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DeepLブログ

DeepLの使命は、誰でも手軽にAI製品を使える未来を実現することです。DeepLブログでは、私たちのアイデアやイノベーションに関する最新情報をお届けします。

DeepLとこれまでの歩みについて、詳しくはニュースリリースをご覧ください。

DeepLが世界で最も革新的なIT企業のひとつとして、「Forbes AI 50」に選出

言語AIの分野を牽引するDeepLは、Forbes誌によってAI分野の有望なイノベーターとして評価されました。当社は世界の10万社以上の企業でコミュニケーションに変革をもたらしています。

言語AIのグローバル市場を牽引するDeepLは、2024年の「Forbes AI 50」に選出されました。今年の選定では、組織と消費者双方の生産性向上に貢献している企業に注目が集まりました。世界中の企業が最新のAI技術を急速に取り入れ事業運営の強化と成長の拡大に取り組む中、DeepLは10万社を超える企業からグローバルなコミュニケーションに欠かせないパートナーとして信頼され、AI業界における地位を確固たるものにしてきました。

毎年発表される「Forbes AI 50」リストは、AIの現状を示す指標と見られています。AIのかつてない成長は、国際的な企業のコストを大幅に削減すると同時に、事業の生産性に大きな変革をもたらしています。言語AIを搭載したDeepLの製品も例外ではありません。DeepLの導入によって企業は複数の言語や地域にわたって正確なコミュニケーションを図れるようになり、市場参入でこれまで直面してきた言語障壁を下げられるようになります。成熟したグローバル企業も高精度なAI翻訳を活用することで、市場での地位を固め、顧客ベースを拡大し、ブランド認知とロイヤルティをさらに強化できるようになります。

2023年に「Forbes Cloud 100」リストに選出されたDeepLは、その後もAI技術の限界を押し広げてきました。今年の「Forbes AI 50」への選出は、DeepLの基礎を支える成長軌道と、AI分野のパイオニアとして切り開いてきた革新的な道のりを後押しすることになるでしょう。DeepLは、高品質なデータを使ったAIモデルのトレーニングに加え、人間の編集者によるキュレーションを取り入れ、データの品質向上に取り組んでいます。なお当社製品には世界で34番目に速いスーパーコンピュータDeepL Mercuryを使用しています。DeepLの独自の開発アプローチは、大手IT企業の製品をしのぐ高精度の翻訳を実現するために、世界トップクラスの研究者やエンジニア、および一流の言語スペシャリストの専門知識を集約しています。

企業のグローバル展開をサポートするDeepLは、短期間の内にあらゆる業種のグローバル企業に選ばれるAIとなりました。さらに、企業で求められる水準のセキュリティ対策を実施している点で他社と一線を画します。DeepLは独自の技術スタックを所有し、厳格なセキュリティの枠組みの中で運営されているため、データ保護を重視する企業にとって信頼できるパートナーとなるはずです。

DeepLがいかにチームのコミュニケーションを変革できるか、詳しくは当社Webサイトをご覧ください。www.deepl.com 

ForresterによるDeepLの調査:345%のROIと効率化による279万ユーロ相当の効率化を多国籍企業で実現

Forrester ConsultingによるDeepLのTEI調査の要点:

  • DeepLの導入は、翻訳に要する時間を90%削減し、プロジェクトの所要日数を短縮したため、グローバル企業は279万ユーロ相当の効率化を実現
  • DeepLの導入は翻訳に関わる作業負担を50%減らし、345%の投資収益率(ROI)を実現
  • DeepLの利用によって翻訳サービスを必要とする文書量が50%減少したため、翻訳の専門スタッフがより複雑なタスクに集中可能


AI翻訳がグローバルビジネスの成長にどのような影響をもたらしているか、DeepLのようなAI翻訳ツールの経費削減効果やROIがどの程度であるかご存知ですか? 

DeepLの委託を受け、Forrester Consultingが2024年に行った「DeepLのTotal Economic Impact™(TEI:総合経済効果)」調査から、私たちは多くの洞察を得られました。TEI手法は、費用、メリット、柔軟性、リスクの4つの投資要素を評価し、調査対象の技術を用いたプロダクトやサービスの期待ROIを算出します。TEI調査は20年以上にわたって、プロダクトやサービスの導入効果を評価するのに最適な指標とされています。

DeepLの調査で、ForresterはまずDeepLを利用している顧客4社にインタビューを行い、そこで得られた情報を1つの複合組織の形に集約しました。調査に参加した4社はそれぞれエネルギー、金融サービス(Big 4)、法律サービス、および製薬業界に属しています。

調査結果は、翻訳に要する時間の短縮が社内外のコミュニケーションの効率化をいかに促進したか、説明しています。このブログ記事では調査結果の要点を紹介していますが、DeepLのTEI調査報告自体をお読みになりたい方は、TEI調査の全文をダウンロードしてください。 

1. 翻訳に要する時間を90%削減

DeepLのTEI調査では、DeepL導入の主なメリットの1つに、社内文書の翻訳に要する時間の90%削減が挙げられました。これにより、調査に参加した企業では作業時間と経費の大幅な削減が可能となり、事業のグローバル展開をより容易かつ効率的に行えるようになりました。 

実際、インタビューに応じた企業4社は3年間において279万ユーロ相当の効率化を実現しました。この数値は、他言語コミュニケーションに変革をもたらしてきたDeepLの、戦略的な投資価値を示しています。

2. 345%のROIと翻訳作業量の50%削減

ROI表記のあるForrester ConsultingによるDeepLのTotal Economic Imapct調査のイラスト

Forrester Consultingの調査によると、DeepL導入に対するROIは345%であり、DeepLを利用することで翻訳作業量の50%削減が可能となりました。これにより、複合企業は、信頼の置ける高品質な翻訳を維持しながら、大幅な経費削減を実現できました。 

作業プロセスにおける経費削減は3年間で227,430ユーロになると算出されました。DeepLの言語AIを活用することで、複合企業は翻訳プロセスを合理化し、人材および経営資源をより効率的に配分できました。 

