライゼーションに関する調査では、96%がローカライゼーションへの取り組みからプラスの投資利益率(ROI)を得たと回答し、ROIが3倍以上だったと答えた回答者の割合は65%に上りました。 

とはいえ、すべての価値あるビジネス戦略がそうであるように、ローカライゼーションには時間がかかります。そこで役に立つのがDeepLのAI翻訳です。DeepLを活用してローカライゼーションの工程を短縮化および効率化することで、コンテンツを大規模にローカライズし、顧客の母語でメッセージを発信することができるようになります。大規模なローカライゼーションを効率的に実現できれば、リテール企業は影響力が高く、成長の大きい地域での事業展開を優先できます。

グローバル展開に意欲的なリテール企業とって、なぜDeepLが最適なツールであるか、詳しくは記事の続きをお読みください。またはリテール向けDeepLのページをご覧ください。

DeepLでローカライゼーションを強化:翻訳時間を90%削減し、279万ユーロの効率化を実現

各ターゲット市場における翻訳時間の短縮と節約を示すイラスト

新規市場への参入は、ローカライゼーションチームにとって大きな負担となります。商品説明からカスタマーレビューやマーケティング資料まで、リテール企業がローカライズしなければならないコンテンツは大量です。その上、多くのコンテンツは頻繁に変わるため、ローカライゼーションチームが対応に苦戦するのも無理はありません。

加えてローカライゼーションでは細心の注意が必要とされます。文章をある言語から別の言語に翻訳するだけでなく、異なる市場の文化や言語の違いにも配慮して、ターゲットとする顧客の心に響かせなければいけません。翻訳は、複雑なローカライゼーションの工程の一部であり、この翻訳の段階でDeepLは大きな違いを生み出します。

DeepLのAI翻訳をローカライゼーションの起点とすることで、企業は効率化を図り、時間を節約し、翻訳の品質と統一性の向上を図ることができます。実際、DeepLがForrester Consultingに委託した最近の調査では、DeepLの使用によって企業は翻訳に要する時間を90%短縮し、3年間で345%のROIと 279万ユーロの効率化を達成したことが分かりました*。

また同調査によると、DeepLの導入は翻訳の作業負荷の50%削減と、227,430ユーロの工程費の節約につながりました。この調査で、調査対象の組織における戦略的投資としてのDeepLの存在が浮き彫りになったといえます。DeepL導入で節約できた時間で、皆さんのチームはどれだけのことをできるでしょうか。

リテール向けDeepL:一貫性、品質、スケーラビリティ

リテール企業がグローバル展開する際には、以下のことが重要です。

  • ブランドと商品関連の用語の一貫性
  • 高品質の翻訳
  • スケーラビリティと市場投入までの時間

これらの点でDeepLがどのように役立つのかを見てみましょう。

1. 一貫性

DeepLの用語集を使用すると、ブランドと商品に固有の用語をすべての言語で簡単に統一できます。グローバルに展開するリテール企業の場合、ブランド名、専門用語、商品説明を標準化することで、新規市場への進出や多言語化の際に全員の理解を統一できるでしょう。

DeepLの用語集は、リテール企業が手作業で編集するコストを削減し、時間を節約するのに役立ちます。また用語集を共有することで、世界各地に分散するチームやグループ企業間でも一貫性を確保しやすくなります。

2. 品質

コンテンツのローカライズは正確さがすべてです。顧客の信頼を獲得し、規制要件を遵守し、多言語コミュニケーションを円滑に行うためには質の高い翻訳が不可欠です。 

ブラインドテストでは、DeepLは類似のサービスを提供する競合他社より訳文の精度が3倍以上優れていることがわかっています。これは、DeepLの最先端のニューラルネットワークと言語AIモデルによるところが大きく、ニュアンスを汲み取った自然な訳出ができるためです。

3. スケーラビリティ

市場拡大戦略を成功させるには、拡大ペースに合わせコンテンツをローカライズする必要があります。DeepLなら大量なコンテンツの翻訳も可能です。すべてを初めから翻訳する代わりに、DeepLのAI翻訳で有利なスタートを切りましょう。 

こうすることでリテール企業は市場投入までの時間を短縮し、グローバル市場での成長を加速させて、競争の激しい環境を生き抜くことができます。

リテール大手AlzaやKazarによる市場参入におけるDeepLの活用

既存市場から国際市場へのグローバル展開を示すイラスト

すでに多くのリテール企業がDeepLを利用して、新規市場への参入やグローバル展開を行っています。その中には、AlzaやKazarといったリテールの大手企業も含まれます。

Alza:コンテンツのローカライゼーションで収益を拡大し、顧客体験を向上

「チェコのAmazon」と呼ばれるAlzaは、ヨーロッパ全土に市場を持つeコマース企業です。 英国と中央ヨーロッパに進出を果たしたAlzaは、ローカライゼーションチームに負担をかけない高品質な翻訳を必要としていました。そこで頼ったのがDeepLです。

AlzaはDeepL APIを利用して大量のユーザーレビューを翻訳することに成功しました。結果として、オンラインショッピングに訪れる顧客への品質保証となり、コンバージョン率を大幅に向上させることができました。 

Alzaのローカライゼーション責任者であるJakub Kalina氏は、DeepLが同社の翻訳量の増加に役立っているとし、次のように述べています。

「かなりのコスト削減ができ、翻訳者の時間が確保できたおかげで、新たな翻訳プロジェクトを進められるようになりました。今後数か月で翻訳量は2倍、3倍になるとみています」  

Kazar:高品質のAI翻訳で新市場を開拓

ポーランドのオンラインファッションブランドであるKazarは、ギリシャ、英国、ブルガリアといった新しいヨーロッパ市場への進出を目標としていました。ここで、Kazarは商品フィードをすばやくローカライズできる強力な翻訳APIが必要なことに気が付きました。 

いくつかの翻訳オプションを試したのち、KazarはDeepLの品質が最も高いと判断しました。 KazarのB2B開発パートナー兼マーケットプレイスプロジェクトリーダーであるRadomir Kiepas氏によると、DeepLのAPIを導入したお陰で、同社は新規マーケットプレイスに参入し、ヨーロッパでの注文量を増やすことができました。

機械翻訳の採用を検討している企業に対し、Kiepas氏はこう述べています。

「DeepLのAPIは本当に最高レベルです。懸念されることなく、まず試されてはいかがでしょうか」

リテール企業のグローバル展開を成功に導くDeepLのAI翻訳

質の高い顧客体験を維持しながら市場拡大を加速させることは簡単ではありません。しかし、DeepLのような革新的なAIツールを活用してローカライゼーションを効率化することで、グローバル市場への参入のハードルを大いに下げることができます。

DeepL Proが新規顧客開拓と効率的な事業拡大にどのように役立つかについて、詳しくはリテール向けDeepLのページをご覧ください。


*2024年、DeepLの委託を受けForrester Consultingが実施した調査のデータ。

ForresterによるDeepLの調査:345%のROIと効率化による279万ユーロ相当の効率化を多国籍企業で実現

Forrester ConsultingによるDeepLのTEI調査の要点:

  • DeepLの導入は、翻訳に要する時間を90%削減し、プロジェクトの所要日数を短縮したため、グローバル企業は279万ユーロ相当の効率化を実現
  • DeepLの導入は翻訳に関わる作業負担を50%減らし、345%の投資収益率(ROI)を実現
  • DeepLの利用によって翻訳サービスを必要とする文書量が50%減少したため、翻訳の専門スタッフがより複雑なタスクに集中可能


AI翻訳がグローバルビジネスの成長にどのような影響をもたらしているか、DeepLのようなAI翻訳ツールの経費削減効果やROIがどの程度であるかご存知ですか? 