調査に参加したエネルギー企業に勤務する、ソフトウェアアプリケーション・マネジャーのコメントが何よりDeepL導入の効果を示しているでしょう。

​「以前は翻訳関連業務に全体の10%の時間を割いていましたが、今はおそらく1%の時間しか費やしていません。DeepLがあれば、最適な翻訳ツールを探したり、複数のツールを使用して翻訳を比較参照する必要はありません。DeepLは非常に信頼できるため、ざっと目を通し、(自身の語学力に基づいて)品質をチェックするだけで済みます。翻訳ツールとその品質には満足しています。ショートカットキーが使えるようになってからは尚更です」

3. AIによる支援で人の専門性を強化

DeepLは常に、翻訳者が最高の仕事ができるよう、支援することを目標としてきました。Forrester ConsultingのDeepLのTEI調査では、DeepLの導入によって翻訳サービスへの依頼量が半減したことが明らかになりました。その結果、複合企業の社内翻訳チームはより効率的に翻訳業務を管理できるようになりました。 

法律サービス企業に勤務しているプロダクト・マネジャーは「DeepLは、他社に外注する翻訳量の削減という大きな付加価値をもたらしました」とコメントしています。

この変化によって翻訳の専門スタッフは、より複雑で言語や文化的なニュアンスの理解が必要な仕事に集中できるようになり、自信の専門性をより活かせるようになりました。

AI翻訳による経費削減と翻訳ワークフローの迅速化

DeepLのTotal Economic Impact(TEI)調査の文面と調査の表紙

上記の調査結果から、DeepLの導入は以下のような利点によって意思決定プロセスを強化できることがわかります。 

  • 高いROI 
  • 大幅な経費削減
  • 翻訳に要する時間の削減
  • 人の専門性を強化できる言語AIの活用 

DeepLの導入がグローバル企業にとって戦略的な投資である理由について、さらなる詳細はTEI調査の全文をダウンロードしお読みください。

複数のAPIキーにより、DeepL APIのセキュリティと柔軟性が向上

複数のAPIキー取得に関する要点

  • DeepL APIのユーザーに、より高い独立性と柔軟性を提供
  • APIキーが漏洩した場合に備えたセキュリティの強化
  • 既存のワークフローを中断することなく、APIのユーザー体験を向上


DeepL APIのアカウントで複数のAPIキーを取得できたら、と思われたことはありませんか?この度、DeepL APIで複数のAPIキーに対するサポートが正式に開始され、多くの方のご希望が現実となりました。 

これまでDeepL APIのユーザーは、すべての開発ワークフローに対し1つのAPIキーしか取得できませんでした。しかし、複数のAPIキーに対する多くのリクエストに応え、この度サポートの変更を実施しました。このアップデートがお客様やお客様のチームにどのような影響をもたらすか、引き続きブログをお読みください。

複数のAPIキーを取得することの重要性

セキュアなAPIキーと使用パターンを色分けして示したイラスト

柔軟性

複数のAPIキーは、ユーザーから最も多く寄せられたリクエストでした。今回の変更で、DeepL APIを使用するチームは必要なだけキーを取得でき、これまでにない柔軟性を得られるようになりました。 

ローカル環境、テスト環境、ステージング環境、本番環境のすべてに同一のAPIキーを使用するのとは異なり、今回のアップデートで環境ごとに個別のキーを取得することも可能となります。これにより、それぞれのキーの独立性も簡単に確保できるようになります。 

利用状況のより的確な把握

お客様の組織では、ソフトウェアエンジニア、開発チームのメンバー、フリーランサーなどの複数名でDeepL APIを使用されていますか?そのような場合、これからは各スタッフに個別のAPIキーを割り当てることが可能となります。 

個々のキーの管理と報告によって、ユーザーはAPIの利用をより的確に把握できるようになります。

セキュリティ

今回のアップデートはセキュリティにも大きな影響をもたらします。万が一、APIキーの漏洩が生じても、今後は強固な安全対策によって被害を抑えられます。

例えば、1つのキーを複数の業務で使用する場合、誤って権限のないユーザーとキーを共有してしまうリスクが存在します。今回のアップデートでは複数のキーの取得だけでなく、必要に応じてキーを削除することも可能になりました。キーの取得や削除は既存の業務にほとんど支障をきたすことがないため、開発者とユーザーの両方にとって嬉しいアップデートとなるでしょう。

APIキーとは?

4つのAPIキーによって安全な認可が得られるのを示したイラスト

APIキーが何であるか、多くの方が正確にご存じだと思われますが、中にはAPIキーという言葉に馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。 

まず「API」ですが、これはアプリケーション・プログラミング・インターフェースの略称で、2つ以上のアプリケーションをつなぎ連携させるソフトウェアを指します。次に「キー」の部分ですが、これはコードまたは固有の識別子を意味し、開発者やユーザー、またはアプリケーションによるAPIへのアクセスを認可するために使用されます。

基本的に、キーがなければAPIにアクセスすることはできません。 

なぜAPIキーは重要なのか?

確実なユーザー認証とセキュリティを重視する企業にとって、APIキーの使用は理にかなっています。APIに誰でもアクセスできる状態は望ましくありません。

そして、複数のAPIキーの使用は、柔軟性、利用状況の把握、セキュリティ強化のために重要です。会社に1人の警備員がいる状態を想像してみてください。警備員がいること自体はビジネスのセキュリティにとって良いことです。しかし会社の規模や組織の複雑さによっては1人では足りず、複数の警備員を必要とすることも多いでしょう。

複数のAPIキーを持つことで、組織は以下のことが可能になります。 

  • 個々のAPIキーの独立性と全体的な柔軟性の向上
  • より的確な利用状況の把握 
  • APIセキュリティの強化 

早速、複数のAPIキーを取得しましょう

複数のAPIキーは、忙しい中でも厳格なセキュリティを重視する企業に大きな変化をもたらします。今回のアップデートを、このようにお知らせでき嬉しく思います。

早速、DeepLのアカウントで、複数のAPIキーを取得され、DeepL統合の強化にお役立てください。

HubSpotはいかにローカライゼーションにDeepLを組み込み、コンテンツ作成をスケールアップしたか

グローバルマーケティングにおける機械翻訳の役割や、ローカライゼーションのベストプラクティスについて詳しくお知りになりたい方は、当社作成レポートの全文をダウンロードしてご覧ください。 


HubSpotによるDeepLの有効活用 

  • 顧客管理システム(CRM)の大手プロバイダHubSpotは、75,000以上のウェブアセットを所有し、アセットの多くはリアルタイムでのローカライゼーションが必要 
  • ローカライゼーションの規模を広げ、多言語でコンテンツを素早く公開するのは複雑な工程 
  • HubSpotはDeepLなどの機械翻訳サービスを活用し、合理的なローカライゼーション体制を整備 

現在、世界各国にまたがる事業展開を手がけられていますか?その場合、さまざまな国の顧客を惹きつけるのにどのようなアプローチを採用されていますか?今日のグローバルな世界では、多くの企業が異なる言語、国、文化の顧客と効果的にコミュニケーションを取る必要に迫られています。このような企業にとって、ローカライゼーションは現実的な解決策となるでしょう。  

ローカライゼーションはコンテンツの多言語化を通し、多様な顧客との関係強化を促進し事業の国際的な成功を助けます。昨今DeepLは、ローカライゼーションがビジネスに与える影響を探るため調査を実施しました。調査結果はレポート『ローカライゼーションと翻訳の状況 2023/2024 現状、課題、そして今後の展望について』にまとめられています。調査によると、米国、ドイツ、フランス、日本のマーケティング担当者の75%が、ローカライズされたコンテンツは顧客エンゲージメントを大幅に高めると考えていることが分かりました。

HubSpotは顧客管理システム(CRM)ツールの大手プロバイダですが、ローカライゼーションの工程に精通しています。同社はDeepLが提供する最先端のAI翻訳をワークフローに統合し、ローカライゼーションの規模を拡大することで、高品質な多言語コンテンツを今まで以上に素早く提供できるようにしました。このブログでは、DeepLを導入したHubSpotがいかにローカライゼーション戦略の水準を上げ、グローバル競争を勝ち進んできたかをご紹介します。  

ローカライゼーションの課題:変化し続けるコンテンツの多言語化 

翻訳プロセスと海外市場向けコンテンツのローカライゼーションを示すイラスト

HubSpotはランディングページやブログ記事など、膨大な数のウェブアセットを所有・管理しています。世界100か国に175,000以上の顧客を持つHubSpotは、多様な顧客層のニーズに応えるため、正確なローカライゼーションを提供しなくてはなりません。さらに、このコンテンツ量では物足りないとでも言うかのように、同社では40以上のサポート言語でリアルタイム更新も行なっています。 

膨大な作業量に対応するため、HubSpotでは社内開発システムMovaを中央リポジトリとして活用し、MovaにSlack、Jira、Figma、Workatoなどのツールを組み合わせています。  

Movaはウェブアセットのリアルタイムでのモニタリングを可能とするため、Hubspotはローカライゼーションが必要なアセットを素早く特定し、自動化をより容易に設定できるようになりました。しかし、同社が手がけるローカライゼーションの高い質は、DeepLやModernMTなど、最先端の機械翻訳サービスの活用が鍵となっています。  

自動化とAI翻訳の組み合わせが作業をスムーズに 

高度なニューラルネットワークとAI翻訳技術を活かしたDeepLの翻訳性能は、非常に高い精度と自然な翻訳が特徴です。これはHubSpotがウェブアセットを正確に、品質に不安を持つことなく翻訳できることを意味します。 

また、MovaにDeepLを統合させることで、HubSpotはアセットを一つずつ翻訳することも、原文に変更が加えられると自動翻訳プロセスが開始されるように設定することもできるようになりました。 

DeepLの導入は、ローカライゼーションのスケールアップを実現し、多言語コンテンツのこれまで以上に迅速な公開を可能にしました。効率的な自動化はローカライゼーションチームにかかる負担を軽減するため、チームはより重要なタスクに集中できるようになります。  

さらに、HubSpotはアセットの活用に合わせてローカライゼーションの各ワークフローを最適化しています。例えば、人気のあるブログ記事には、機械翻訳と並行して人によるチェックを含むワークフローを割り当てることで、重要なアセットの品質を高い水準に保っています。 

 

専門家は技術的ソリューションが極めて重要と指摘 

コンテンツがローカライゼーションによって世界の国際的なオーディエンスに届くのを示したイラスト

HubSpotが行なっているローカライゼーションの取り組みは、広範囲かつ効果的です。複数の要因がその成功に寄与していますが、同社のローカライゼーション/システム担当シニアマネジャーDierk Runne氏は、技術リテラシーが大きな役割を果たしていると言います。 

「社内のローカライゼーションチームにとって、技術リテラシーを持つこと、そして自身やステークホルダーが直面する課題に対して技術的ソリューションを見出す力は極めて重要です。また、ソリューションを実行する能力も必要ですが、必ずしも専任のエンジニアが必要というわけではありません。ニーズに応じて、アウトソーシングやローコードまたはノーコードの開発といった選択肢もあります」 

またDierk氏は、他のチームのステークホルダーと協働しローカライゼーションの知識を共有することが、ローカライゼーションの価値と有用性のさらなる向上につながると指摘します。 

ローカライゼーションの最適な形を知るには 

CRMの大手HubSpotにとって、ローカライゼーションのワークフローにDeepLを組み込んだことは、グローバルな顧客のニーズに応えるのに有効でした。AI搭載の機械翻訳を活用することにより、HubSpotはローカライゼーションのスケールアップに成功し、高品質な多言語コンテンツの提供とリソースの最適化を実現しました。  

さまざまな企業がグローバル展開を進める中、コミュニケーションの壁を取り払い、顧客との有意義なつながりを育むのに、DeepLのようなAI機械翻訳サービスが大きな役割を担うようになるのは間違いありません。国際マーケティングにおける機械翻訳の重要性についてさらにお知りになりたい方は、こちらのレポートをダウンロードしてください。 