DeepLの委託を受け、Forrester Consultingが2024年に行った「DeepLのTotal Economic Impact™(TEI:総合経済効果)」調査から、私たちは多くの洞察を得られました。TEI手法は、費用、メリット、柔軟性、リスクの4つの投資要素を評価し、調査対象の技術を用いたプロダクトやサービスの期待ROIを算出します。TEI調査は20年以上にわたって、プロダクトやサービスの導入効果を評価するのに最適な指標とされています。

DeepLの調査で、ForresterはまずDeepLを利用している顧客4社にインタビューを行い、そこで得られた情報を1つの複合組織の形に集約しました。調査に参加した4社はそれぞれエネルギー、金融サービス(Big 4)、法律サービス、および製薬業界に属しています。

調査結果は、翻訳に要する時間の短縮が社内外のコミュニケーションの効率化をいかに促進したか、説明しています。このブログ記事では調査結果の要点を紹介していますが、DeepLのTEI調査報告自体をお読みになりたい方は、TEI調査の全文をダウンロードしてください。 

1. 翻訳に要する時間を90%削減

DeepLのTEI調査では、DeepL導入の主なメリットの1つに、社内文書の翻訳に要する時間の90%削減が挙げられました。これにより、調査に参加した企業では作業時間と経費の大幅な削減が可能となり、事業のグローバル展開をより容易かつ効率的に行えるようになりました。 

実際、インタビューに応じた企業4社は3年間において279万ユーロ相当の効率化を実現しました。この数値は、他言語コミュニケーションに変革をもたらしてきたDeepLの、戦略的な投資価値を示しています。

2. 345%のROIと翻訳作業量の50%削減

ROI表記のあるForrester ConsultingによるDeepLのTotal Economic Imapct調査のイラスト

Forrester Consultingの調査によると、DeepL導入に対するROIは345%であり、DeepLを利用することで翻訳作業量の50%削減が可能となりました。これにより、複合企業は、信頼の置ける高品質な翻訳を維持しながら、大幅な経費削減を実現できました。 

作業プロセスにおける経費削減は3年間で227,430ユーロになると算出されました。DeepLの言語AIを活用することで、複合企業は翻訳プロセスを合理化し、人材および経営資源をより効率的に配分できました。 

調査に参加したエネルギー企業に勤務する、ソフトウェアアプリケーション・マネジャーのコメントが何よりDeepL導入の効果を示しているでしょう。

​「以前は翻訳関連業務に全体の10%の時間を割いていましたが、今はおそらく1%の時間しか費やしていません。DeepLがあれば、最適な翻訳ツールを探したり、複数のツールを使用して翻訳を比較参照する必要はありません。DeepLは非常に信頼できるため、ざっと目を通し、(自身の語学力に基づいて)品質をチェックするだけで済みます。翻訳ツールとその品質には満足しています。ショートカットキーが使えるようになってからは尚更です」

3. AIによる支援で人の専門性を強化

DeepLは常に、翻訳者が最高の仕事ができるよう、支援することを目標としてきました。Forrester ConsultingのDeepLのTEI調査では、DeepLの導入によって翻訳サービスへの依頼量が半減したことが明らかになりました。その結果、複合企業の社内翻訳チームはより効率的に翻訳業務を管理できるようになりました。 