用語集で効果的かつ効率的に訳文の一貫性を確保

アップデート情報:お待たせしました!DeepLの用語集が韓国語に対応できるようになりました。2023年にDeepL Proのサービスを韓国で開始して以来、用語集に韓国語を追加して欲しいというリクエストが多く寄せられました。 

効率的なスケールアップと一貫性のある翻訳を必要とする世界中のグローバルチームを、今回のアップデートでさらにサポートできるようになったことを嬉しく思います。DeepLは今後数か月のうちに、用語集の対応言語をさらに増やす予定です。お楽しみにお待ちください。


2022年5月、語句の訳し方を指定できる用語集を作成して翻訳する方法をご紹介しましたが、以降、私たちは用語集の機能を一層充実させてきました。用語集の共有に加え、以下の言語間の、60通り以上の組み合わせ用語集を作成できます。

  • 英語
  • スペイン語
  • ドイツ語
  • 日本語
  • フランス語
  • イタリア語
  • ポーランド語
  • オランダ語
  • ポルトガル語
  • 中国語
  • ロシア語
  • 韓国語

上記の言語を自由に組み合わせて、カスタム用語集を作成することも可能です。英語と中国語、フランス語とポーランド語、日本語とドイツ語など(数え上げればきりがありません)、多くの企業のニーズにDeepLの用語集は対応できます。

今回のブログでは、企業の成長や組織内外のコミュニケーションの強化、チームの生産性向上に用語集の最新機能がどのように役立つかをご説明します。

ビジネス翻訳に用語集が必要な理由

用語集を使えば、一貫性のあるメッセージを多言語で作成できます。多国籍企業では、技術用語やプロダクト名、プロダクト関連のドキュメントなどを標準化して、依頼人や顧客、チームのメンバーが共通の認識を持てるようにしなければなりません。また、手作業での編集にかかる時間とコストも用語集があれば減らせます。

つい最近、ビジネス向けのDeepL Pro用語集を共有できるようになりました。作成した用語集を他のメンバーやチーム全体と共有すれば、チームの連携強化と翻訳効率の向上を同時に見込めます。

使い勝手の良い用語集の作成方法

DeepLの用語集で特定の語句の訳し方を指定しこれを適用することで、一貫性のある訳文を出力できます。用語集をチームで共有する場合、最新版の企業用語が反映されるように用語集を継続的に更新しなければなりません。 

更新作業では、新しいプロダクトやサービスに関する用語の追加や、使わなくなった用語の削除や修正などを行います。用語集を更新することで最新の用語を使って翻訳でき、社内外のやり取りを手作業で編集する手間が大幅に減ります。 

チームのメンバーと用語集を共有すれば、全員が同じ用語集にアクセスでき、特定の語句を誰もが一様に訳出できます。

用語集のユーザーインターフェースには、法律の専門用語が示されており、言語の組み合わせは原文が英語で訳文がドイツ語です。この用語集では、英語の頭字語である「GDPR」は、ドイツ語では常に「DSGVO」と翻訳されるように設定されています。右上のカーソルで「チームで共有」のトグルをオンにすると、チームメンバーと用語ペアを共有することができます。

DeepLのプロダクトで用語集を使う方法

用語集は、Starter、Advanced、UltimateならびにDeepL APIのプランに登録してご利用いただけます。  

Starter、Advanced、Ultimateのプランでは以下が可能です。

  • DeepLのウェブ上の翻訳ツールとデスクトップアプリで、テキストの翻訳に用語集を適用 
  • デスクトップアプリで、文書ファイルの翻訳(元のフォーマットを維持可)に用語集を適用 

APIのプランでは以下が可能です。

  • ウェブサイトの翻訳での用語統一  
  • 社内のツールやプラットフォームへの用語集の組み込み 

グローバル企業が用語集を有効活用

グローバル企業では、DeepLの用語集を活用して一貫性のあるコミュニケーションを図っています。

例えば、ドイツの国有鉄道企業かつヨーロッパ最大の鉄道事業者であるドイツ鉄道は、DeepLの用語集を使って、世界各地32万人の従業員向けに翻訳を行っています。特に、多言語で安全やスケジュール管理を行う必要のある車掌や駅員のために、訳文の一貫性を保つことには大きな意義があります。 

また、法務関連の業務でも用語集が重要な役割を果たしています。法務に関わる業務で誤訳や訳文内の矛盾があれば、多大な影響が及びます。DeepLではEUの公式文書を用いて継続的にAIのトレーニングを行っており、法務関連の複雑なテキストでも難解な言語的ニュアンスを高精度に翻訳できます。

組織で用語集を使う意義

メッセージの一貫性を保持できれば、チームが大きくなっても皆が共通認識を持つことができます。また、見込み客にあなたのビジネスや課題解決能力をより明確に理解してもらうことにもつながります。

DeepL Proを活用して企業発のメッセージをさらに良くしたいとお考えの方は、DeepLのセールスチームまでご連絡ください。 用語集について詳しくは、ヘルプセンターもご参照ください。

DeepLがSOC 2 Type 2レポートを取得、セキュリティと機密性をさらに強化

SOC 2 Type 2レポートとDeepL

  • SOC 2 Type 2レポートは、セキュリティ、可用性、処理の整合性、機密性、プライバシーに関して、企業の内部統制を評価した報告書です。
  • SOC 2レポートの取得は、世界トップクラスのデータ保護とセキュリティの実現に対するDeepLの継続的な取り組みを示しています。
  • DeepLのSOC 2 Type 2レポートの全文をご覧になりたい方は、こちらからご要望ください。


お客様の職場では、ツールやベンダーの選定に特定のセキュリティ要件が課されていますか?もしそうであれば、それは企業のあるべき姿です。GDPRからISO 27001まで、ツールなどの選定の際に考慮すべきデータセキュリティおよびプライバシーに関する重要な規則や規格は数多くあります。

そして、セキュリティ対策に関して、DeepLから嬉しいお知らせです。この度DeepLは、SOC 2 Type 2レポートという、信頼性とセキュリティに関する新たな認証を取得しました。徹底した監査手順を伴うこの報告書は情報システムに関する安全性を証明するものとなります。セキュリティを重視する組織は、ツールやサービスプロバイダの選定の際にこの報告書を求めることが多いでしょう。

以下では、SOC 2 Type 2 レポートとは何か、なぜこのレポートが重要なのか、そしてどうしたらDeepLのレポートにアクセスできるか説明します。

SOC 2 Type 2レポートとは何か?

SOC 2 Type 2 の5つのトラストサービス基準を示したイラスト

システムおよび組織管理(Service and Organization Controls:SOC)2 Type 2レポートは、顧客情報に対する適正な内部統制を定義するために、トラストサービス基準(TSC)に従って米国公認会計士協会(AICPA)が作成したものです。 

SOC 2レポートの目的は、以下の5つのトラストサービス基準に基づき、企業や組織の情報システムを評価することにあります。

  • セキュリティ:セキュリティは機密情報や極秘情報を扱うすべての企業や組織にとって重要です。DeepLにとってセキュリティとは、適切な管理体制を整え、当社のシステムおよびデータを盗難、不正アクセス、または破壊から保護することを意味します。
  • 可用性:可用性は、日々の業務遂行にシステムやデータを必要とする企業にとって不可欠です。DeepLにとって可用性は、適切な管理を通し、当社のすべてのシステムとデータの一貫した利用を確保することを意味します。 
  • 処理の整合性:正確なデータに基づきビジネス上の意思決定を行う組織にとって処理の整合性は重要です。この基準を満たすには、データ処理の正確性と完全性を確保するための管理体制の整備が必要です。  
  • 機密性:機密性は、機密データや情報を扱う組織に欠かせません。DeepLにとっては当社のシステムおよびデータの機密性を保護するための管理の導入を意味します。たとえば、SOC 2 Type 2の監査では、当社がDeepL Proの翻訳データを一切保存しておらず、実質的にユーザーのデーターに対する完全な機密性が維持されていることが検証されました。
  • プライバシー:プライバシーは個人情報を収集、処理、保管する組織にとって重要であり、個人データのプライバシーを保護するための管理を指します。

DeepLの情報セキュリティ責任者であるMaximilian Ehrlichは、重要な点として「SOC 2 Type 2レポートの評価内容は各組織ごとに異なり、したがって、監査の対象である組織が、事業目的、リスク、およびトラストサービス基準の遵守を念頭に設計した組織固有の管理体制がレポートに反映されている」ことを挙げています。 

SOC 2 Type 2レポートは顧客データの管理方法に関する重要情報となるため、レポートは外部の監査法人によって発行されなければなりません。企業または組織が上記の5つのトラストサービス基準をどれだけ遵守しているか評価するのは監査法人の役目です。

SOC 2 タイプ 2レポートとタイプ 1の違い

ここまで読んで、SOC 2 Type 2レポートがあるならType 1もあるはずだと思われた方も多いでしょう。SOC2レポートにはType 1も存在し、両者の間には重要な違いがあります。 

Type 1とType 2レポートの主な違いは、Type 1が企業の管理体制の存在を評価したレポートであるのに対し、Type 2レポートでは、Type 1で示された管理体制に対する独立監査法人による実際のチェックが義務付けられている点です。  

EhrlichはType 2 レポートについて、組織の内部統制として「予め定義された方針と手順が、12ヶ月間の報告期間中、遵守されていた」ことを第三者が検証した報告書であると説明します。したがって、Type 2のレポートは企業のセキュリティ管理に関する、Type 1よりも強力な証明になります。 

SOC 2 Type 2レポートはなぜ重要なのか?

すべての企業がパートナー企業やサービスプロバイダにSOC 2 Type 2レポートを要求するわけではありませんが、セキュリティを重視する組織の大半は同報告書を求めるでしょう。

SOC 2 Type 2レポートでは、厳格で徹底的な監査が行われます。したがって、当レポートによって企業は、データセキュリティやプライバシーを最優先しているだけでなく、その証明に労力を厭わないことを潜在的なパートナー企業、サプライヤー、およびクライアントに明示できます。 

データセキュリティ、プライバシー、およびデータの保護はDeepLにとって最優先事項です。だからこそ、私たちはDeepL Proのサービスが公認会計士(CPA)によるSOC 2 Type 2認証レポートを取得できたことを非常に嬉しく思います。

Ehrlichは「DeepLのセキュリティに対する取り組みと私たちのセキュリティ対策が適正であることのさらなる証としてSOC 2 Type 2レポートの取得を公表できることを誇りに思う」とコメントしていますが、これは今回の報告書に対するDeepL内の反応を的確に言い表しています。

DeepLのSOC 2 Type 2レポートをご覧になるには

DeepL の SOC 2 Type 2(Service Organization Controls)レポートの表紙

DeepLに対する最終的な監査レポートをぜひ共有させてください。

また、DeepLで顧客データをいかに保護しているか詳しくお知りになりたい場合は、当社のデータセキュリティのページまたは機密情報の管理に関するブログをお読みください。

事業に最適な機械翻訳ツールの選び方

機械翻訳ツールを選ぶ際に知っておきたいこと 

  • 効果的なローカライゼーション戦略には、適切な機械翻訳ツールの選定が必須 
  • データセキュリティおよび対応できるファイル形式の種類は重要な検討事項  
  • 適切なAI翻訳ツールはROIを高め、ローカライゼーションのコスト効率を向上 
  • 翻訳とローカライゼーションの活用例について、より詳しくはレポートをダウンロード 


ご所属の組織が、幾つの言語で事業展開を行っているかご存知ですか?おそらく、多くの言語が使用されているでしょう。世界各地の市場が相互のつながりを強める中、事業を成功させるには多言語によるコミュニケーションが不可欠です。このような事業環境では、的確なコミュニケーションを実現できる翻訳とローカライゼーションが大きな役割を担います。 