法律サービス企業に勤務しているプロダクト・マネジャーは「DeepLは、他社に外注する翻訳量の削減という大きな付加価値をもたらしました」とコメントしています。

この変化によって翻訳の専門スタッフは、より複雑で言語や文化的なニュアンスの理解が必要な仕事に集中できるようになり、自信の専門性をより活かせるようになりました。

AI翻訳による経費削減と翻訳ワークフローの迅速化

DeepLのTotal Economic Impact(TEI)調査の文面と調査の表紙

上記の調査結果から、DeepLの導入は以下のような利点によって意思決定プロセスを強化できることがわかります。 

  • 高いROI 
  • 大幅な経費削減
  • 翻訳に要する時間の削減
  • 人の専門性を強化できる言語AIの活用 

DeepLの導入がグローバル企業にとって戦略的な投資である理由について、さらなる詳細はTEI調査の全文をダウンロードしお読みください。

複数のAPIキーにより、DeepL APIのセキュリティと柔軟性が向上

複数のAPIキー取得に関する要点

  • DeepL APIのユーザーに、より高い独立性と柔軟性を提供
  • APIキーが漏洩した場合に備えたセキュリティの強化
  • 既存のワークフローを中断することなく、APIのユーザー体験を向上


DeepL APIのアカウントで複数のAPIキーを取得できたら、と思われたことはありませんか?この度、DeepL APIで複数のAPIキーに対するサポートが正式に開始され、多くの方のご希望が現実となりました。 

これまでDeepL APIのユーザーは、すべての開発ワークフローに対し1つのAPIキーしか取得できませんでした。しかし、複数のAPIキーに対する多くのリクエストに応え、この度サポートの変更を実施しました。このアップデートがお客様やお客様のチームにどのような影響をもたらすか、引き続きブログをお読みください。

複数のAPIキーを取得することの重要性

セキュアなAPIキーと使用パターンを色分けして示したイラスト

柔軟性

複数のAPIキーは、ユーザーから最も多く寄せられたリクエストでした。今回の変更で、DeepL APIを使用するチームは必要なだけキーを取得でき、これまでにない柔軟性を得られるようになりました。 

ローカル環境、テスト環境、ステージング環境、本番環境のすべてに同一のAPIキーを使用するのとは異なり、今回のアップデートで環境ごとに個別のキーを取得することも可能となります。これにより、それぞれのキーの独立性も簡単に確保できるようになります。 

利用状況のより的確な把握

お客様の組織では、ソフトウェアエンジニア、開発チームのメンバー、フリーランサーなどの複数名でDeepL APIを使用されていますか?そのような場合、これからは各スタッフに個別のAPIキーを割り当てることが可能となります。 

個々のキーの管理と報告によって、ユーザーはAPIの利用をより的確に把握できるようになります。

セキュリティ

今回のアップデートはセキュリティにも大きな影響をもたらします。万が一、APIキーの漏洩が生じても、今後は強固な安全対策によって被害を抑えられます。

例えば、1つのキーを複数の業務で使用する場合、誤って権限のないユーザーとキーを共有してしまうリスクが存在します。今回のアップデートでは複数のキーの取得だけでなく、必要に応じてキーを削除することも可能になりました。キーの取得や削除は既存の業務にほとんど支障をきたすことがないため、開発者とユーザーの両方にとって嬉しいアップデートとなるでしょう。

APIキーとは?

4つのAPIキーによって安全な認可が得られるのを示したイラスト

APIキーが何であるか、多くの方が正確にご存じだと思われますが、中にはAPIキーという言葉に馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。 

まず「API」ですが、これはアプリケーション・プログラミング・インターフェースの略称で、2つ以上のアプリケーションをつなぎ連携させるソフトウェアを指します。次に「キー」の部分ですが、これはコードまたは固有の識別子を意味し、開発者やユーザー、またはアプリケーションによるAPIへのアクセスを認可するために使用されます。

基本的に、キーがなければAPIにアクセスすることはできません。 

なぜAPIキーは重要なのか?

確実なユーザー認証とセキュリティを重視する企業にとって、APIキーの使用は理にかなっています。APIに誰でもアクセスできる状態は望ましくありません。

そして、複数のAPIキーの使用は、柔軟性、利用状況の把握、セキュリティ強化のために重要です。会社に1人の警備員がいる状態を想像してみてください。警備員がいること自体はビジネスのセキュリティにとって良いことです。しかし会社の規模や組織の複雑さによっては1人では足りず、複数の警備員を必要とすることも多いでしょう。

複数のAPIキーを持つことで、組織は以下のことが可能になります。 

  • 個々のAPIキーの独立性と全体的な柔軟性の向上
  • より的確な利用状況の把握 
  • APIセキュリティの強化 

早速、複数のAPIキーを取得しましょう

複数のAPIキーは、忙しい中でも厳格なセキュリティを重視する企業に大きな変化をもたらします。今回のアップデートを、このようにお知らせでき嬉しく思います。

早速、DeepLのアカウントで、複数のAPIキーを取得され、DeepL統合の強化にお役立てください。

HubSpotはいかにローカライゼーションにDeepLを組み込み、コンテンツ作成をスケールアップしたか

グローバルマーケティングにおける機械翻訳の役割や、ローカライゼーションのベストプラクティスについて詳しくお知りになりたい方は、当社作成レポートの全文をダウンロードしてご覧ください。 


HubSpotによるDeepLの有効活用 

  • 顧客管理システム(CRM)の大手プロバイダHubSpotは、75,000以上のウェブアセットを所有し、アセットの多くはリアルタイムでのローカライゼーションが必要 
  • ローカライゼーションの規模を広げ、多言語でコンテンツを素早く公開するのは複雑な工程 
  • HubSpotはDeepLなどの機械翻訳サービスを活用し、合理的なローカライゼーション体制を整備 

現在、世界各国にまたがる事業展開を手がけられていますか?その場合、さまざまな国の顧客を惹きつけるのにどのようなアプローチを採用されていますか?今日のグローバルな世界では、多くの企業が異なる言語、国、文化の顧客と効果的にコミュニケーションを取る必要に迫られています。このような企業にとって、ローカライゼーションは現実的な解決策となるでしょう。  

ローカライゼーションはコンテンツの多言語化を通し、多様な顧客との関係強化を促進し事業の国際的な成功を助けます。昨今DeepLは、ローカライゼーションがビジネスに与える影響を探るため調査を実施しました。調査結果はレポート『ローカライゼーションと翻訳の状況 2023/2024 現状、課題、そして今後の展望について』にまとめられています。調査によると、米国、ドイツ、フランス、日本のマーケティング担当者の75%が、ローカライズされたコンテンツは顧客エンゲージメントを大幅に高めると考えていることが分かりました。

HubSpotは顧客管理システム(CRM)ツールの大手プロバイダですが、ローカライゼーションの工程に精通しています。同社はDeepLが提供する最先端のAI翻訳をワークフローに統合し、ローカライゼーションの規模を拡大することで、高品質な多言語コンテンツを今まで以上に素早く提供できるようにしました。このブログでは、DeepLを導入したHubSpotがいかにローカライゼーション戦略の水準を上げ、グローバル競争を勝ち進んできたかをご紹介します。  

ローカライゼーションの課題:変化し続けるコンテンツの多言語化 

翻訳プロセスと海外市場向けコンテンツのローカライゼーションを示すイラスト

HubSpotはランディングページやブログ記事など、膨大な数のウェブアセットを所有・管理しています。世界100か国に175,000以上の顧客を持つHubSpotは、多様な顧客層のニーズに応えるため、正確なローカライゼーションを提供しなくてはなりません。さらに、このコンテンツ量では物足りないとでも言うかのように、同社では40以上のサポート言語でリアルタイム更新も行なっています。 

膨大な作業量に対応するため、HubSpotでは社内開発システムMovaを中央リポジトリとして活用し、MovaにSlack、Jira、Figma、Workatoなどのツールを組み合わせています。  

Movaはウェブアセットのリアルタイムでのモニタリングを可能とするため、Hubspotはローカライゼーションが必要なアセットを素早く特定し、自動化をより容易に設定できるようになりました。しかし、同社が手がけるローカライゼーションの高い質は、DeepLやModernMTなど、最先端の機械翻訳サービスの活用が鍵となっています。  