しかし、私たちが昨今実施した調査によると、マーケティング担当者の87%が、ウェブサイトなどのコンテンツの多言語化は費用がかかり、難しい工程だと考えていることが分かりました。そんな状況でこそ、機械翻訳が力を発揮します。正確かつ効率的で、費用対効果の高い機械翻訳を活用することで、組織はローカライゼーションの工程を大きく変えることができます。また機械翻訳ベンダーの選択は、ローカライゼーション戦略とワークフロー全体に大きく影響するため、どのベンダーを選ぶかは慎重に検討する必要があります。 

このブログでは、組織にとって最適な機械翻訳ツールを選ぶために考慮すべき点をご紹介します。適切なツールの選定によって、正確な翻訳だけでなく、シームレスで安全かつ効率的なローカライゼーションの工程を構築できるでしょう。  

機械翻訳サービスを選ぶ際に考慮すべき点  

六角形の背景と、機械翻訳サービスのイメージ図、文書、鍵アイコン、ノートパソコンを表したイラスト

DeepLはRegina Corso Consultingの協力を得て、米国、フランス、ドイツおよび日本で翻訳とローカライゼーションに携わるマーケティング担当者を対象に調査を実施しました。この調査結果は、当社のレポート『ローカライゼーションと翻訳の状況 2023/2024 現状、課題、そして今後の展望について』にまとめられています。   

この調査を通し、専門家から多くの洞察を得ることができました。例えば、回答者の75%はコンテンツのローカライゼーションが顧客エンゲージメントの大幅な向上につながると考え、さらに96%という圧倒的な割合の回答者が、ローカライゼーションへの取り組みからプラスのROI(投資収益率)を得たと答えました。   

ローカライゼーションがビジネスに大きな影響を与えることは上の回答からも明らかです。これはすなわち、最適な機械翻訳ベンダーの選定が極めて重要であることを意味します。私たちが行なった調査では、機械翻訳ツールを選ぶ際に考慮すべき点として以下が挙げられました。  

  1. ベンダーが処理できるファイル形式の種類 回答者の23%がXMLやHTMLなど、さまざまなファイル形式に対応できるベンダーの処理能力が重要だと答えました。  
  2. データセキュリティ 回答者の20%がベンダー選定におけるデータセキュリティの重要性を指摘しました。組織がいかに、自分たちや顧客の機密情報を保護しプライバシーを確保できるかが重視されています。ベンダーが取れる施策にはデータの暗号化、ISO27001認証のデータセンターの使用、GDPR(EU一般データ保護方針)への準拠などがあります。 
  3. APIの提供 調査に参加したマーケティング担当者の20%が、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)の提供の有無を重視すると回答しました。APIの活用は既存のワークフローへ翻訳機能を統合し、業務の合理化や効率性の向上を実現するのに理想的な方法です。 

回答者の80%がテクノロジー業界で働いていることも興味深い点です。上で挙げられた考慮すべき点は文書翻訳データセキュリティ、およびAPIの提供の有無を重視する、テック業界のニーズを反映しているとも言えます。  

機械翻訳ベンダーとの連携の方法  

機械翻訳ベンダーとの連携方法とそのメリットはいろいろです。当社の調査結果から、マーケティング担当者が主に3通りの方法で機械翻訳ベンダーと連携していることが分かりました。   

  • 44%は機械翻訳ベンダーを採用した技術パートナーと連携 
  • 33%は機械翻訳ベンダーを採用した代理店と連携 
  • 23%はベンダーと直接契約 

それぞれの連携の仕方が事業に与える影響は? 

レイヤー化されたウェブページと矢印で機械翻訳技術の選択肢を表したイラスト

機械翻訳の使用に関する調査からコラボレーションの傾向が見て取れ、多くのマーケティング担当者が専門スタッフとチームを組んでいることが分かりました。この傾向を踏まえた上で、組織は技術パートナーや代理店と連携する場合のメリットと機械翻訳ベンダーと直接契約する場合のメリットを比較する必要があるでしょう。 

技術パートナーや代理店と手を組む場合、組織は専門スタッフの知見と彼らが築いてきたベンダーとの関係から恩恵を受けることができます。一方、ベンダーとの直接取引は、翻訳工程のより徹底した管理や費用対効果のより高いソリューションを求める組織に適しています。 

後者にとって、DeepLは理想的な選択肢と言えるでしょう。正確で効率的なAI翻訳はローカライゼーションの合理化を可能とします。 

翻訳とローカライゼーションについてより詳しく 

適切な機械翻訳ベンダーの選定は、翻訳とローカライゼーションの出発点です。目的に合ったツールを活用することで、組織はローカライゼーションのワークフローを合理化でき、業務をより効率的に行えるようになります。 

翻訳およびローカライゼーションのベストプラクティスや、効果的なローカライゼーションにおけるAI翻訳ツールの役割などについて、より詳しく知りたい方は当社がまとめたレポートをダウンロードしてお読みください。 

DeepLの翻訳ツールにアラビア語を追加

DeepLの対応言語にアラビア語を追加

  • ウェブ上の翻訳ツール、デスクトップアプリおよびモバイルアプリにアラビア語を追加(今後対応プラットフォームを拡大予定)
  • アラビア語はDeepLの対応言語の中で初めて右から左へ読み書きする言語
  • アラビア語の追加は、多言語にわたるコミュニケーションの統一と事業のグローバル化において多くの企業を支援

!مرحباً (ようこそ!)