自動化とAI翻訳の組み合わせが作業をスムーズに 

高度なニューラルネットワークとAI翻訳技術を活かしたDeepLの翻訳性能は、非常に高い精度と自然な翻訳が特徴です。これはHubSpotがウェブアセットを正確に、品質に不安を持つことなく翻訳できることを意味します。 

また、MovaにDeepLを統合させることで、HubSpotはアセットを一つずつ翻訳することも、原文に変更が加えられると自動翻訳プロセスが開始されるように設定することもできるようになりました。 

DeepLの導入は、ローカライゼーションのスケールアップを実現し、多言語コンテンツのこれまで以上に迅速な公開を可能にしました。効率的な自動化はローカライゼーションチームにかかる負担を軽減するため、チームはより重要なタスクに集中できるようになります。  

さらに、HubSpotはアセットの活用に合わせてローカライゼーションの各ワークフローを最適化しています。例えば、人気のあるブログ記事には、機械翻訳と並行して人によるチェックを含むワークフローを割り当てることで、重要なアセットの品質を高い水準に保っています。 

 

専門家は技術的ソリューションが極めて重要と指摘 

コンテンツがローカライゼーションによって世界の国際的なオーディエンスに届くのを示したイラスト

HubSpotが行なっているローカライゼーションの取り組みは、広範囲かつ効果的です。複数の要因がその成功に寄与していますが、同社のローカライゼーション/システム担当シニアマネジャーDierk Runne氏は、技術リテラシーが大きな役割を果たしていると言います。 

「社内のローカライゼーションチームにとって、技術リテラシーを持つこと、そして自身やステークホルダーが直面する課題に対して技術的ソリューションを見出す力は極めて重要です。また、ソリューションを実行する能力も必要ですが、必ずしも専任のエンジニアが必要というわけではありません。ニーズに応じて、アウトソーシングやローコードまたはノーコードの開発といった選択肢もあります」 

またDierk氏は、他のチームのステークホルダーと協働しローカライゼーションの知識を共有することが、ローカライゼーションの価値と有用性のさらなる向上につながると指摘します。 

ローカライゼーションの最適な形を知るには 

CRMの大手HubSpotにとって、ローカライゼーションのワークフローにDeepLを組み込んだことは、グローバルな顧客のニーズに応えるのに有効でした。AI搭載の機械翻訳を活用することにより、HubSpotはローカライゼーションのスケールアップに成功し、高品質な多言語コンテンツの提供とリソースの最適化を実現しました。  

さまざまな企業がグローバル展開を進める中、コミュニケーションの壁を取り払い、顧客との有意義なつながりを育むのに、DeepLのようなAI機械翻訳サービスが大きな役割を担うようになるのは間違いありません。国際マーケティングにおける機械翻訳の重要性についてさらにお知りになりたい方は、こちらのレポートをダウンロードしてください。 

用語集で効果的かつ効率的に訳文の一貫性を確保

アップデート情報:お待たせしました!DeepLの用語集が韓国語に対応できるようになりました。2023年にDeepL Proのサービスを韓国で開始して以来、用語集に韓国語を追加して欲しいというリクエストが多く寄せられました。 

効率的なスケールアップと一貫性のある翻訳を必要とする世界中のグローバルチームを、今回のアップデートでさらにサポートできるようになったことを嬉しく思います。DeepLは今後数か月のうちに、用語集の対応言語をさらに増やす予定です。お楽しみにお待ちください。


2022年5月、語句の訳し方を指定できる用語集を作成して翻訳する方法をご紹介しましたが、以降、私たちは用語集の機能を一層充実させてきました。用語集の共有に加え、以下の言語間の、60通り以上の組み合わせ用語集を作成できます。

  • 英語
  • スペイン語
  • ドイツ語
  • 日本語
  • フランス語
  • イタリア語
  • ポーランド語
  • オランダ語
  • ポルトガル語
  • 中国語
  • ロシア語
  • 韓国語

上記の言語を自由に組み合わせて、カスタム用語集を作成することも可能です。英語と中国語、フランス語とポーランド語、日本語とドイツ語など(数え上げればきりがありません)、多くの企業のニーズにDeepLの用語集は対応できます。

今回のブログでは、企業の成長や組織内外のコミュニケーションの強化、チームの生産性向上に用語集の最新機能がどのように役立つかをご説明します。

ビジネス翻訳に用語集が必要な理由

用語集を使えば、一貫性のあるメッセージを多言語で作成できます。多国籍企業では、技術用語やプロダクト名、プロダクト関連のドキュメントなどを標準化して、依頼人や顧客、チームのメンバーが共通の認識を持てるようにしなければなりません。また、手作業での編集にかかる時間とコストも用語集があれば減らせます。

つい最近、ビジネス向けのDeepL Pro用語集を共有できるようになりました。作成した用語集を他のメンバーやチーム全体と共有すれば、チームの連携強化と翻訳効率の向上を同時に見込めます。

使い勝手の良い用語集の作成方法

DeepLの用語集で特定の語句の訳し方を指定しこれを適用することで、一貫性のある訳文を出力できます。用語集をチームで共有する場合、最新版の企業用語が反映されるように用語集を継続的に更新しなければなりません。 

更新作業では、新しいプロダクトやサービスに関する用語の追加や、使わなくなった用語の削除や修正などを行います。用語集を更新することで最新の用語を使って翻訳でき、社内外のやり取りを手作業で編集する手間が大幅に減ります。 

チームのメンバーと用語集を共有すれば、全員が同じ用語集にアクセスでき、特定の語句を誰もが一様に訳出できます。

用語集のユーザーインターフェースには、法律の専門用語が示されており、言語の組み合わせは原文が英語で訳文がドイツ語です。この用語集では、英語の頭字語である「GDPR」は、ドイツ語では常に「DSGVO」と翻訳されるように設定されています。右上のカーソルで「チームで共有」のトグルをオンにすると、チームメンバーと用語ペアを共有することができます。

DeepLのプロダクトで用語集を使う方法

用語集は、Starter、Advanced、UltimateならびにDeepL APIのプランに登録してご利用いただけます。  

Starter、Advanced、Ultimateのプランでは以下が可能です。

  • DeepLのウェブ上の翻訳ツールとデスクトップアプリで、テキストの翻訳に用語集を適用 
  • デスクトップアプリで、文書ファイルの翻訳(元のフォーマットを維持可)に用語集を適用 

APIのプランでは以下が可能です。

  • ウェブサイトの翻訳での用語統一  
  • 社内のツールやプラットフォームへの用語集の組み込み 

グローバル企業が用語集を有効活用

グローバル企業では、DeepLの用語集を活用して一貫性のあるコミュニケーションを図っています。

例えば、ドイツの国有鉄道企業かつヨーロッパ最大の鉄道事業者であるドイツ鉄道は、DeepLの用語集を使って、世界各地32万人の従業員向けに翻訳を行っています。特に、多言語で安全やスケジュール管理を行う必要のある車掌や駅員のために、訳文の一貫性を保つことには大きな意義があります。 

また、法務関連の業務でも用語集が重要な役割を果たしています。法務に関わる業務で誤訳や訳文内の矛盾があれば、多大な影響が及びます。DeepLではEUの公式文書を用いて継続的にAIのトレーニングを行っており、法務関連の複雑なテキストでも難解な言語的ニュアンスを高精度に翻訳できます。

組織で用語集を使う意義

メッセージの一貫性を保持できれば、チームが大きくなっても皆が共通認識を持つことができます。また、見込み客にあなたのビジネスや課題解決能力をより明確に理解してもらうことにもつながります。

DeepL Proを活用して企業発のメッセージをさらに良くしたいとお考えの方は、DeepLのセールスチームまでご連絡ください。 用語集について詳しくは、ヘルプセンターもご参照ください。