DeepLの翻訳ツールにアラビア語を正式に追加しました。世界で5番目に話者の多いアラビア語は、DeepLのユーザーから最もリクエストの多かった言語のひとつです。今回の追加を機に、アラビア語を主要言語とするあらゆる業界の数多くの企業が、多言語間でのコミュニケーションの統一と事業のグローバル化をより一層促進できるようになるでしょう。

アラビア語には多くの方言がありますが、フスハー(اللغة العربية الفصحى)と呼ばれる現代標準アラビア語(MSA)が公式な書き言葉として、政府、企業などの組織、学術界や文学界、印刷物を含むマスメディア、法律業界などで使用されています。また、DeepLにとってはアラビア語は初めて右から左に読み書きする言語です。そのため、今回の追加は当社の翻訳ツール開発において、重要な技術的成果であると考えます。

DeepLは、まずウェブ上の翻訳ツールと、モバイルおよびデスクトップアプリの対応言語にアラビア語を追加しました。今後、ブラウザ拡張機能とAPIでの対応も可能にし、さらに文書の翻訳、敬称と親称の切り替え、用語集機能でも対応できるようにする予定です。また、アラビア語を使用するユーザーのために、右から左への読み書きに対応させたUIのローカライズも継続中です。

今回のアラビア語の追加により、世界の4億人以上のアラビア語話者が今まで以上にDeepLを活用できるようになったことを嬉しく思います。これまでと同様、DeepLではニューラルネットワーク技術をさらに高め、ニュアンスを反映させながら自然な訳文を生成できる翻訳技術の開発を続けていきます。

アラビア語の翻訳にご興味のある方は、ぜひDeepLの翻訳ツールでお試しください!

コンテンツのローカライゼーションにおける課題と対策、および専門家の洞察と実践的なソリューション(2023/2024)

ローカライゼーションレポートの要点 

  • 翻訳とローカライゼーションへの投資が有益な理由 
  • ローカライゼーションが顧客エンゲージメントなどの重要指標に与える影響 
  • ローカライゼーションの工程を合理化するための、DeepLの活用方法 


翻訳とは異なり、ローカライゼーションは、ターゲット市場の言語や文化的背景に合わせ、製品やウェブサイト、キャンペーンメッセージなどのコンテンツに変更を加えることです。ローカライゼーションによって、企業は、母語環境という最も快適な環境にいる顧客を開拓することができます。グローバル展開を目指す企業にとって、コンテンツの多言語化は不可欠です。 

昨今、DeepLはRegina Corso Consultingと共同で調査を実施しました。当調査は、フランス、ドイツ、日本、米国の企業で翻訳とローカライゼーションに携わるマーケティング担当者を対象に行われ、この調査結果をもとに、DeepLはレポート『ローカライゼーションと翻訳の状況 2023/2024 現状、課題、そして今後の展望について』を作成しました。  

このブログでは主な調査結果を要約し、なぜローカライゼーションがグローバル企業にとって重要な投資のひとつとなるのか探ります。実際のレポートでは、DeepLのAI翻訳ツールがローカライゼーションのスピードアップに理想的である理由もご紹介しています。 

調査の目的と対象 

コンテンツにおけるローカライゼーションの戦略を紙面と棒グラフで示したイラスト

 

当調査は、従業員100人以上の企業でディレクタークラスの役職を持つマーケティング担当者を対象としたもので、以下の3点を目的としています。  

  1. 各社マーケティング担当者の翻訳やローカライゼーションに対する取り組みを理解する 
  2. ワークフローにおいて、機械翻訳やAI搭載のライティングツールを使用しているか把握する 
  3. 翻訳やローカライゼーションの工程において高頻度で直面する課題を把握する 

この調査で明らかとなった点を以下にご紹介します。 

ローカライゼーションが投資収益率(ROI)に与える影響 

企業が国際的な市場で成功し成長するには、多言語のコンテンツが必要です。事業のグローバル展開にローカライゼーションが欠かせないのはそのためです。  

今回の調査では、より具体的に、ローカライズされたコンテンツが投資収益率(ROI)に与える影響を明らかにしたいと考えました。調査で分かった主な点は以下のとおりです。 

主な調査結果:回答者の96%が、ローカライゼーションへの取り組みからプラスのROIを得たと答えました。なかでも、ROIが3倍以上だったと答えた回答者の割合が全体の65%だった点は注目に値します。 

この調査結果が重要な理由:ローカライゼーションに資源を割くべきか迷っている企業にとって、この数字はローカライゼーションへの投資が有効なことを示す説得力のある判断材料となるはずです。 

コンテンツ作成におけるAIの台頭 

AIを活用したコンテンツ作成が、企業の最適なターゲット市場への参入にいかに役立っているかを示したイラスト

 

コンテンツの作成におけるAIの役割は、ここ数か月で拡大しています。AIツールの台頭は、ローカライゼーションの工程にも変化をもたらしている目の離せない動きですが、私たちは、実際のマーケティング担当者の間でAIツールがどの程度普及しているのかを知りたいと考えました。 

主な調査結果:回答者の77%がAI搭載のライティングツールを使用しており、機械翻訳にいたっては、驚くことに、回答者の98%が使用していることが分かりました。 

この調査結果が重要な理由:AIツールの使用は一過性のものではなく、新しい標準としてこれからも継続するでしょう。この変化に対応し遅れた企業は、すでにローカライゼーションにAIツールを組み込んでいる企業と比較し遅れを取る恐れがあります。 

ローカライゼーションによる顧客エンゲージメントの向上 

多くのマーケティング担当者は、ローカライゼーションへの投資が時間と労力に見合うものであるか疑問に思っています。新規および既存のコンテンツをローカライズすることは、企業にとって具体的にどのようなメリットをもたらすのでしょうか。 

私たちの調査では、顧客エンゲージメントの向上がメリットの上位に挙がりました。 

主な調査結果:75%の回答者が、ローカライズされたコンテンツは顧客エンゲージメントを大幅に向上させると答えました。 

この調査結果が重要な理由:エンゲージメントの高い顧客はリピーターになりやすく、ブランドを周知し、製品やサービスによりお金を使う可能性が高いとみられています。 

人による管理の重要性 

ターゲット・オーディエンスとのコミュニケーションに便利な、翻訳およびローカライゼーションのためのツールを虫眼鏡で拡大表示しているイラスト

AIツールがさらに進化しても、コンテンツのローカライズ戦略を成功させるのに人の関与が重要であることは変わりません。 機械翻訳は完璧ではなく、人による管理を工程に組み込むことが成功の鍵となります。    人手によるチェックを導入することで、企業はすべてのコンテンツが自社のスタイルと品質ガイドラインに沿っていることを担保できます。 

主な調査結果:99%の回答者が機械翻訳を補完するために、人手によるチェックを行っていると回答しました。 

この調査結果が重要な理由:この調査結果から、質の高いローカライゼーションには、技術と人のそれぞれの強みを組み合わせた、バランスの取れたアプローチが必要だと分かりました。 

機械翻訳の強みと弱点 

機械翻訳はローカライゼーションの迅速化を可能にしますが、留意すべき弱点があることも知られています。 

主な調査結果:82%という高い割合の回答者が、業界用語の翻訳精度を懸念事項に挙げました。 

この調査結果が重要な理由:業界特有の専門用語については、独自の機械翻訳モデルのトレーニング、または用語集の機能が付いた機械翻訳の検討が必要であることが分かりました。 

DeepLを活用しローカライゼーションの工程を合理化する方法 

ここまでの内容は、『ローカライゼーションと翻訳の状況 2023/2024』で紹介されている洞察のほんの一部です。当レポートは、次のような点を知りたい人にとって有益な情報源となるでしょう。  

  • HubSpotやPhraseの担当者が実践している、コンテンツをローカライズするのに最適な方法  
  • ローカライゼーションや翻訳の過程において高頻度で直面する課題とそれに対する解決策  
  • 最適な機械翻訳ベンダーを選択するための留意点   
  • その他、豊富な情報!  

迅速で正確、かつセキュアなAI翻訳によってローカライゼーションのスピードアップを図るのに、DeepLは最適なソリューションです。これまでの翻訳とローカライゼーションの工程を変革したいとお考えの方は、この機会にDeepLの活用をご検討してみてはいかがでしょう。  

当レポートの完全版では、DeepLの活用方法とローカライゼーションの合理化についてより詳しくご紹介しています。ぜひ、無料でダウンロードしてご確認ください。 

DeepL Proのサービスを新たに25の国と地域で開始

DeepL Proのサービス対象地域を大幅に拡大 

  • 新たに合計25の国と地域でDeepL Proを購入できるようになりました。今回の対象地域の拡大は、アフリカ、アジア太平洋地域、中央・南アメリカ、およびヨーロッパにわたります。 
  • DeepL Proの高度な翻訳機能を活用すれば、企業はこれまで以上に迅速にグローバル化を進めることができます。 
  • 多くの業界でAIの導入が進む中、DeepLはビジネスの潜在力を最大限に引き出せる、業界最高水準の翻訳ソリューションを提供します。   
  • DeepLはセキュリティを最優先したフレームワークに基づいているため、DeepL Proのユーザーはデータの安全性で妥協することなく、正確な翻訳を通し、自信を持ってコミュニケーションを図ることができます。   

皆様に嬉しいお知らせです。有料サービスDeepL Proの対象地域をこの度、大きく拡大しました。新たに合計25の国と地域で購入可能となったDeepL Proは、大小さまざまな企業にグローバル化のチャンスをもたらします。DeepLの目標は、世界中のコミュニケーションの壁を取り払い、世界各地の企業に最良のAIツールを提供することです。今回のサービス拡大を通し、この目標にまた一歩近づくことができました。 

DeepL Proのユーザーは、世界最高水準の品質を誇る翻訳機能に加え、文字数制限のないテキスト翻訳、第一級のデータセキュリティ、そして、充実したカスタマイズ機能を利用できます。さらに、当社の翻訳ツールでは業界用語の管理もできるため、対象とする業界に合わせた訳でブランドメッセージを発信できます。 

新たに加わった合計25の国と地域 

新たに以下の国と地域でDeepL Proのサービスを開始しました。

  • アラブ首長国連邦 
  • アルゼンチン 
  • イスラエル 
  • インド 
  • インドネシア 
  • ウルグアイ 
  • エクアドル 
  • オーストラリア 
  • コートジボワール 
  • コスタリカ 
  • コロンビア 
  • サウジアラビア 
  • タイ 
  • 台湾 
  • チリ 
  • トルコ 
  • ニュージーランド 
  • ノルウェー 
  • パラグアイ 
  • フィリピン 
  • ベトナム 
  • ペルー
  • 香港
  • マレーシア
  • モロッコ

業務フローにAIを組み入れる企業がますます増える中、DeepLは、高度なAI技術を土台にDeepL Proを開発し、最先端のAI翻訳サービスを提供することでAI分野をけん引しています。 

企業のグローバルな活躍に役立つDeepL Proの特徴 

DeepL Proは企業による利用を想定しており、作業時間の短縮とコスト削減を実現し、効率性と生産性の向上を可能とする機能を備えています。また高度な翻訳性能を通し、中小企業からグローバル企業までにわたる、多様な組織による市場・顧客開拓をサポートします。 

  • 万全のセキュリティ対策 DeepLでは、企業のデータを保護するために最高レベルのセキュリティ対策を講じています。すべてのテキストは翻訳が完了次第、DeepLが運営するサーバーから削除されるため、利用者のテキストが第三者に読み取られたり、AIの学習データとして使用されたりすることはありません。 
  • 文字数制限なしのテキスト翻訳 DeepL Proのテキスト翻訳には文字数制限がありません。したがって、膨大な翻訳を必要とするビジネスでの需要にも応えられます。 
  • 幅広い形式に対応した文書翻訳 原文の書式を維持したまま、PDFやWordのファイル、Excel、PowerPoint、textおよびHTMLファイルを丸ごと翻訳できます。 
  • 充実したカスタマイズ機能 訳文をカスタマイズする機能を活用すれば、ブランドイメージに合わせた翻訳や、社内外のコミュニケーションの統一が可能となります。 
  • DeepL APIとの連携 DeepL API Proに登録すると、企業はウェブサイトやアプリ、社内ツール、および自社製品に必要な翻訳を数回のクリックで行えるようになります。   

事業のスケールアップをお考えですか?  

今回追加されたDeepL Proのサービス対象地域に拠点をお持ちで、事業のグローバル展開をご計画中の方は、ぜひDeepL Proのページから、用途に合ったプランをお試しください。